2011年10月8日土曜日

Mounier in Annihilator|Sep 21|Humanに続き

 ほ、ホントだったのか!!
 Flo Mounierが現在Annihilatorで叩いているというのは!

① ②
③ ④

Dave Padden - Vo. / Gt.
デイヴ・パッデン ※1
Jeff Waters - Gt.
ジェフ・ウォーターズ
Alberto "Al" Campuzano / Ba.
アルベルト・“アル”・カンプサーノ ※2
Florent "Flo" Mounier / Ds.
フロラン・“フロ”・ムニエ

 ※1:
 たぶん実際は/pædn/って感じの音だと思います。これに従うと「パド(ゥ)ン」ですね。正直俺も最初に見た転写(大抵レコード会社によるモノ)の影響から完全に抜け出すってのは難しいです。
 とはいえ厳密に元の音にできるだけ忠実にという試みなら発音記号による表現を模索すればいいだけのことで、仮名にすればもうそれは日本語的な言葉に他ならないと思いますし、口にしやすく且つ元の音からあまりにも逸脱していなければ転写/音写ってのはそれでいいのではないかと。

 ※2:
 スペイン語読み。最初顔を見たとき、やけに目鼻立ちがはっきりしてるのが入ったなと思ったので、ヒスパニックかと。名前だけしか知らなかった間は、イタリア系のMike Mangini(現Dream Theater)やまんまイタリア人であるCarlos Cantatore(カルロス・カンタトーレ; 元Skylark)が過去いたこともあってまたイタリア系の人間が来たのかなと思ったけどw

 「Flo Mounier in Annihilator」が観られる動画なんてないだろな・・・とつべを検索してみると!
 あるもんだ!
 やたら画質が良い上にシュートの仕方にもムダがないと思いつつ観てたが、陣取っている位置からしてどうもこれは一般人によるものじゃないね。
 相変わらずギターにもボーカルにも冴えを見せるDave Padden、小気味の良いパフォーマンスと余裕ある表情が本当に見ていて楽しい-が、また短髪にしたのかよ!しかもDave Paddenに合わせたかのようにちょっとモヒカン入ってるじゃねーか!似合わないから長髪に戻してくれ-Jeff Waters、Live at Masters of Rockでその姿が見られたDave Sheldon(デイヴ・シェルドン)に比べるとすごいメタルメタルした奴が加入したなという印象のAlberto Campuzano、そしてバスドラのヘッドにAnnihilatorのロゴが入りシンバルが若干少なめになったこと以外はいつものラックセットに入り込み超速ビートでテンションを加速させる!Flo Mounier。
 複数のプロが同時にシュートし、様々なアングルから見られるように編集したライブビデオ以外に価値なんてないと思ってたけど・・・これ撮影してアップロードした人、本当にありがとう。あなたは素晴らしい。
 まぁ当たり前ですが、このラインナップが長く続かないことは始まったときからわかっていたようなものなので、AnnihilatorでのFlo Mounierは追いかけず、Cryptopsyはさっさと新作を完成させること、Annihilatorはさっさともうちょっと安定した活動環境をつくれるようになること、の2点を祈りたいと思います。
 このバンドは発足当初から、Jeff Waters以外は誰も彼もが雇われでしかなく、ギャラのアップが一切なかったのだとか。 しかしなんだかんだでAnnihilatorはキャリアの長さに見合うだけのリリースはしてると思うんですよね。
 ちなみにen.wikipedia.orgによると、Annihilatorはカナダ出身のメタルバンドの中で最も売れたんだそうです。
 でもおカネないんでしょうね~・・・どうにかこうにかDave Paddenを確保するだけで精一杯か?
 Jeff Watersはパーマネントなバンド活動には興味ないのかなー・・・。
 Jeff Watersはいい人そうだし印象は大分違ってはいるけど、正直ツアーの度にメンバー代えてるのってYngwie J. Malmsteenとやってることが同じだよね・・・。
 ファンはどうすればいいのかな?CD買ったりライブ行ったりすることしかできないのかな?

 話題その2

 Nuclearblast.jpがバンドニュースを更新。
 「Threat Signalが新曲Face the Dayを発表!」
 えっ・・・ちょっ・・・いつの話だよ?
 「Chris Feenerによるギターパフォーマンス動画がアップされました!」って、アップロードの日付「Sep 21」って書いてありますケド・・・発表されてから何日経ったよ。
 あとАlex Rüdingerによる同曲のドラムパフォーマンスも公開されてますが・・・こっちへの言及は?彼自身のチャンネルとかSickdrummerのチャンネルとかまで確認しろって言ってるわけじゃないんだから・・・。
 テクニカルメタルに於いてドラマーが何やってるかってのは重要ですよコロムビアサン!
 なんか、全然ニュース遅いのね。
 毎日つべのNuclear Blastチャンネル確認するだけのカンタンなお仕事ですよね?
 ニュースとしての体裁を整えるのに時間がかかったのかなとも思ったけど、実際すげーウスいじゃないすか内容・・・。
 やる気あんのかいな。

 話題その3

 DeathHumanに続き、Individual Thought Patternsが再発!

① ③

Charles "Chuck" Schuldiner - Vo. / Gt.
チャールズ・“チャック・シュルディナー
Anders Allhage a.k.a. Andy LaRocque - Gt.
アンダーシュ・アルハーゲ(アンディ・ラロック)
Steve DiGiorgio - Ba.
スティーヴ・ディジョルジオ
Eugene "Gene" Hoglan - Ds.
ユージーン・“ジーン”・ホグラン

 「Chuck Schuldiner meets Gene Hoglan」-Deathとして初となるGene Hoglan参加作。
 テクニカルな方向性を打ち出し始めたアルバム・Humanでドラムを務め、そのリリースの2年後には己のバンド・Cynicとしてヘヴィメタル界に燦然と輝く永遠の名作・Focusを発表したSean Reinertの後任ということもあって、Dark Angelの突撃ドラマーとして名を馳せていたGene Hoglanに対する、「超絶スラッシャー」という評価に「超絶テクニシャン」が加わる素地になったと思う。
 Sean Reinertと共にPaul Masvidalもやめてしまったが、Steve DiGiorgioは残留、そして後任サイドギタリストはKing Diamondでの活動で知られる-といっても俺は同バンドの曲はひとつたりとも知らないが-Andy LaRocque。ちなみに2人とも次作・Symbolicでは交代し、Chuck Schuldiner、Gene Hoglan、そしてBobby Koelble(ボビー・クールブル - Gt. ※苗字の音写の根拠はこの動画@0:37)、Kelly Conlon(ケリー・コンロン - Ba.)という布陣になる。
 Human 2011年再発盤は、邦盤・2CD仕様、海外盤・3CD仕様で、今回も同じ。
 Humanを予約したときは発売ギリギリまで情報が届いてきていなかったので、2枚組とはいっても2枚目の内容がわからないまま購入したが、今回は違う!
 とはいえこちら、Individual Thought Patterns海外盤は今月の内に発売となるが、邦盤は12月の予定。まだ内容がわからないのはHumanのときと同じだ。
 では、何が違うか。海外盤はその内容が明らかにされており、Disc 3はHuman 2011版のDisc 2と同じくデモ音源等が収録されているとのことだが、Disc 2はなんとライヴ音源だ!邦盤もきっとDisc 1・本編、Disc 2・ライヴ音源という内容になるに違いない!海外盤のDisc 3を邦盤のDisc 2としてリリースする意味なんかないもんな!
 俺はこういうのを待っていたんだ!
 値段もまた、きっとHumanと同じくかなり安価に違いない。ビバBounDEE
 ライヴ音源についてはpreviously unreleased(未公開音源)等の謳い文句はなかったので、既になんらかの形で日の目を見ているものが収録されているかもしれないが、俺には関係ないね。前にも書いたけど、俺が知らなけりゃすべて未公開も同じ!w
 このIndividual Thought Patternsからは、ラストトラック・The PhilosopherのPVが制作されており、とりあえずその1曲だけは既に聴いた。
 これだけじゃ、アルバムを通して耳にすることとなるであろうジーンの超絶プレイの全貌はわからない・・・!待ち遠しい!
 また、この1曲だけでスティーヴのフレットレスベースプレイが前作・Humanと同じく今回も効果的に響いていることがわかるので、他の曲での、荒れ狂う演奏の中登場するこのベースによる怪しい音色やフレーズを堪能したいものである。
 アンディについては・・・うーん(笑)。少なくともThe Philosopher1曲ではその貢献度合いが全然わからん・・・ギターソロもチャックがやっちゃってたしなw
 11月発売のHypocrisyのライヴDVD・Hell over Sofiaといい、来月・再来月は寒い冬に丁度良いアツすぎるリリースが本当に嬉しい!

