2012年1月28日土曜日

Đây thì là...俺が惚れたベトナム語

やっぱりあの、1月21日の記事でのベトナム語表記は納得いかん!

 別に今、あのベトナム語の文章を正しいものに置換することもできるが・・・その後の記事の内容に影響が出るから、訂正したら別の記事を見直す羽目になるのでやらない。
 だから!今回改めて課毎の文章を書く。
 何故!? ベトナム語は気色悪い見た目でタイプが反映されるの!?
 腹立つってレベルじゃないんだよマジで。
 だからイヤなんだよ、多言語をデジタルで表現すんのは。
 タイプすること自体は好きなんだが、自由に決められない字の大きさ、太さ、フォントによってキレイに表示される / されないという見た目の不安定さ、融通の利かない文章の位置・・・字体がフォント選択によって即座に著しく変えられることや、手で綴る際に比べれば圧倒的に字の大きさを揃え易いことなんかはデジタルならではの利便性が存分に発揮される点であるが、つまりは用意されているものから必ず選ぶ必要があるということでもある。それらが好みであるか / そうでないかにかかわらず。
 אתמול לא ישנתי(etmol lo yashanti / 昨日私は寝なかった)-こんな字体では俺は絶対に書けないし、デジタルを利用しての記述に関しては大いに気に入っている点も勿論あるんだが、それでも手で紙に書いたものがそのままここに労せず反映させられるとしたら、俺は迷わずそっちを選ぶね。
 こういう風に日本語を長文を綴ってゆくのはタイプでいいが。
 何語で書くのが好きだからその言語は手で書いたものをここに反映させたいというわけではなく、PCで入力したものが俺の理想通り、或いは本で目にした見た目通りにいっていないのがハラタツわけだからね。
 というかそもそもこんなもん毎日手で書いてなんてられねーって。手で書く気があるならとっくの昔からこうやって“デジタル”な日記でなく、オフラインで“アナログ”な日記を今に至るまでつけ続けていたことでしょう・・・。
 そんなわけで、語学書付属のCDを聞き取り、Lexilogosの入力システムを利用してタイプしたものをここに貼っつけていきます。

bài một
第1課

- Chào chị.
こんにちは。
- Chào anh.
こんにちは。
- Tôi tên là Takeo. Còn chị tên là gì?
私の名前はタケオです。あなたの方はなんとおっしゃるのですか?
- Tôi tên là Mai. Xin lỗi, anh là người nước nào?
マイです。失礼ですが、どちらの国の方ですか?
- Tôi là người Nhật. Rất vui được gặp chị.
日本人です。お会いできてとても嬉しいです。
- Tôi cũng rất vui được gặp anh.
こちらこそ。

bài hai
第2課

- Anh có phải là lưu học sinh không?
あなたは留学生ですか?
- Vâng, tôi là lưu học sinh. Thế chị có phải là sinh viên không?
ええ、そうですよ。それで、あなたは学生ですか?
- Không, tôi không phải là sinh viên. Tôi là nhân viên văn phòng.
いえ、私は学生ではなく、事務員です。
- Thế à? Bây giờ chị đi đâu?
そうでしたか。今からどちらへ行かれるんですか?
- Tôi về nhà. Còn anh?
家に帰ります。あなたは?
- Tôi đi thư viện. Chào chị. Tôi đi nhé.
私は図書館へ。それでは、失礼します。
- Vâng, chào anh.
ええ、さようなら。

bài ba
第3課

- Hôm nay nóng quá nhỉ!
今日はとても暑いですねえ。
- Vâng, nóng thật, nhưng không oi lắm. Thường thường mùa hè Hà Nội nóng và oi lắm.
ええ、本当に。でも蒸してはいないですね。普通、ハノイの夏はとても蒸し暑いのですが。
- Thế mùa đông có lạnh không?
それで、冬は寒いと?
- Vâng, rất lạnh.
ええ、とても。
- Còn thời tiết thành phố Hồ Chí Minh thế nào? Có giống Hà Nội không?
ホーチミン市の方は、どんな気候なんですか?ハノイに似ているんでしょうか。
- Không, thành phố Hồ Chí Minh nóng quanh năm.
いえ、ホーチミン市は一年中暑いですね。
- Thế thời tiết miền Bắc và miền Nam khác nhau nhỉ.
では、北と南では互いに異なる気候なんですねえ。

