2011年10月15日土曜日

世にもアホらしいビデオ

 Nuclear Blast所属のテクニカルデスメタルバンド・ Arsis世にもアホらしいビデオをポストw
 タイトルからはわからないが、出演者は同バンドの現ベーシスト・Noah Martin(ノア・マーティン)ひとりだけ。
 内容を簡潔に説明すると、序盤はクラッカーを口に詰めながらのツアーのアナウンス。
 言葉が不明瞭になってから字幕が表示されるんだけど、途中から字幕ですら何言ってるのかわからない状態にw
 外人の滑稽なお遊びって目にしても滅多に笑ったことないんだけど、これは爆笑したw
 彼も笑っちゃってるしw
 マァ、前後の内容から察するに、大したことは言ってないモヨリ。
 さて何故俺が今回こんなビデオをクリックしたか?
 タイトルはARSIS - Invite YOU to 2011 North American Tour!であり、せいぜいツアーがどういったものになりそうかという予想やそのスケジュールについて言及してオワリなんだろうくらいしか内容の推察はできなかった。
 勿論、映されているのが同バンドのベーシストの愚行に終始するなどということも予測不可能であったとは言うまでもない。
 とにかくタイトルを信じれば、新曲を聞かせてくれたりする内容ではないなと誰でも思うはずだ。
 しかしクラッカーでのお遊びが終わった後、「Wait, there's more」の文字が。そういえば動画の尺がやけに長いが、これから何が・・・?
 果たして、ボーカルのまだ入っていない新曲のバックトラックが流れ出した-途中で観るのをやめないでいた甲斐のあった、アルバムへの期待度マシマシになるテンションの高い1曲だ!
 ちなみにこの新曲を流している間、ノアは大量のミルクを吐きながら飲んでいる・・・。なんだか洗剤でも入っていそうな容器が出てきたので、最初は「何飲むつもり!?」とドキドキしたがw
 この新曲は予想もつかなかったプレゼントとなったわけだが、そもそも何故俺がビデオを再生する気になったか、という話に戻ると、この動画が原因だ。
 俺はこの動画を観るや否やいつ出るとも知れないArsisの新作を買うことを心に決めたし、必ず素晴らしいデキになることだろうと期待するようになった。
 そこへ来た今回のアホビデオ内で流れた新曲。
 前作・Starve for the Devilには、どういう意図で作曲・収録されたかわからないForced to Rockという、ビデオまで作られたがために「すわ、路線変更か?」と思われても仕方のない曲が入っていたが、ニューアルバムではそんなことはなさそうだ。
 ちなみにこの曲、デキは別に悪くない。その曲調から敢えて端的に言葉にするなら「テクニカルデスハードロック」とも形容したくなるような、ある意味とても斬新な曲だ(曲名からして「ロックをやれと強制された」だしね・・・)。PVの内容もまるでデスメタルバンドらしくないw Van HalenHot for Teacherの「雰囲気パロディ」みたいな趣がある。
 詳細の明かされていない新作アルバムの中では目下最も強く期待させられるArsisのまだ見ぬ新兵器-これから発表されていくであろう情報も絶対見逃せねぇな!
 最後にちょっと言及しておきたいんだが、現行のラインナップが新作と共に気になっている。下のはStarve for the Devil制作時(早く最新ラインナップの集合写真撮影してくれ~)。

② ③
① ④

James "Jim" Malone - Vo. / Gt.
ジェイムズ・“ジム”・マロン ※J
Nicholas "Nick" Cordle - Gt.
ニコラス・“ニック”・コードル
Nathaniel Carter - Ba.
ナサニエル・カーター
Michael "Mike" Van Dyne - Ds.
マイケル・“マイク”・ヴァン・ダイン

 ※J:
 嬉しいことに彼自身がフルネームを名乗っている動画がつべで複数見つかりました: 1 2 3 4。知名度が高いとは言えないミュージシャンとしては前代未聞の多さ。名が売れてないやつはみんなフルで名乗れよ~フルで~。
 最初は「マローン」かなと思ってたんですが、聴いての通り、/mə'lɔn/の如くです。もしかしたら間違えられることが多かったりして苗字まで名乗っているのかもしれませんね。