③ ① ②

Peter Tägtgren - Vo. / Gt.
ピーター・テクトグレン ※1
Tomas Elofsson - Gt.
トーマス・エーロフソン ※2
Mikael Hedlund - Ba.
ミーケル・ヘドロンド
Reidar Horghagen a.k.a. Horgh - Ds.
ライダル・ホリハーゲン(ホルグ) ※3

 ※1:
 「タットグレン」とか「テクレン」という音写が日本ではされているようですが、この動画を観るにどう考えても違う(@0:23; ちなみに隣のヘンな髪型のネーちゃんはNightwishAnette Olzon)。
 なら英語話者ならどう言っているか?知らんけど少なくとも「タットグレン」「テクレン」じゃないと思う。海外メタルフォーラムで彼の発音の仕方が話題になっていましたが、「tat-gren」とか「teck-ren」と言っているよという人はいませんでした。中にはまったく違う音で言っているという人もいましたが、「俺の周りにはPeter Tägtgrenなんて知ってる人いないから」とのこと。ある意味最強の解釈で、やるなと思ってしまいましたw 俺もどうせメタルの話する友達なんていないんだけどw

 ※2:
 正式メンバーじゃないんですけど、リリースされるものに誰が参加しているか、を重視してメンバー紹介は載せているので、彼も加えました。

 ※3:
 たぶん「horg」と「hagen」が合成された苗字です。もしそうでなければ「ha-」の母音は長音になりませんが、2語がひとつになったものと見なし「-ハーゲン」の音写を与えました。
 また、ステージネームの「Horgh」は何故「-hagen」の語頭も含めているのか?について考えましたが、「Horg」とすると「ホリ(/hɔrj/)」のような音を示す綴りになってしまうので、「ホルグ」の如く読んで欲しくて語末にHを追加したのではないかと。

2011年10月7日金曜日

Sept Groupes Musicaux de Nuclear Blast \m/

 Cipher Systemの新作、Communicate the StormsAlbum Preview(全曲試聴)がYouTubeの同バンドのチャンネルにて公開。
 基本的に、Nuclearblast.jpで紹介されてるバンドには一部除いてすべて興味があるので、アルバム全体の試聴が公開されるのは嬉しいし、本当に購入予定に対しての助けになる。

① ② ⑤ ⑥ ※1
③           

Karl Obbel - Vo.
カール・オベル ※2
Andreas Allenmark - Gt.
アンドレアス・アレンマルク
Johan Eskilsson - Gt.
ヨーハン・エスキルソン
Peter Engström - Key.
ペーテル・エンストレム ※3
Henric Karlsson - Ba.
ヘンリク・カールソン ※4
Emil Frisk - Ds.
エーミル・フリスク

 ※1:
 この画像にはキーボードのPeter Engströmは写っていません。レコーディング風景を収めた動画には登場していましたが、そっちにはEmil Friskがいませんでした。※3と併せて、よくわからんバンドです。

 ※2:
 Nuclear Blast公式バンドページの表記は「Carl」。「Karl」はMySpace準拠です。スウェーデン語としてKarlの方が自然なのでこっちで。
 なお「Obbel」についてですが、この位置のEはシュワーなので本当は「オバル」って感じで、Allenmarkも「アランマルク」の方が近かったりするんですが・・・これ厳密にしちゃうと他の言語の転写にも結構影響が・・・いい解決方法が思いつくまでちょっと後回しで。

 ※3:
 MySpaceのメンバー画像にはこいつがおらず、Emil Friskが写っています。つべにアップされている最新フォトセッションでの彼らの姿とMySpaceで見られる画像での様が一致するので現ラインナップであることは間違いないようですが・・・と思ったら、「メンバー」の項にはちゃんとPeter Engströmが・・・ドユコト?マジで。「Carl」と「Karl」とかもそうだけど、ちゃんと一致させろバカ。

 ※4:
 MySpaceで見ると「Carlsson」。Henricだって本来はHenrikの筈だし、英語風にしていると考えるとたぶん「Henric Carlsson」が本人の意向に沿ったものなんだろうなー。
 ただ、本当に英語風を標榜するならHenryの方がより一般的なんじゃ?

 で、聴いてみた感想だけど・・・。
 う、うーん・・・凡庸・・・。
 ここまで大きな「別に買ってまで聴くものじゃないな」感は尋常じゃない・・・。
 活動を始めて2年後の98年に、メンバー全員が18歳以下で初めての契約を獲得したという驚異のポテンシャルを秘めたバンドですが、単にその当時は凄かったというだけなのか・・・。
 いやまぁ今でも凄いんだと思いますよ。
 でも他のバンドもみんな凄いから・・・。
 そういうバンドたちと聴き比べても迫力の面で劣っていないことがまず大事なんだとは思う・・・が、雰囲気とか曲調を対象にした場合にも目立って異なるものが感じられないとなると・・・別に買わなくていいやってなるでしょ?
 ただ、Threat Signalを記事にしたときにも書きましたが、アルバムを通して全部ちゃんと聴くと、印象がどう変わるかはやっぱりわかりませんね。
 Forget to Forgiveという曲のLyric Videoが公開されてるんですけど、これで1曲を丸ごと聴くと「あれっ、やっぱちょっといいかな?」って思っちゃいますし。
 「形にはなっている(by 服部哲さん)」だけのことをそう誤って認識しているだけなんですかね・・・。
 あと、これはForget to Forgiveとは正反対でまったく一部だけ聴いての感想なんだけど、この動画を観ると「全曲聴いてみてぇ!」、厳密には「全部聴いてこのギターが入ってるところを確認してぇ!」ってなるw Johan Eskilssonですが、いいテクしてますね。
 こういうところを見るとクールな奴がいるバンドだなって思うんですが、ボーカルも入ってすっかり仕上がった曲と聴くと・・・うーんってなって残念。
 さて俺が最近知ったNuclear Blast所属の、このテのボーカリストがわめくタイプの音楽性を基本にしているバンドの中には、正式にキーボーディストが所属しているところがあります。
 上のCipher System、それからGravewormTasters-どちらもイタリア産。
 まず、以下はGraveworm最新ラインナップ。

② ③ ④ ① ⑥ ⑤

Stefano Fiori - Vo.
ステファーノ・フィオーリ
Thomas Orgler a.k.a. Stirz - Gt.
トーマス・オーグラー(シュティアツ) ※1
Eric Righi - Gt.
エリック・リーギ
Sabine Mair - Key.
ザビーネ・マイア
Florian Reiner - Ba.
フローリアン・ライナー ※2
Martin Innerbichler - Ds.
マーティン・イナービフラー ※3

 ※1:
 Metallumによると、Orgler Thomas。公式ではThomas Orgler。どっちがどっち?とりあえず苗字としてのThomasは個人的に見たことがなくしっくりこないのでThomas Orglerとしています。
 名前からは全然わかりませんが、まさかハンガリー人とか?