bài bốn
第4課

- Bác ơi, đây có phải là xe máy của bác không?
小母さん、これはあなたのバイクですか?
- Không, đây là xe của con trai tôi. Tôi không có xe máy.
いいえ、私の息子のよ。私はバイクは持っていないの。
- Còn cái xe mới đó là xe của ai?
その新しいバイクは誰のですか?
- Cái đó là của con gái tôi.
それは私の息子のね。
- Có phải cả hai cái đều là xe Nhật không?
その2台はどちらも日本製ですか?
- Đúng thế. Người Việt Nam thích xe Nhật lắm.
もちろん。ベトナム人は日本のバイクがとても好きですからね。
- Cháo cũng rất muốn một cái bác ạ.
私も1台欲しいんですよねぇ。

bài năm
第5課

- Ngày nghỉ chị thường làm gì?
休日は普通、何をしていますか?
- Tôi thường dọn dẹp nhà cửa, thỉnh thoảng đi mua đồ hay đi xem phim.
普通は家の掃除ですね。ときどきは買い物に行ったり、あるいは映画を観に行ったり。
- Chị thích xem phim gì?
どんな映画がお好きですか。
- Tôi thích phim tình căm.
愛情ものが好きですね。
- Thế à? Tôi cũng thế. Ngày mai chị có rỗi không?
そうなんですか、私もですよ。明日は暇ですか?
- Không, tôi không rỗi. Ngày kia thì rỗi.
いいえ。明後日なら暇ですが。
- Thế thì ngày kia chị đi xem phim với tôi không?
では、明後日私と映画を観に行きませんか?
- Hay quá! Tôi cũng rất muốn đi.
いいですね!私もとても行きたいですから。

bài sáu
第6課

- Em ơi, đây là hồ Hoàm Kiếm phải không?
ねえきみ、これ、ホアンキエム湖で間違いないよね?
- Vâng, đây là hồ Hoàm Kiếm. Anh nói tiếng Việt giỏi quá! Anh đến Hà Nội làm việc à?
ええ、そうですよ。ベトナム語、お上手なんですね。ハノイにはお仕事でいらっしゃったんですか?
- Không, tôi đến đây để học tiếng Việt.
いや、ベトナム語の勉強のためだよ。
- Thế anh đến Hà Nội bao giờ?
いつ来られたんですか?
- Tơi đến đây thánh trước.
先月だね。
- Bao giờ anh về nước?
いつ帰国されるんですか?
- Khoảng cuối năm nay thì tôi về.
今年の末あたりだよ。
- Anh cố gắng học nhé.
お勉強、頑張ってくださいね。

 おお・・・うまくいった。30分近くかかったよ。1課毎の吹き込み、それぞれ30秒ずつぐらいなんだが。1課丸ごと一旦、中断も何もせず聴いてみて、ハイなんて言ってたか書け!とやってるわけじゃないからね。ちゃんと耳に入った通り書くようにしてるから、聞き取れなかったら何度でもその箇所を繰り返し再生。文章が暗記できてるかどうかは関係ない。あとはやっぱタイプの不慣れだね。
 入力はマジめんどっちいけど、やっぱキレイな見た目で綴れると壮観だな~!最高!俺が惚れたベトナム語(の、正書法)はこれなんだ!

2012年1月27日金曜日

Còn chị cũng muốn học tiếng Việt?