 ※2:
 このラインナップはNuclear Blastを参考にしましたが、MetallumによるとHarry Klenk(ハリー・クレンク)って人がベーシスト・・・Florian Reinerの名前はPast Membersにもありません。公式やFacebookでもベーシストはHarry Klenkですが、少なくとも公式は更新状況を見るにちゃんとアップデートされてないだけという可能性があります。そしてFacebookの方は何故かスペイン語でプロフィール等が書かれており、バンドメンバー以外の人間が更新を手がけているのかもしれないと思うとなんとなく信用しづらいです。
 もしかしたら別のバンドの人物を間違えて書いた?・・・なくはないなと思い、もしGravewormではなくともメタル界のどこかには存在するであろうFlorian Reinerなる人物を探るべくネット検索・・・するとVoices of Decayというバンドがヒット。公式サイトは英語だらけなものの、つべにチャンネルがあり、動画に寄せられているコメントを見るとドイツ語だらけ・・・ここでドイツのバンドだと確信。
 そしてWhoという曲の動画を観てみると・・・おおっ、上のGraveworm集合写真右端のニーちゃんにそっくりの人物がベース弾いてるぢゃないかっ!
 というわけで現GravewormベーシストはFlorian Reinerなわけです。

 ※3:
 Metallumでの名前はMaschtl(マシュトル)。うーん、Martinはこれの愛称だったり・・・?
 あと苗字についてなんですが、「-ビヒラー」という転写をする人もいるでしょうし、実際そんな風に聞こえるもんだとも思いますが、仮名で「ヒ」と書くとどうしても「子音+母音」を転写しているように-この場合だと「chi」を転写しているように-個人的には思えてしまうので、-bichlerのIとLの間には子音だけであるという絶対的な綴りも基づき、CHに「フ」の転写を与えています。IPA準拠の発音記号は/ç/。ルートヴィッヒの「ヒ」の実際の音とかです。

 名前を見るに、イタリアン・ジャーマン混合バンドのようですね。結成の地自体はイタリアです。
 手間かけて紹介しといてナンですが、このGravewormは新作・Fragments of Deathの全体試聴がいまだにない。発売間近なんですケドね・・・。
 まぁそんなもんそもそもないのが普通だとは思いますが、Nuclear Blast所属の他のバンドはやってるとなると未公開に疑問を感じざるを得ませんから。
 Album Trailerと名のついた動画はあるが、新譜からの曲を後ろで流しながらStefano Fioriが喋っており聴き取り辛く、参考になりにくい。
 ただ、部分的にはメンバーの話にかぶされることなく聴け、そのわずかな量からだけでも判断するに、Cipher Systemよりは面白そうです。ていうかコア系じゃなくてブラック系なんですよね、この人らは。
 しかしTastersはもっとはっきりと曲が聴けます-Please Destroy This WorldSleeping with Spiritsという2曲にミュージックビデオがつくられているのです。頼もしいですね。

① ③ ⑤
⑥ ②

Daniele "Dani" Nelli - Vo.
ダニエーレ・“ダニ”・ネッリ
Luca "Luke" Pezzini - Gt.
ルーカ・“ルーク・ペッツィーニ
Tommy Antonini - Gt.
トミー・アントニーニ
Fabrizio "Izio" Pagni - Key.
ファブリーツィオ・“イーズィオ”・パーニ
Carlo Cremascoli - Ba.
カルロ・クレマスコーリ
Ale Lera a.k.a. Demonoid - Ds.
アーレ・レーラ(ディーモノイド)

 最初観たときは「うわっなんだコイツら」と思った。なんかノリがパンキッシュというか、バンド全体の雰囲気も、最近は短髪メタラーがまったく珍しくなくなったとはいえここまでくるとNuclear Blast所属でなければメタルバンドだと初見では気づかない人の方が多いと思う。
 というか、ヘヴィメタルとメタルコアって、共に「メタル」ではあるけど、演奏している人間の精神性が決定的に異なるよね・・・。
 刺青もバリバリ過ぎです。
 ボーカルは特に髪型がおかしいし・・・。
 でもこのキーボーディストは、所属している意味があると思えるいいプレイを聞かせてくれますね。
 なので、俺はCipher SystemよりこのTastersの方が好みだ。パンキッシュなところは疾走感があると思えば悪くないし、ボーカリストもただ叫ぶだけじゃないところが飽きさせない。
 まぁこれはこれでクリーンとシャウトのありがちな混合かとか思えてまた流行りモノの音楽性を標榜ね・・・とかいう冷めた感想の元にもなっとるんですが。
 俺の好みとは関係のないことですが結構メジャー感があると思いますし、これから売れておカネがたくさん入るようになって新作制作にかけられる予算が増えたら更に面白いことができるようになって、どんどんクオリティが上がっていく・・・というような絵図に期待したいところです。
 ニューアルバムから既に2曲もビデオがつくられているところからして、プッシュ具合は実際結構大きそうです。
 最近は「Lyric Video」なるモノを、いつから出てき始めたのか知りませんがよく見かけるようになりましたが、やっぱ当てフリとはいえ実際バンドが動いている様が見られる動画と比べるとインパクトは雲泥の差ですからね。
 冒頭、Nuclearblast.jpで紹介されているバンドには興味があると書きました。GravewormもTastersも例外ではないのですが、残念ながらAlbum Previewがなくて-といってもTastersの最新作・Reckless till the Endは先月14日に既に発売済み-ちょっと話題としてインパクトが足りませんでした。
 そしてCipher Systemの有難い筈のAlbum Previewがあまりにもしょっぱかったので「口直し」に別のバンドのAlbum Previewも聴いて気持ちよく記事を終わらせましょう。
 まずはオランダのTextures、最新作のDualism

③ ④
② ⑤
⑥ ①

Daniël de Jongh - Vo.
ダニエル・ダ・ヨンフ ※1
Bart Hennephof - Gt.
バルト・ヘナプホフ ※2
Jochem Jacobs - Gt.
ヨハム・ヤコプス
Uri Dijk - Synth.
ユリ・デイク ※3
Remko Tielemans - Ba.
レムコ・ティラマンス
Stef Broks - Ds.
ステフ・ブロクス

 ※1:
 /-nx(h)/なんでしょうか、/-ŋh/なんでしょうか?いずれにせよ転写は変わりませんが、実際の発音はわかりません。

 ※2:
 「バート」と本人が言っている動画がありますがオランダ語で話すときはきっと「バルト」と名乗っているに違いありません。ううん、知らないけd(ry

 ※3:
 日本のレコード会社はどこであろうがまず間違いなく「ウリ」と転写すると思います。しかしオランダ語のUは/ʏ/と発音され、そしてそれとは別個に/u/と発音されるOE(cf. Devin Townsend Project等のドラマー・Ryan van Poederooyen(ライアン・ヴァン・プデロウイェン))という綴りが存在しているので、転写も分けたいと思います。

 Exiviousにも籍を置き、sickdrummer.comでも紹介される名手・Stef Broksがリズムを担っているだけあって、そのプレイが無駄にならないだけの、見せどころの多い演奏がバンド全体からは聴くことができます。
 彼による、アルバムからの1曲・Singularityドラミング・パフォーマンスも観られますよ。ちなみにこの曲にはLyric Videoも。
 ボーカルはちょいとB級臭い印象がありますが、ギャーギャーわめく系ばかりの中にあってはこれくらい「オイお前ちょっとw」と突っ込み甲斐のある人の方が聴いてて面白いですね。
 「突っ込める」ってのは非常に重要ですよ。
 いつの時代もB級が淘汰されないのは色々と突っ込み甲斐があるからに他ならないでしょう。
 完璧は感動を与えてくれますが、どこかつまらないものです。
 どうでもいいんですが、なんかアルバムのジャケはDream Theaterの新作・A Dramatic Turn of Eventsを彷彿とさせられますね。
 次にAll Shall Perishの最新作・This Is Where It Ends

① ③ ⑤
② ④

Hernán "Eddie" Hermida - Vo.
エルナン・“エディ”・エルミーダ ※1
Francesco Artusato - Gt.
フランチェスコ・アートゥザート ※2
Beniko "Ben" Orum - Gt.
ベニコ・“ベン”・オウラム
Mike Tiner - Ba.
マイク・タイナー
Adam Pierce - Ds.
アダム・ピアース

 ※1:
 Hernánの表記はes.wikipedia.org準拠です。実際の綴りはHernanかもしれませんし、現に世界的に公開しているプロフィールによるとアクセント記号のないHernanですが、ヒスパニックであることは間違いなさそうなので、本来的なものであるHernánをここには載せました。単なる個人的な好みです。音もまんまスペイン語読みです。コロムビアによる転写は「ハーナン・ハーミーダ」ですが、どの動画を見ても「エディ」としか名乗ってないので本当の読みはニックネーム以外何もわかりません。
 HernánはFerdinandoのスペイン語形・Hernandoをさらに略したものであり(Hernanをひとつの言葉として見た場合、アクセントはHer-にあるはずですが、これはHernandoの略でしかなく、元の語形では-nan-にアクセントがあるので、普通はpaenultimaがアクセントを有するという規則をこの語の読みに対しても採用されないように-nánという綴りになっているわけです)、Eddieの元であるEdwardとはなんの関係もありません-Edwardのスペイン語形はEduardo。なので、実際の音は本当に「エルナン」であり、語頭のE-繋がりで「Eddie」を名乗っているんじゃないかと俺は推測しているのですが・・・どうでしょう?