今日ベトナム語の勉強をしていたら、「lịch sử」という言葉が出てきた。

 これが含まれていた文の全体は、「(Tôi học tiếng Việt) để nghiên cứu về lịch sử Việt Nam.」。和訳は「(私はベトナム語を勉強している)ベトナムの歴史を研究するために。」。
 nghiêncứulịch、sửが初出の言葉で、Việt Namは「ベトナム」、統語法を鑑みればこれの直前にある言葉が「歴史」だとは初見でもわかるんだけど、「về(ヴェー)」がクセモノ。
 これは、ここまでの学習に登場した際は常に「行く」という意味を持っていたので、「研究」という言葉に含まれているとしても、「歴史」のそれだとしてもしっくりこない。
 しかし、別言語ではあるが、ヘブライ語の「来た」-בא(ba’)-という普通の動詞が、定冠詞付きで-הבא(ha-ba)-形容詞として機能し、「次の」を意味するので-השנה הבאה(ha-shanah ha-ba’ah)=来年-、これと同じく移動に関係するvềも、形容詞的に用いられて時間的概念の段階の明示を被修飾の名詞に与えるのかもしれないと思い、和訳で「歴史」とされる言葉の一構成部品ではないかと考えました。
 しかし、Việt Namの直前の、vềを含まない二語の音に何か引っかかった。
 仮名にすれば「リ・スー」。
 「歴史」の読み仮名は「レキシ」。
 ・・・少々ではあるが互いに似ていると認められる程度には、音に近似性がないだろうか?
 そこで、「lịch sử」でググッてみた。
 すると、他でもないこの2つの単語が合わさった言葉でWikipedia tiếng Việtがヒット!
 果たして、「レキシ」は、「ヴェー・リ・スー」ではなく、「リ・スー」だったというわけだ。
 ・・・ハイ、ここまでが前振り。
 でさ、Wikipediaベトナム語版にアクセスしたわけなんだけども、画面左上のWikipediaのロゴ、あるじゃん?あれ、記事数が大きな数に達したりすると、色々装飾が施されたりするでしょ。丁度ベトナム語版が今それに当たってるようで、ロゴを見るに、おそらく記事数が25万になったのかな?
 で、そのロゴがかっちょいーの!
 ああ、やっぱり文字って素敵だなぁとうっとりしましたね、思わず。
 これは話題にしたい!と思って、画像として即保存しましたよ。


 こんなのです。
 真ん中はたぶん「tết」と書いてあるんでしょう。意味はわかりませんが。
 この文字が筆で書いたような見た目であることと、その赤い色、その下にあるなんだか読めない言葉、それからバックのロゴの縁を飾る緑(青?)。
 素晴らしいセンスです!
 左下にも何かミョーなものが見えますが・・・これはマジでなんなのかわかんないすね。
 今回が初のWikipediaベトナム語版へのアクセスかどうかは覚えてませんが、いずれにせよ今はベトナム語の勉強中、何か理解できる言葉はないかと探してみましたが・・・。
 ホントに部分的にですが、まず上の画像のWIKIPEDIAの真下に見られる一語、「thư」は、「図書館」を意味する「thư viện」として本に出てきました。
 探したとは言えさらーっと見ただけのようなものなのであんまり多くの文は読みませんでしたが、「Wikipediaにようこそ!」的なことが書いてあると思しき、トップページ上方真ん中の文-Chào mừng bạn đến với bách khoa toàn thư mở Wikipedia tiếng Việt!-を構成している言葉の内、既に上で登場している「thư」、「tiếng Việt」を除けば、「chào」、「đến」、「với」は知ってます。と言っても、「chào」単体ではどういう意味かは知らなくて、「chào chị」など相接の言葉に含まれるものとして学びました。他2つは前から順に「来る」、「~と共に」です。

Anh đến Hà Nội bao giờ?
あなたはいハノイに来たのですか?

Ngày kia chị đi xem phim với tôi không?
明後日、俺と一緒に映画を観に行かない?(女性に対して)

 で、「ようこそ!的な文」の真下の文章-Hiện chúng ta có 280.342 bài viết và 265.653 thành viên đã đăng ký. Rất mong nhận được sự tham gia tích cực của bạn!-からは、1「chúng ta」、2「」、3「bài」、4「」、5「thành」、6「viên」、7「rất」、8「được」、9「của」、10「viết」がわかります。
 それぞれ、

1「我々(聞き手を含む; 含まないのは「~ tôi」)」

2「持つ; ~がある; 疑問詞」

Tôi không xe máy.
私はバイクを持っていない。

phải cả hai cái đều là xe Nhật không?
この2台のバイクはどちらも日本製ですか
※厳密には「có phải」で一まとめ。「phải」自体の意味は「正しい」。

3: 本では「○課」の「課」に当たる言葉として登場

bài mt
第1

4「そして; ~と」

Thường thường mùa hè Hà Nội nóng oi lắm.
普通、夏のハノイはとても暑く蒸す。

5: 本では「都市=thành ph」として登場

Thời tiết thành phố Hồ Chí Minh thế nào?
ホーチミンの気候はどんなものですか?

6: 本では「学生=sinh viên」或いは「会社員=nhân viên văn phòng」として登場

Các anh chị có phải là sinh viên không?
あなたたちは学生ですか?