 ※2:
 イタリアのトレヴィーゾ出身。最初苗字はまんまイタリア語読みで「アルトゥザート」と書こうかとも思いましたが、幸い名乗っている動画がありました。「アートゥザート」に個人的には聞こえます。余談ですがNuclearblast.jpには「Artsusato」と書いてあります・・・いい加減にしとけ!最初に苗字知ったのがこれだったもんな上にあそこには「アートゥザート」と転写してあって・・・明らかにイタリア系の名前なのにイタリア語らしくないTSという子音の結合が含まれていて、どう転写したもんか、「アートゥザート」にしてもSはどこいったんだ?とかなり考えさせられたんですから。

 これは非常にイイですね。
 まぁボーカルはまたかってヤツなんですが、コイツも含めて全体的に、有無を言わせない迫力が他のバンドよりも一歩抜きん出ている印象です。
 デスコアバンドとして売りに出されていますが・・・俺はThreat Signalよりもこっちの方がよっぽどメロディック・デスとして、ジャンルをどうとも紹介されずして認識していまいますね。
 このThis Is Where It Ends、リードギターによる流麗なフレーズがすごい盛り込まれているのがとても印象的で、ボーカリストとかバッキングこそデスライクですけど、メロディアスなものも取り入れる感性があるんだなと音で納得させられます。
 俺こういう文章みたいなバンド名好きじゃないんで(他にAs I Lay Dyingとか)そのテのバンド全般聴かず嫌いしていたんですが、All Shall Perishには感服いたしました。
 このアルバムがAll Shall Perishとしてのデビュー作の、印象的なリードギターフレーズを俺に叩き付けてくれた張本人であるFrancesco Artusatoの功績は大きいですね。ちなみにAdam Pierceも新加入だそうです。ただ彼に関してはプレイよりも俺にはイレズミの方が・・・w
 これからは追っかけ続けたいと思います。
 次に、前話題にしたけどAlbum Preview紹介の流れでもっかい取り上げます-Vader / Welcome to the Morbid Reich

③ ②

Piotr Wiwczarek a.k.a. Peter - Vo. / Gt. / Ba.
ピョトル・ヴィヴチャレク(ピーター) ※
Marek Pająk a.k.a. Spider - Gt.
マレク・パヨンク(スパイダー)
Paweł Jaroszewicz a.k.a. Paul - Ds.
パヴェウ・ヤロシェヴィチュ(ポール)

 ※今日初めて知ったんですけど、Metallumでは本名がPiotr Paweł Wiwczarekと紹介されています。Wikipediaでも、英語版とフィンランド語版以外ではPaweł付きで記事が作成されているので、たぶん本当に「Piotr Paweł Wiwczarek」という名前なんだと思います。

 ちなみに現在のメンバーはPeter、Spiderに加えTomasz Halicki a.k.a. Hal(トマシュ・ハリツキ / Ba.)と、Paweł Jaroszewiczの後任にJames Stewartが加入しています。初の非スラヴ人?
 Paweł Jaroszewiczが加入したとき、その若さが2chのHR・HM板内Vaderスレにて話題になりましたが、このJames Stewartは更に若く現在21歳。・・・なんかまたすぐ脱退しそう。ついていけなくて。
 このWelcome to the Morbid Reich、Metallumにはまだ3しかレビューがありませんが、パーセンテージは95!今後投稿が増えてもこの水準を維持し続けるであろうと思われます。
 そのくらい凄まじい!
 まぁ、目新しさとかがあるわけじゃないし、音作りが他のバンドと似たり寄ったりになった分Vaderならではの、具体的に言うとデスメタルというよりデスラッシュライクな要素が強いが故に他のデスメタルバンドに比べてワリとリフワークなんかが比較的軽快だったりするといった個性が埋もれちゃってるかなという感じはしますが、Necropolisを聴いた人間は同意してくれると思います-本当にVaderは復活した!と。・・・まぁ、専属ベーシストはこのアルバムではまだいないんだけどね。
 勢いだけで圧倒されるってのも、けど結構稀有なもんですよ。今は。
 凄いけど、・・・うーん、ってバンド、本当に多くなりましたからね。
 こういったAlbum Previewなど、ネットでの音源公開は、発売前のアルバムから何か1曲をラジオで先行公開することよりも、曲を知る手段としてお手軽だと思います。つべでのAlbum Previewに限って紹介してきましたが、実はTexturesに至っては別のサイトでアルバムフル試聴もしてますからね。
 バンドやレーベルから下される何かしらの制限以外のしがらみ、たとえばラジオなら存在する、別のバンドなどの紹介や合間のCM等に起因する公開にあたっての制限時間といったものはないだけに、ネットは情報公開という点に於いては実に強い。ただ、あまりにも様々なコンテンツに瞬時にアクセスできるが故に、感心をひとつのところに集中させづらく、多数の価値あるものがあまりにもあっさりと見逃されてしまうことも多々有り得ますよね。
 しかしCipher Systemのくだりで書いた通り、本当は1曲だけ丸ごと公開する方がアルバムに対する感心を高める上で効果的なんじゃないか?とも思えます。
 ただ、この手法は選曲が非常に重要になってきますよね。
 たとえばHelloweenKeeper of the Seven Keys -The Legacy-からは、古くはDr. Steinから続くHelloweenのポップサイドを第一に押し出したMrs. Godがシングルカットされましたが、あれ聴いた人が1曲目のThe King for a 1000 Yearsを予想できたでしょうか?
 2枚目第1曲・Occasion Avenue共々、この2曲は本当に素晴らしい。長尺ながらもまったく飽きのこない構成が感涙モノ。パート毎の組み合わせもそうですが、バンド全体の演奏も文句なし。Andi Derisの歌唱力の減退も、このメロディアスさを前にしてはそのときだけ不満を言うことを忘れてしまう。
 HalloweenKeeper of the Seven Keysを意識してつくられたのでしょうが、俺は断然「新章」の2曲の方が好きですね。
 Mrs. Godのポップさでひきつけておいて、こういった曲で驚きを与える・・・とか、何か戦略があったのだと思われますが、Mrs. Godに対して「なんだこりゃ?もしかして新譜すげーポップ寄りなんじゃ・・・」と誤解してしまったある人々が結局「新章」を買わなかったとしたら、あまりにももったいない!
 ただ、ポップさをウリにしようよと販売戦略についての相談をもちかけられるのは一般のロックバンドやポップスのシンガーだけで十分なんじゃないんですか?
 Helloweenはヘヴィメタルバンドなんです。
 Born on Judgment Dayあたりをアルバムのプロモーションに利用した方がサマになってたと思うんですけどねえ。
 まぁそんなわけで、Album Previewの存在は非常に嬉しいものではありますが・・・最終的には、あるバンドが、彼らに対して誰かに「最新作の全貌が気になってしょうがない」という気持ちにさせたら勝ちなんでしょうね。
 Threat SignalのAlex Rüdingerなんかガンガンドラミングビデオをアップロードしてますよね。彼を入口にバンドに興味を持ってもらう為とかちょっとでも考えているのか、いないのかわかりませんが、結果的にあれは物凄く効果的だと思います。俺があれでThreat Signalに興味を持ったクチですからね。
 そして一旦音源を聴いてしまえば、もう忘れない。
 今買わなくてもいつかまた聴き返して、そのとき購入を心に決めさせるかもしれない。
 しかしバンドは新作が発表されてからすぐ買ってくれないと、その後の活動に支障が出るわけで。
 クリック一発で済むことでも、実際は興味を持ったものがその先にあるとわかっていてもせずに素通りすることってよくありますからね。
 興味を持たせること、そして関心によって高ぶった気持ちを充足させることってのはムズかしいですね・・・。