Chúng tôi là nhân viên văn phòng.
我々は会社員です。

7「とても」

Mùa đông Hà Nội rt lạnh.
冬のハノイはとても寒い。

8「できる」

Rt vui đưc gặp chị.
あなたにお会いできてとても嬉しいです。

9「~の(もの)」

Cô Hoa là cô giáo tiếng Việt ca tôi.
ホアさんは私ベトナム語の先生です。

 です。
 この2つはおそらく簡単な内容の文章でしょうし、意味は、他言語版Wikipediaから察するに「Wikipediaは誰でも編集可能なフリー百科事典です」というようなことが書いてあるのだと思います。
 ベトナム語によるこの文章を読むだけでそういった読解をすることはまだ適いませんが、ちゃんと語彙力は増しているようですし、拾った単語を含んだ例文が即座に思いつけることは、ささやかなようでいて何気に凄いことなんじゃないかと、自分でも思います。ま、暗記している本の文をそのままここに引っ張ってきているだけなんですが。
 前振りは長いし、いくつかわかる言葉があった!という内容で話が脇道にそれてもまた長いしでいつも通り内容の愚茶具茶っぷりが目につきますが、ホント、ただベトナム語版Wikipediaのロゴが超かっこいい!と、それだけに端を発した記事だったんです・・・はい。
 そうだ、ところでさ・・・やっぱりベトナム語、ここでタイプすると前回と同じく正しく表示されないんだけど、上のWikipedia.viからのふたつの文をコピーしてここに貼っつけたとき気づいたんだ・・・「あれっ、ちゃんとなってる」って。
 つまりはネット上のベトナム語表記をコピペするとここでも正しいバランスでベトナム語の字母が綴れるってことで、一旦自力ですべて書いてから、表記の正しくない言葉をひとつずつググッて出てきたものをここにせっせとコピペして今回の記事は完成させられました・・・。
 或いは、LexilogosのClavierを利用して入力するとかかね・・・。
 折角タイプできるのに、超アホらしいよこんなもん。

2012年1月26日木曜日

こうやって書いてます

 突然ですが、俺はこうやってノートに文字書いてます。


 まずはひとつのページの左半分に文字を綴っていきます。言語毎の正書法に従って左から書く、右から書くにかかわらず、まずは左半分を使います。ちなみに今回写っているのはベトナム語です。
 で、最下段に到達したら、


 ノートを180°回しにかかります。


 くるくる(という擬音は360°回す際に用いられるべきか?)。


 すると、当たり前ですが、残った余白が左に来ます。


 で、また上から書いていくのです。
 こうやって1ページが埋まったら勿論次のページへ。そしてまた同じように綴ってゆきます。
 何故こんな風に書いているのかと言うと、私は右利きなんですが、右手が常にノートに乗っていないと落ち着かないからです。
 手を浮かせては書けませんし、見ての通り、端をリングで留めているノートは、文字を綴ってゆく内に右手が右端に到達すると手がリングに当たってとても書き辛く、非常に不快です。そしてリングがない側の端に到達しても、ノートから手が落ちてしまってやはり書き辛い。
 昔からこうやって書いていたわけではなく、最近思いついたばかりです。しかしノートを使った勉強の際の不快感はどうにかならんもんかと、かねてより悶々としていました。
 遂に、実にいい方法を見出したものだと今は快適な言語学習生活を送っております。
 ところで以前、今回のように何度かノートを晒したことがありますが、まさにこうやって日々の勉強の内容を実際に綴ったものを見せることで話題にするのが、理想的な「言語学習日記」なんですよ。
 これが平易にできるようになれば、必ず言語学習日記がメタルの話題と並んで、俺が記事を書く際優先的に取り上げる2大トピックになることでしょう。
 その為には先ずスキャナ買わんと・・・。

2012年1月24日火曜日

初めてのオーストラリアン・バンド

Psycropticが、新作・The Inherited Repressionから
Carriers of the PlagueをバンドのFacebookで公開。

 ・・・うん、よく知ってるバンドってわけじゃないんですけどね、実は。
 以前テクデスバンドの情報を熱心に集めてるとき名前を知って、初めて曲聴いたのが今日。
 且つ、Nuclearblast.jpでこいつらのことが冒頭の音源公開についてニュースになってて、最終的に話題にしたくなった決め手としては、肝心の曲が結構かっこいいことやってたので取り上げてみようかなあと。
 初めて聴いたのは上のCarriers of the Plagueじゃなくて、PVのあったInitiate

現行ラインナップ-ビデオ・InitiateOb(Servant)収録)より

Jason Peppiatt - Vo.
ジェイサン・ペピヤト
Joe Haley - Gt.
ジョウ・ヘイリー
Cameron Grant - Ba.
カマラン・グラント
David Haley - Ds.
デイヴィド・ヘイリー

 オーストラリア出身のバンドを話題にするのは初めてですね。ちなみにこの布陣は2006年作・Symbols of Failureからまったく変わっていません。安定ってスバラシイ。
 俺はオーストラリアのHR/HMシーンにまったくと言っていいほど縁がない。
 同国出身のバンドですぐ名前が思い出せるバンドは・・・Airbourneくらい。AC/DCは言わずもがなとして。
 ジャンルはテクデスですが、ボーカルスタイルはドスの聴いたメタルコア系なかんじ。ちょっとこれはなあ。
 知ってるバンドを引き合いに出してその音楽性を言葉で表現してみると、All Shall Perishからエグさを抜いたような、と俺は言います。
 器用に紡がれる譜割の細かいリフが印象的ですが、驚きの織り込まれていないストレートなパートも1曲中に結構長く存在しており、そういう箇所はありきたりと言うまでもないくらいに面白味がなく、テクデスと言うにはもうちょっと頑張って欲しい気がする。まぁ所詮他人がそう言ってるだけだからと言えばそうなんだが。
 昨日今日湧いてきたバンドってわけじゃないし、2ndフルレンス・The Scepter of the AncientsはMetallumでなんと14レビュー、評価のアベレージ92%という驚異的な数字を記録していますし、テクデス界隈の一ビッグネームと言っていいんじゃないでしょうか。これ、聴いてみたいなあ。
 ギターはひとりなので当然目移りならぬ耳移りすることもなく最も目立つものとして印象に残りやすいのですが、ドラマーの頑張りも特筆すべきかと。
 ギタリストはテクニカルかもしれないが基本的にトリッキーではないみたいなので、ところどころ出てくる曲毎の象徴的なテクニカルリフの登場頻度との対比で、縁の下の力持ちのような存在でもあり、常に驚異的な手数足数の多さでテクデス華形パートでもあるドラムの楽曲への貢献が目立つってものですね。
 上で述べた通り、ボーカルはコアっぽいですが、ある意味このバンドの特徴のひとつでもありますね。テクデスバンドとしてどうだろうとは思いますが、迫力はなかなかのモノ。昔の曲も聴いてみてわかったのですが、今はよりコアっぽくなっていて、かつてはまさしくデスメタルバンドのボーカリスト然とした歌唱スタイルだったんですね。
 グロウルとかガテラルの類はよほどエグいものが出せない限りは他者のそれとの様々な差を人々に知らしめづらいものだと思いますので、つくった歌声という印象が大分抜けた今のJason Peppiattのやり方はやはり、現在のPsycropticのウリのひとつと言ってもいいかも。
 なんか、Andreas Sydowを思い出しますね。普通にガナって最高に格好良かった男。
 ベースについてですが、4人構成のせいか、他のパートとの主役争奪戦にまったく遅れを取っていない音色で鳴っている点はイイですね。フレーズは特に目立ってかっこよかったりするものはありませんが・・・。すごいオーソドックスな見た目のベースを弾いてることが一番印象的だったりして。これはなんかArsisの前ベーシスト・Nathaniel Carterを思い出した。或いはRevocationAnthony Buda
 どーしよっかな、The Inherited Repression買ってみようかしら。
 正直The Scepter of the Ancientsの方が気になるけど、このボーカルスタイルを乗せたテクデスもすごい興味深い。
 あー、バウンディくらい安価で日本コロムビアが出してくれてたらなぁ・・・。
 バウンディは輸入盤を擬似国内盤に仕立てあげてるだけだからあれだけ安く提供できてるわけだけど、別にあれでいいじゃんねー、どこの日本の会社のやり方もさ。
 マジ神、バウンディ。これからもたのんますよ!
 日本コロムビアは・・・うん。あのさ、取り敢えず、Nuclearblast.jpのPsycropticのページで、Joe Haleyを「ボーカリスト」として紹介してるのはさっさと訂正してよ?
 Chrome DivisionのページにAll Shall Perishとデカデカと書いてあるのもいまだにそのまんまだし・・・。扱ってるバンドとか価格設定とかじゃなく、こういうところが原因で関心が腐っていったりもするんだよ・・・。
 そーだ、Nuclearblast.jpといえば、もう全然新鮮味のない話題も含まれちゃうけど、こういうバンドについてのニュースも今、Informationに挙がってるんだよね。