 話は上で終わりましたが、ついでにオマケで、全然感銘は受けなかったんだけどAlbum Previewがあるってことで、World under BloodTacticalを。

① ② ③ ④

Deron Miller - Vo. / Gt.
デロン・ミラー
Luke Jaeger - Gt.
ルーク・イェーガー ※1
Risha Eryavec - Ba.
リシャ・エリヤヴェク ※2
Tim Yeung - Ds.
ティム・ヤング ※3

 ※1:
 まぁ普通のアメリカ人の苗字じゃないですよね。ドイツ系だと思うのが普通でしょうが、たぶんその通りで、実際の読みもこの転写の如くだと思います。根拠はこの動画。場所もその辺の学校でのことで、英語で紹介されているのでドイツでなくアメリカでしょう。「ルーク・イェーガー」という発音は3秒あたりで登場します。それにしてもこういうとき名前を読む人が本人を知らない場合、カンペには発音の仕方とかでも書いてあるんですかね。移民が多い国だから教えられずともなんとなくわかるとか?
 Wolrd under Bloodや彼のひとりバンド・Sleep Terrorの名がタグに入っているので、Descriptionにある通り、Luke Jaeger本人の13歳のときの映像だと思われます。というか動画を所有しているチャンネルが彼本人のものっぽいです。RationalGaze9なんて名前じゃ判断に困るわ。
 それにしても若干13歳のルーク君、まだフレーズのデキ自体は雑ながらもすんげぇテクニカル志向ですね・・・w

 ※2:
 うーん、読み方がわからん・・・名乗ってる動画もないし・・・。いや、そのまま読めば書いた通りの感じなんでしょうけど、どう見ても移民の苗字でしょコレ。おそらくスラヴ系の。そしてアメリカで読まれたら「エリヤヴァック」じゃ済まないと思うんですケド。だから俺は元の読みに即した音で読みたいワケ。そうすれば間違いとも言えないでしょ。英語の発音規則準拠で読むより絶対そっちの方が易しいからね。口にも文字にもね。
 NirvanaKrist Novoselicっているでしょ。あの人はクロアチア系アメリカ人で元の苗字は「Novoselić」だったのが、このĆの音は英語にはないけど「ch」には近いから「Novoselich」にすればよかったのに、音じゃなくて綴りと「アメリカ人らしさ」を優先したが故に「Novoselic」を名乗るようになったわけね。いやたぶんだけどね。
 というわけで、EryavecのYをJに、Cにダイヤクリティカルマークを付与しスラヴ系に変えてErjavačとかErjavaćで検索してみたが、ユダ公企業の提供でお送りしておりますGoogleには何故かダイヤクリティカルマークなしの-cに変換されて検索結果を返された・・・なんなんですか?
 まぁ一応成果はあって、Karl Erjavecなるスロヴァニアの政治家などが引っ掛かりました。
 ・・・これだと「エリヤヴェツ」だけど、・・・うーん、アメリカ人としてそう名乗るのかどうか・・・。
 本来はJであったと思われるYとか、ŠだったであろうRishaのSHとか、英語風に改名してるんだなって印象は受けますが・・・。
 ・・・もう調べるのも考えるのもめんどくさいし、安直に「エリヤヴェク」って俺は読んどきます。

 ※3:
 英語としては一見読み方のわからない名前・・・本人の発音だと綴りの違う「young」って感じです。「y+黙音のe+ung」で「yungに等しい」って解釈でいいんですかね。まぁそんな話は捨てて転写自体は「ヤング」でいいんですけど、それとは別に気になるのが・・・この人何系の人なんですかね?やっぱアジア?

 結局Fear FactoryDino Cazaresが復帰し、現時点での最新作・Bringer of Plaguesもあまり評判が良くなかったDivine Heresyはこれからどうなるの?って感が、Tim Yeungがこのバンドを立ち上げたことにより更に増してしまいましたね・・・。
 プレイスキルは当たり前のように抜群に良く、Facebreakerのビデオでも非常にいい味を出していたJoe Payneもやめちゃったし・・・。俺あの人すごい好きだったんでめちゃ残念です。
 さてNuclearblast.jpではこの最新作についての紹介で色々述べたあと、「当然Tim Yeungの凄まじいドラムプレイも聴ける」というように紹介されている内容ですが・・・作風のせいか、正直Divine Heresyに比べると、彼ならメシ食いながら片手片足で事足りるんじゃないかってくらいプレイの凄味が薄いですよね。
 仕方ないことかもしれませんが、オッと思えたのが、バンドの個性とかプレイとか全部関係のない曲である、MegadethWake Up Deadのカバーだけっていうのは・・・ねぇ。
 ただ、これがショボいと自覚しているというわけではまったくないとは思いますが、なんと何故か激ロックがDeron Millerにインタビュー、その中で彼は「このアルバムは革命的ではまったくないが・・・」と言っています。
 これで全世界のヘッドバンガーズが狂乱するぜ的なこと言ってたら、こんだけエクストリームなメタルが氾濫している中での戯言で「こいつ大丈夫か?」ですが、普通にやって普通のもんできましたとは認識しているようなので、彼に反感を持たずには済みそうです(笑)。
 まぁあとやっぱり1曲フルで聴くと印象って簡単に変わるもんですね・・・→A God among the Waste
 Tim Yeungがアルバム全体でどんなことを実際やっているかちゃんと聴くってだけでも買ってもいいかも・・・。
 バスドラム世界最速とかいうだけでなく、本当に卓越した技術力が見事なドラマーですしね。

2011年10月5日水曜日

קלינגהופר, הסנפלד, סילברברג וזײנפלד

 バクマン。の最新15巻買いました。


 14巻読み終えたばかりで発売されたので待つことがなくて非常に嬉しいですね。
 それにしても中井死なねぇかなぁ。
 さてこれだけで終わってもアレなんで別の話題をば。
 Josh Klinghofferがユダ系かどうか知りたくてここに来た人が何人かいるようです。
 良くも悪くもなのか事情は知りませんが、俺と同じくユダヤ人かどうかが気になるわけですね。わかるよ、うんうん。
 で、「Joshua Adam Klinghofferなんて如何にもな名のくせにユダヤ人じゃないとは!」と以前書きましたが、やっぱりユダヤ人でした。
 Leon Klinghofferという身体障害者の有名な(といっても勿論俺にとってはまったく知らん人)ユダヤ系アメリカ人がおりまして、“Josh's grandfather was a fourth or fifth cousin to Leon Klinghoffer”だそうです。
 言葉の意味はわかるんですけど、うまく日本語に訳せそうにないので英文そのままです。
 俺、親族関係の概念とか言葉にものすごく弱いんです。
 この文にしたってうまく訳すもくそもない気もしますが、なんだか訳して尚頭ん中で即座に情報の処理ができないので、訳せた気分になれないんです。
 ペルシャ語、というかイラン人か?はすごいですよ、父方か母方で叔母や叔父の名称が違うんです。
 なんのためなんだ一体。
 勿論なんて言うか覚えてませんよ。
 ペルシャ語やってたとき、これはスキットに登場したわけではなく、数あるコラムの内のひとつの題材になっていただけなんですが、本に書いてある以上は覚えないといけないと思うんですよね。
 でも悩みました。
 シカトしようかなと。
 覚える覚えない以前に、なんでだ?という疑問が強く念頭に来ちゃってたんですよね。
  そんなんゆーたら文法性ってなんでだ?とか、人生に於ける第3外国語であるドイツ語を学び始めた頃は不思議な存在に思えてしょーがなかったですけど、今は 言語の内部を豊かにするために欠かせないものであると信じていますし、文法性の廃れた言語のことを見下すようにすらなりました。
 某国際言語とかね。
 元からない言語なら仕方ないけど。
 文法性のない言語なんて学ぶ気すら起きない。
 ベトナム語は例外中の例外でした。文法性はないし表記にはそれまでの人生で既に散々目にしたラテン語を用いますが、その独特の表記術が私に学習を決意させたのです-といっても延べで1ヶ月もやってませんが。
 私が学習経験のある以下の言語、
 古アイスランド語
 アイルランド語(コシュ・アーリゲ及びコナマーラ方言)
 アラビア語(フスハー及びエジプト方言)
 アルメニア語(西方言)
 イディッシュ
 インドネシア語
 ウェールズ語(北方言の文語、口語)
 英語
 エスペラント
 オランダ語
 古典ギリシャ語
 現代ギリシャ語
 サンスクリット
 スペイン語
 スウェーデン語(ボクモール、ニューノシュク共に)
 セルビア語(クロアチア語)
 チェコ語
 中国語(普通话)
 デンマーク語
 ドイツ語
 トルコ語
 ハンガリー語
 バスク語
 フィンランド語
 フランス語
 ペルシャ語
 現代ヘブライ語
 ベトナム語(南方言)
 ポーランド語
 ポルトガル語(ポルトガル本国のものだ!)
 古典ラテン語
 ロシア語
 これらの内、元からないか現代に至るまでに廃れたかを区別せず文法性がないものとして挙げられるのは、アルメニア語、トルコ語、ハンガリー語、フィンランド語、バスク語、ペルシャ語、ベトナム語、エスペラント、インドネシア語、英語。
 まぁ、そんなめっちゃ少数派ってわけでもないですが・・・。
 英語は中高と強制的にやらされたため。
 アルメニア語はアルメニア文字に惹かれたため。
 トルコ語とインドネシア語は大学にこれらの授業があり、興味があったからという前提で、単位を埋めるために履修した。
 ハンガリー語と、上述したベトナム語は見たことのない特殊なラテン文字を用いていたので(ハンガリー語はő, űで、それぞれö, üの長音。また、子音は一切ダイアクリティカルマークを使用せず表現されているのが特徴。ベトナム語は今入力言語に追加させてないしそもそも特殊文字を漏 らさず挙げられる自信がない為割愛)。
 バスク語は習得が平易でないと聞いて挑戦したため。
 フィンランド語はたとえばaの長音はáとかāとかでなく、aaという表記を用いることが特異に見え、関心を持たされたため(一応、ä, öという標準的なラテン文字(=フランス語の)にないものもある)。
 ペルシャ語はアラビア文字だから(アラビア語と合わせて、この文字を用いる言語はまだ2つしかやったことがない。ウルドゥー語、パシュトー語、シンド語などまだまだある)。
 エスペラントは世界一話者数の多い人工言語という謳い文句に興味を持たされたため。ちなみにĉ(/ʧ/), ĝ(/ʤ/), ĥ(/x/), ĵ(/ʒ/), ŝ(/ʃ/), ŭ(/w/)という標準ラテン文字にないものがあるが、エスペラントの場合は別に心動かされなかった。
 まぁ実際この他のは他ので、文法性があるからというだけで学ぼうと思ったわけではないんですが。
 ただ、文法性に代わる、言語の構造を複雑にしてくれてそうな要素を含むものを優先的に選んできたつもりです。インドネシア語は、だから最大の例外かな。エスペラントは自然言語じゃないから・・・。
 さてユダ公の話はまだ続きます。ここを境に上と下とで別々の日のことについて書いてます。
 どういう経緯だったかパンチドランカーの記事をja.wikipedia.orgで見て、そっから佐竹雅昭に移って、同記事の「逸話」の中からパワー・ナイン(文字上は「Black LotusとAncestral Recall」)のリンクをクリックして、これがMagic: The Gatheringで使われるカードのことで、同ゲームを発売しているWizards of the Coastの記事に次は飛んで、そこで「1999年からハズブロの子会社である」というくだりに注目。

「ユダヤ人の会社だろ?」

«Oui, c'est ça !»

 デースティニー!(by りんご)
 おカネ大好きユダヤ人がこ会社を欲しがらないわけがないと思ったわけよ。
 めちゃめちゃ乱暴な考え方ですがw
 「ハズブロ」は正式には「Hasbro Inc.」であり、仮名の場合もラテン文字で見てみてもユダヤ系であると臭わせる要素はないと思う。
 だから今回は名前から「ユダヤ感」(なんじゃそりゃw)を嗅ぎ取ったわけじゃないんよ・・・カネだよ、おカネ。
 ハズブロはHenry及びHelal Hassenfeldというユダヤ系アメリカ人の兄弟が興した会社だそうです。名字の頭3文字を取って、Has-brothers→Hasbro。
 ちなみに2000年、フランスのInfogrames Entertainment SAという会社に買収されて既に法人としてはなくなっています。
 じゃあWizards of the Coast社は、今はそのInfo何某の子会社ってこと・・・?
 まぁどうでもいいです。
 またユダヤ見つけました!ってだけの記事ですから。
 あと、ケチュア語でググッたら出てきたサイトに「ケツァル=グアテマラの国鳥」って書いてあったから、「国鳥って具体的にどういうものなんだろう?」とWikiってみることにして、「国鳥といえども狩られるし(日本のキジ)食べられるし(フランスのニワトリ)絶滅したものもいる(セーシェルのドードー)」というようなことが書かれているくだりからドードーへのリンクをクリッしてみると

はいドーン!

 記事中に含まれているロバート・シルヴァーバーグ(Robert Silverberg)なるユダヤ人に遭遇。
 まだあるぜw
 先日2chのHR・HM板にあるニューススレに投下される情報を見てると書いたが、その中に「Evan Seinfeld Forms New Band With Ex-Members of Static-X and Bury Your Dead」というニュースがあった。
 「Evan Seinfeld」・・・。
 いかにもなカンジ。
 en.wikipedia.orgに記事があったので確認してみると・・・アレッ、カテゴリの中に「jew」の文字がない。
 しかし「People from Brooklyn」どうもクサイ。ここユダヤ人多いですからね。まぁ、アメリカ全土ユダヤ人だらけなわけですがw
 余談ですがこいつのイレズミ具合がまぁ~すごいのなんのって!
 43歳なんですが年齢以上に老けて見えるのでなんだか全体的な雰囲気がかなり異様ですよ。

 ホントどこにでも・・・いや、俺の行く先々のどこにでもいるな!

2011年10月4日火曜日

もうギャーギャー言う系のボーカリストはイイワ・・・

 もうギャーギャー言う系のボーカリストはイイワ・・・って思ってたけど。
 探すにそういうヤツ以外がなかなか見つかりにくいので、仕方なく色々聴いてみることにした。
 ・・・というか、俺の今の嗜好がエクストリームメタルになってるんだから、ボーカリストがわめいてるのは当たり前か・・・。
 そこで見つけたコイツらThreat Signal
 掘り出し物みたいな感のある紹介の仕方ですがおそらくある程度知名度のあるバンドだと思いますw
 まずFace the Dayという曲のドラミングを同バンドのドラマーが披露している動画を観て、「おっ、かっこいいな」と。
 曲じゃなくて、ドラマーがねw
 まぁこういう入り方も大事なんですよ。
 何に対してであれ興味は持たせたもん勝ち。
 次に曲を聴いてみた。
 セール上の分類としては「Melodic Death Metal」なんだけど、北欧系統のボーカリストがわめくところがデスライクなだけでバックの演奏は全然デスメタルじゃない、というスタイルとは明らかに一線を画してまして、・・・えー、実際なんて形容すればいいんでしょうかねコレ。

⑤ ③ ④
① ②

Jon Howard - Vo.
ジョン・ハワード
Chris Feener - Gt.
クリス・フィーナー
Travis Montgomery - Gt.
トラヴィス・モンゴメリ
Pat Kavanagh - Ba.
パット・カヴァノー ※
Alex "Rüdy" Rüdinger - Ds.
アレックス・リューディンガー