現行ラインナップ-ビデオ・A Rose for EponaHelvetios収録)より

Christian "Chrigel" Glanzmann - Vo. / Mandolin
クリスティヤン・“フリーガル”・グランツマン
Anna Murphy - Vo.
アナ・マーフィー
Ivo Henzi - Gt.
イーフォ・ヘンツィ
Simeon "Sime" Koch - Gt.
ズィーマオン・“ズィーマ”・コフ
Kay Brem - Ba.
カイ・ブレム
Merlin Sutter - Ds.
マーリン・ズター
Patrick "Päde" Kistler - Whistle
パトリク・“ペーダ”・キストラー
Meri Tadić - Fiddle
メリ・タディチュ

 こいつらも名前は知ってたってヤツですね。
 フォーク系ってのも知ってたんですが、著名フォークメタルバンドって大抵北欧出身なので、こいつらもスカンジナビアのどこかから出てきたんだと思ってたんですが、スイス出身なんですねー。まぁ、バンド名で察しろよってカンジですが・・・。あ、いや、Helvetiaとは無関係の言葉か?
 にしてもあれですね、Fleshgod Apocalypseを初めて話題にしたとき、シンフォニックメタルバンドの大勢について「メタル要素が薄すぎ」と言いましたが、こいつらもヒドい。
 いや、フォーク系なんだからゴリゴリメタルじゃなくてもいい、確かにそれはそう、しかしフォークテイストを、ここまでつまんないバックをメタルミュージシャンに前にでないよう強制させるほど重視したいなら、そもそもメタルである必要性なんて皆無なんじゃないの?と思う。いいじゃん、ちょっとハードなくらいで。
 そうさなー、Korpiklaaniくらい単純な方がイイよ。テクもなくかっこつけもなくジャンジャンやってるってのが。
 或いは、フォークも全開、メタルらしいバッキングもエキサイティングって方向性だったら、Finntrollくらい何もかもがハデじゃないと、何故お前らはメタルバンドとして活動してるんだと言いたくなる。
 しかもこのバンド、専任ギタリスト2人いまっせ。2人・・・要るのか?Chrigel Glanzmannもレコーディングではギターを弾いているようだが、歌も歌うし、マンドリンも弾く、バグパイプも吹く、そしてギターも弾く、だからいる意味があるんだよね。
 まぁこんな話もアレですが、ギター2人、ついでに言うとベーシストもPVじゃ全然目立ってなかったから、イイシーン見つけ出して撮るのマジ大変でした・・・しかも結局いまいちなので作るほかなかったし。
 ドラマーはね。公式サイトのバンドプロフィールでも上方に載っていることからして中心人物のひとりのようですな。PVでもかっこよく撮られてました。まずアクションが悪くないからね。オイシイシュートも多かったです。
 メタルバンドとしては相当ショボイですよ、コイツら。
 さすがにと言うか、ホイッスルとフィドルはいい味出してますが・・・というかそれがすべてですもんね。
 取って付けたような中盤の、Chrigel Glanzmannのデスボイスの挿入もどうなんだろう・・・。
 まぁちょっとバンド初の曲とかPVとしては物が悪かったのかもしれませんね、このA Rose for Epona。
 ただMetallumでも殆どのアルバムがウケてないみたいだし、つまりはそういうバンドだと言い切っちゃっていい面も見え隠れしていますな。
 実は酷評を下したり、初めて聴いたときにダメだと言い切っちゃった連中の方が、初聴時からベタ褒めした者たちよりも後からやたら気になってきたりするもんで、こいつらのこともしばらくは何かと意識し続けることになる気がするのですが、Eluveitieがどうかってより、なんか、この曲を聴いて、元来ヘヴィメタルとは無関係なジャンルへのメタルテイストの理想的な注入の仕方についてしつこく考えさせられそうですなあ・・・。
 さて今回最後のバンドですが、上で言った「もう全然新鮮味のない」話題の元になっている連中は、こいつらです。