  ※Pat Kavanaghの苗字の読みはこの記事を根拠にしています。ちなみにMarqueeは「カヴァナー」としています。
 まずKavanaghをen.wikipedia.orgで検索、surnameとしてヒットしましたが発音は表記なし。そこでこの名を持つ人間の記事にあたることにしました。特に英語圏の人間にとっては初見で読みのわかりにくい本名を持つ人の記事には発音記号が併記してあることを知っていたからです(たとえばエンヤ(Eithne Ní Bhraonáin)やビョーク(Björk Guðmundsdóttir))。
 最終的な手段は総当りということになっていたでしょうが、幸い一発で発見。
 「Niamh Kavanagh」・・・これ読めねぇぞ~とクリックしてみたら果たしてその通り、「読めない人」認定されてましたw
 余談ですが、彼自身の顔つきもあって最初はインドらへんの人かなにかだと思い、「カヴァナグ(कवनघ्として)でいいのかな~」とか思ってました。語頭がKでなくCだったらきっと違った考えを持っていたと思います。というのも、K-でアイリッシュってのは個人的にですがしっくりこない。
 AnathemaDanny, Jamie, VincentCavanaghなんですよね。俺はやっぱこっちがいい。

 あと彼らについて興味を持てたのは、クリスのギタープレイのおかげでもありますね。
 玄人好み(たぶん)のこなれたテクニカルさが観ていてキモチイイ聴いてキモチイイ、いいギタリストです。
 トラヴィスも悪くないのですが、ちょっと頑張ってますって雰囲気がね・・・クリスに比べると余裕がなく、少なくともこの動画では彼のやりたいことに合わせてますって感じ。
 さてニューアルバム・Threat Signalから先行してフルで公開されている曲は今のところFallen Disciplesと、Alex Rüdingerのドラミングにフォーカスを置いた、上にリンクを貼ったFace the Dayの2曲だけのようです。ちなみにFace the Dayと同じ手法で撮影されたAlex RüdingerによるFallen Disciplesの動画もアリ
 ・・・第3者が全曲30秒ずつのサンプルを繋ぎ合せたものをアップしているのはナイショだ!俺は1曲目と2曲目だけ聴いてやめた。・・・ホントだぞ!
 ベースがすごい気持ちいい音を出しているのが個人的にとても好印象です。
 Kavanaghの名前の読みをちゃんと調べたこととか、顔の濃さ、この音作りやなんかでこのベーシストはもう忘れられそうにないですねw
 ギターも含めた全体的な演奏は、まぁもう今はみんな当たり前のようにデビューしたときからやたらウマくて相互的に個性の違いがあまり感じられないっていうのもあるし、まったくの新しさが感じられる作風でもないから、こういう曲にはこういう演奏だろうと、手堅いなっていう印象だけ持ちました。
 まぁ、まだ2曲しか聴けてないわけですし、アルバムをイチから最後まで聴いたときの感想がどうなってるかはわかんないっすね。楽しみです。
 ボーカルはウルサイっすねー。このバンドはいいなと思いましたけど、こういうボーカルはホントもうマジいらないって考えに偽りはありません。
 新作の販売網についてですが・・・すでにMarquee / Avalonから邦盤を2枚出している彼らですが、新作も同レーベルが手がけてくれるのでしょうか?
 ただまあ、こういう値段で買える海外盤があるのかと思うと、なんか邦盤買ってるのってたまにアホらしくなってきますよね・・・。
 なにはともあれThreat Signalの3rdアルバム・Threat Signalはヨーロッパで10月7日、北米で10月11日にon sale!
 邦盤出るかどうか早く決まれ!

2011年10月3日月曜日

他のレーベルのこと忘れてました

 Nuclear Blastばかりに目をやっていて、他のレーベルのこと忘れてました。
 今日バイト先が6時過ぎてからやたらヒマだったのでAmazon.co.jp内を徘徊しながらサボリ。
 なんとOrphaned Landが初となるライヴDVDをリリースとな。


② ①
⑤ ③ ④

יעקב "קובי" פרחי - Vo.
ヤ’アコヴ・“コビ・ファルヒ ※1
יוסי "סאסי" סהרון - Gt.
ヨスィ・“サスィ”・サハロン
מתי סוטיצקי - Gt.
マティ・スヴァティツキ
אורי זילכה - Ba.
ウリ・ゼルハ
מתן שמואלי - Ds.
マタン・シュム’エリ
שלומית לוי - Vo.
シュロミト・レヴィ(ツアーメンバー)

 ※1:
 バンドは活動するにあたって、基本的に名前はラテン文字に転写したものを使用しています。
 以下、公式サイト準拠:
 Kobi Farhi
 Yossi Sassi Sa'aron(Saharonじゃないんだよなぁ。実際の発音は確かに、現代ヘブライ語での子音としてのהの音が弱いこともあって、「サ’アロン」に近いものではあるけど。尚、יוסיはיוסף(yoṣef)の省略形ですが、生来יוסיなのか実はיוסףという名なのかは不明)
 Matti Svatizky(en.wikipedia.orgではSvatitzki)
 Uri Zelha(同サイトではZelcha)
 Matan Shmuely
 Shlomit Levy

 メタルバンドとしてのパフォーマンス、惜しみなく放出される中東の雰囲気、そして客のノリ、スーパーなデキですな・・・これは欲しいぞ・・・。
 絶対邦盤は出ないだろうなぁ。
 The Never Ending Way of ORwarriORは発売されるとわかってすぐに海外盤を予約し、届いたモノを聴いて満足したのでその後邦盤が出たのかどうかは確認しなかったけど、おそらく出てないだろうね。
 それから、活動してるんだかしてないんだかよくわからない、天下無双のプログレメタルアクト・CynicEPをリリース。



Paul Masvidal - Vo. / Gt.
ポール・マスヴィダル ※1
Sean Reinert - Ds.
ショーン・ライナート ※2

 ※1:
 この動画によると、発音はMas-に強勢をおくようです。aが長音に聞こえますが、アクセントがあるが故に少し長くなっているだけではないかと・・・。それにしても、探せばあるもんですね。
 ちなみにこのライヴでのラインナップは、Paul Masvidal、Sean Reinert、Tymon Kruidenier(Vo. / Gt.)、Robin Zielhorst(Ba.)の4人です。この2人はExiviousのメンバーでもあり、オランダ出身です。読みは、Tymonがなんか本名を英語風に綴ったものである気がしてしょうがないので、「タイモン・クラウデニエル」としておきます。もうひとりは「ロビン・ズィルホルスト」。

 ※2:
 この動画(@0:40)での発音を参考。

 またかよと思ったが、今回はRe-Tracedとは違って全曲新作だ!
 それにEPっつっても、これまで出したフルアルバムと比べて収録曲数と収録時間が著しく劣っているわけでもない。
 Metallumで確認すると、レコーディングはCynic発足時からの正式メンバーであるPaul MasvidalとSean Reinert、そしてセッションミュージシャンとしてSean Malone(ショーン・マローン - Ba.)を迎えての録音だったようだ。今回はゲスト扱いだがデビュー作・Focusと2作目・Traced in Airでは正式にバンドの一員だったわけで、勝手はまったく変わっていなかっただろうと思われます。
 ちなみにこの印象的な、なんとも形容し難い-火砕流のような-ものをジャケにしたアートワークはRobert Venosaなる人物の手によるものらしいが、既にお亡くなりと書いてある・・・。
 ブラジル産の兄弟ブルデストリオ・Krisiun新作リリースも見逃せない。

② ③

Alex Camargo - Vo. / Ba.
アレックス・カマルグ
Moyses Kolesne - Gt.
モイゼス・コレスニ
Max Kolesne - Ds.
マックス・コレスニ

 前作・Southern Stormで初めて同バンドを体験しノックアウトされた身としてはかなり気になる作品・・・。
 さて新譜情報を話題にした上でこの話を繋ぎたく思うが・・・これら判明している新譜情報にはまだ含まれていないが、制作は続いているらしいCryptopsyのニューアルバムはダブル・アルバムになるとバンドがアナウンスしていることを、今日たまたま目にした。

⑤ ① ②
③ ④

Matt McGachy - Vo.
マット・マクガヒ
Christian "Chris" Donaldson - Gt.
クリスティアン・ドナルドソン
Jon Levasseur - Gt.
ジョン・ルヴァスール
Youri Raymond - Ba.
ユーリ・レイモンド
Florent "Flo" Mounier - Ds.
フロラン・ムニエ

 The Unspoken King発表時に、これまでと異なる作風に批判が寄せられていることに対し、「イヤなら聴くな」とFlo Mounierは言っていた。
 いつ出るかわからないがしかし必ず出ることになるであろう新作は一体どんな曲で占められているのだろうか・・・。
 言っておくが俺はThe Unspoken Kingにはかなりハマったクチだ。誰がなんと言おうとあれはすごくいいものだ。
 かなり前にも書いたが、あれほどいい音で、そしてこの上なく安定したFlo Mounierのプレイの聴けるアルバムはこれまでになかった。まずあれに圧倒された俺はそれだけでも聴けて良かった。
 メタルコアだと叩かれたMatt McGachyだって、何度言うことになろうが構わないが、前任者たちとはまったく違った歌唱がこれまでのボーカリストたちと変わらずCryptopsyの新シンガーとして最高だった。
 リズミカルなパターンがこれまでになく強調された新曲群に於いて抜群の相性を見せた柔軟な、故に飽きのこない迫力充分の歌唱力!
 Cryptopsyの前にボーカルを務めていたバンド・3 Mile Screamでの歌唱も聴いたことがあるが、そこでの働きっぷりにはなんの衝撃もなかった。
 だから却って「これがCryptopsyに来てこうなるのか!」と驚愕させられたものだ。
 Lord Wormにあれができるだろうか?
 Mike DiSalvoには?
 Martin Lacroix(マルタン・ラクルワ)ではどうだろう(Cryptopsyのボーカリストとしては、None So Liveというライヴアルバムでのみその歌唱が聴けた)。
 スタイルが違うからそんなこと強いてみても無意味だとはわかっているが、個性の違う者同士を比較すること自体は無意味なんかじゃない!
 凄いものは凄いんだ。
 Chet AtkinsTiago Della Vegaを比べてなんになるだろうか?
 Chet Atkinsの演奏の方が聴いてて楽しいことがわかります。
 俺は未来永劫CryptopsyのボーカリストはMatt McGachyでいい。
 ただしかし!
 Jon Levasseurが帰ってきた。
 The Unspoken Kingのあの作風は、バンドリーダーであるFlo Mounierの嗜好の変化が現れたものだと個人的には思っている。
 そして決定的な名声を得るきっかけとなったNone So VileWhisper Supremacyの魅力の源を生み出すことに貢献したJon Levasseurは、Once Was Notでは辛うじて客演があったものの、The Unspoken King制作時には影も形もなかった。
 そんな彼が今、Cryptopsyとして活動している。
 The Unspoken Kingは素晴らしいアルバムだったが、それの第2弾が欲しいかというと別だ。
 更に卓越したドラミングテクニックが魅力的なFlo Mounier、稀代のエクストリームメタルボーカリスト・Matt McGachy、そしてCryptopsyの名をテクニカルデスメタルのパイオニアとして天下に轟かせた功労者のひとりであったJon Levasseur。
 残念ながら、功労者の別のひとりであったÉric Langloisはもういないが、この3人が揃っていると知れば、いい意味でThe Unspoken Kingの影が僅かも残らず吹っ飛んでしまうような作品が期待できるし、また、そうしたいと思う。

 Nuclear Blast以外にも注目することを思い出させてくれた、いいサボリタイムだった!・・・と〆ておこう。

2011年10月2日日曜日

Éric LangloisがCryptopsyやめてた

 ギャアアアアアアアÉric LangloisCryptopsyやめてるー!!!!
 どーゆーことだこれは!
 ・・・久々にCryptopsyのことを思い出して、もしかして何か新しい音源リリースとかしてるかなとまずはMetallumへ。
 何もなかったので今度は公式ホムペ行こうと思ったら・・・消えてた;;
 マイスペは重くてキラいなのでFacebookに飛んだ。
 するとつべにCryptopsyの公式チャンネルができたことを知らせていたので何か面白い動画ないかなとそっちに行った。
 まず観たのはChristian "Chris" Donaldsonによる、Worship Your Demonsの1曲丸ごとギタープレイ。
 Once Was NotといいThe Unspoken Kingといいドラムの音がデカすぎて他は何やってるのか、ドラミングの隙間をぬって聴き取るように判断していったが、なるほどこういう演奏だったのか。まぁ、この曲のギターはレガートを駆使した単音プレイが多いのでまだ聴き取りやすい方だったけど。
 次にライブを観てみた。
 いくつかあったが今のバンドの力量を測るには高難易度を誇るSlit Your Gutsを観るのがいいだろうと思い、そもそもこの曲が好きだったからというのもあって、いざ再生・・・。
 ・・・やっぱMatt McGachyはCryptopsyの新ボーカリストとしてまったく文句ないよな。
 叩いてた奴らはホントに何が気に食わなかったのかさっぱりわからん。
 これは完全に俺の好みだが、ツヤのよい豊かな髪もマジクールだぜw
 ハゲのギタリスト(Christian Donaldson)デケェw
 ・・・アレッ、ベーシストがピック弾き?
 John MyungとかSteve DiGiorgioなんかもたまにピックで弾いてるくらいだし、そういう曲なのかな?とも思ったが、Lord Wormがいた頃のライヴ動画ではピチカートだった・・・。
 というかÉric Langloisってこんなちっちゃくなかったような・・・。
 オイ待てよもしかしてとMetallumに戻ってMEMBERSを確認すると・・・!

③ ④ ⑤ ② ①

Matt McGachy - Vo.
マット・マクガヒ ※
Christian "Chris" Donaldson - Gt.
クリスティアン・ドナルドソン 
Jon Levasseur - Gt. 
ジョン・ルヴァスール 
Youri Raymond - Ba.
ユーリ・レイモンド
Florent "Flo" Mounier - Ds.
フロラン・ムニエ

 というラインナップに・・・!
 ステージ上に立つ、デスメタル界には珍しいオーソドックスなストラトキャスターを弾くギタリストにソロパートで注目して、そのとき気づくべきだった・・・Jon Levasseurはそういうギタリストだったんだと。彼が戻ってきていたんだと。
 ちなみに現時点でMetallum・Cryptopsyのページに貼られている下の画像は現在のメンバーを写したものではありません。それどころかかなり古い。

③ ② ① ⑤ ④

Mike DiSalvo - Vo.
マイク・ディサルヴォ
Alex Auburn - Gt.
アレックス・オーバーン
Jon Levasseur - Gt.
ジョン・ルヴァスール
Éric Langlois - Ba.
エリック・ラングルワ
Florent "Flo" Mounier - Ds.
フロラン・ムニエ

 ...And Then You'll Beg(2000年リリース)時のラインナップですよ。ヒャー。何故コレ?俺Matt McGachyが加入して以降のやつが貼られてるの見たことあるんですけど。
 さてJon Levasseurが戻ってきたのはいいんだが、Éric Langloisがやめて元々ギタリストだったYouri Raymondがベースを任されるようになったが故にギタリストがひとり減りJon Levasseurを呼び戻したのか、Jon Levasseurが戻ってきたがっていたからYouri Raymondにバンドから抜けるように言ったが聞かず、じゃあベーシストとして残してやるということになり結果的にÉric Langloisが弾き出されてしまったのか・・・。
 いや・・・前者だと信じたいが・・・。
 それにしてもベーシストとしてのYouri Raymond・・・ダセェェェェェェェェェェェ!!!
 脱退の理由がどうあれ、Flo Mounierには必死こいて引き留めて欲しかったです・・・。

 ※日本のレコード会社によって「マギャキー」と仮名で表現されている彼の苗字ですが、俺は個人的に納得がいきません。珍しい苗字ではないらしくネットで検索するとこの名を持つ人がわんさかヒットし、つべでも2人ヒットしましたが(なんか有名らしいっぽい人とと一般人)結局名の音はわからず。McGachyの元になったアイルランド人の苗字がen.wikipedia.orgで記事として見つかったので、仕方がないのでその「McGeachie」を本来的に読んだものを英語風に変え、それを充てています。俺が思う元の音は「/ˌəkˈgʲɑːxʲə/」です。

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