現行ラインナップ-ビデオ・MetalThe Greatest Hits of Earth収録)より

Andreas Bergh a.k.a. Whiplasher Bernadotte - Vo.
アンドレアス・ベルグ = ウィプラシャー・バーナダト
Eric Bäckman a.k.a. Cat Casino - Gt.
エリク・ベクマン = カト・カスィーノウ
Emil Nödveidt a.k.a. Nightmare Industries - Gt.
エーミル・ネトヴェイト = ナイトメアー・インダストリーズ
Jonas Kangur a.k.a. Skinny Disco - Ba.
ヨーナス・カンギュル = スキニー・ディスコウ
Oskar Leander a.k.a. Vice - Ds.
ウスカル・レアンダル = ヴァイス

 ハイ、Deathstarsですね。
 Ole "Bone W. Machine" Öhmanの脱退、そして新ドラマー・Viceの加入を話題にした際、既に彼を迎えての制作がアナウンスされていたMetalのPVが公開されたらまた記事にて取り上げます的なことを言ってたのに、ホント今更っすね!
 この画像つくってからも大分経ってんですよ、実は・・・。これ自体はビデオ公開された直後くらいからPC内で今日まで保管してきました。
 で、ビデオの内容ですが・・・まぁそれにしてもひっくり返るほどダサいもんに仕上がってますねー。
 かっこつけはメタルの華ですが、違うそうじゃない・・・。
 というのもこいつら、デスメタルバンドらしいんですが、ただのデスメタルバンドじゃなく、「グラム・デスメタルバンド」。
 こういうアクションとかでかっこつけるところは、なるほどグラム的ですよね・・・。
 まぁこの際、どこがデスメタルなんだってのはいいですわ。言ってもしょうがないくらいどこを取ってもデスメタルじゃないからw
 演奏シーンは悪くないんですけどね。メイクも、おお、人間の顔はこんな遊び方もできるのかって感じで結構好きです。まぁ、Misfitsが大昔に既にやってたような気もしますが。
 Blitzkriegで見られた、トゲトゲしいネーちゃんの起用がパワーアップして、Whiplasher Bernadotteのみが俳優まがいのことをしていたのが、新参のVice含めみんなで武闘派ギャングごっこ!
 PVとはいえ、恥ずかしくないのかお前ら・・・。
 曲は、バックや諸々のフレーズなどは至ってシンプルで、良さがストレートに聴く側に伝わるようになってますね。だから感想としては、「好き」か「嫌い」かしかないでしょう。PVの内容ともどもテーマなんてあってないようなもんだと思いますし、頭カラッポにしてビートに身を委ねつつ聴くのがよろしいかと。
 このPVがアップされる前からVice加入後の新たなアー写が公開されていましたが、やけに硬派なスタイルを前面に出してきたことが原因でMetalのビデオの内容について良きものを期待しない方がいいかもとも思っていたものの、Blitzkriegでのメイクやら衣装やらと同じく、これもグラムの別の見せ方ですよね。
 メイクからして明らかですが、見た目も込みで売りに出されているバンドのようですし、やってることはさて置いて、映像面でのクオリティの高さは少なくともNuclear Blast内では比肩しうるバンドが他にないほどですね。まぁ、こいつらの如き扱いが相応しくない、芯の意味で硬派な連中ばかりだからだ、とも言えるんですが。
 アルバムを買ったりする予定は今のところありませんが、視覚面でなく、曲の方でこのシンプルなスタイルを貫きつつ、これからどこまで飽きられずにやっていけるのだろうかと、ある意味、最高に好きなジャンルのひとつ・テクデスと同じくらいその行く末が気になりますネェ。
 ああ、それにしてもやっとDeathstars出せた!
 実は画像は作ってあるが、その画像を伴って話題にできていないバンドがまだたっくさんあるんですよ・・・。
 以前画像を作ったけど、今のやり方で作り直したCryptopsy, Fleshgod Apocalypse, Fear Factory, Immolation, Graveworm, Insomnium, Krisiunとかもいて、こいつらもどっかで放出したいなぁ。
 Gotthardは新ボーカリスト、Nic Maeder(ニク・メーダー)が公表されたし、CryptopsyはベーシストのYouri Raymond(ユリ・レイモン)脱退・Olivier "Oli" Pinard(オリヴィエ・“オリ”・ピナル)加入とかすぐ話題にできるバンドもいるから、近い内いくつかの画像を使う機会はあるだろうとは思いますが。

過去の記事(アーカイブの頻度: 週毎)