 Arsis正式メンバーとしてはNoah Martinの他、Nick Cordleも最近動画をポストしていますが、Brandon Ellis(ブランドン・エリス)という、これからのツアーに参加するライヴギタリストもYouTubeにそのプレイを収めた動画をあげています。このバンドに参加するんだから当たり前ですがテクニシャン。「こんな凄いヤツでもいつかは死んでしまうなんてな」。
 じゃあジムとニックとブランドン、ステージにギタリスト3人でバンドはツアーの間だけでも5人組になるのか?
 まぁJim Maloneはボーカリストでもあるし、ナンかギタリスト多いなーって絵面にはならないか。
 ツアーでは新曲もやるとNick CordleもNoah Martinも言っているが、その新曲群はもしかしたらJim Maloneが歌いながらレコードに収録した通り弾くには少々難しいのかもしれない。或いはライヴでの再現にあたっては本当にギタリストが3人必要なくらい重厚なギターワークが楽しめるつくりになっているか(大歓迎ですよね!)。
 ギタリストだけで話は終わらない。MetallumでArsisのMEMBERSを確認すると、なんとライヴミュージシャンとしてBrandon Ellisの他にMike Parks(マイク・パークス)という「ボーカリスト」が登録・・・ツインボーカルってこと???-ちなみに名のあるミュージシャンではないようで、画像検索しても顔のわかるものが極端に少ない。とりあえずハゲである(だった)ということはわかった。
 ギタリスト3人の必要性についての推測は上の通りだが、ライヴボーカリストってのは・・・。 
 Jim Maloneがツアーに出られないというわけではないんだろうな。AnnihilatorJeff Watersばりにこのバンドに不可分な存在だし、彼に問題があればツアーなんてそもそもしないだろう。
 「Jim Malone = Arsis」と言って差し支えない要因は、たとえばデビュー作にしてArsisへの期待度の高さを決定的にしたアルバム・A Celebration of Guiltは、Michael Van DyneのドラムスとJim Maloneひとりによるボーカル / ギター / ベースで録られたことを挙げれば十二分にわかってもらえることと思う。
 詳細を待たねばならないのはニューアルバムについてだけではないわけだ。
 ちなみにNoah MartinはNathaniel Carterの前任ベーシスト。つまり出戻り。2人続けてユダヤ出自のギヴン・ネイムを持ってるところがソソるw
 まぁそんなこというとJamesはJames←Jacob←יעקב(ya‘aqov)だし、MichaelはMichael←מיכאל(mikha’el)なわけだけども、この2つほどはよく見かけないからかあんまり英語に毒された気がしなくて、ユダヤ色が強い印象を受けるんだよね。ね!

2011年10月14日金曜日

「Nevermore復活までのつなぎ」?

 元・NevermoreJeff Loomisが2ndソロアルバムを出すんだそうな。
 何で知ったかと言うと、コレ-のDescription。
 ポストが先月19日だから、もう結構前からリリースのアナウンスはされてたのかな。
 いやあ、色んなチャンネル見てみるモンですね。
 それにしてもDirk VerbeurenDevin Townsend Projectの次はJeff Loomisですか・・・シーンに於けるその技術力に対する絶大な評価が窺えますなあ。
 もしかしたらSoilworkにいることが不自然なくらいの人なのかしら。
 ・・・さて、Jeff Loomis、そしてVan Williamsを欠いたNevermore復活の日はいつになるだろうか・・・。
 残された2人のメンバー、Warrel DaneJim SheppardがNevermore以前にやっていたバンド・Sanctuaryが1992年の解散から8年の時を経て去年復活、ライヴをやったりと実際的な活動をしているそうなのでNevermore停滞の理由はギタリストとドラマーの後任が見つからないことだけではなさそうですね。
 マァ、元気にやってくれているなら喜ばしいことです。
 俺は殆ど全然知らないバンドなんですが、Sanctuaryとして活動した時分にはWarrel Daneは超絶ハイトーンで鳴らすボーカリストだったそうで、今の彼しか知らない身としては驚きですね。
 Metallumでこのバンドのプロフィールを確認してみると、解散時から一切メンバーを変えずに復活しているのがスゴイ。
 というのも個人的には、ヘヴィメタル界の再結成って、解散当時のファンからしてみれば「誰だよソイツ?」「○○はどうしたよ?」みたいなのがメンバーの内半分以上を占めてるのが普通みたいな印象があります。
 元々5人組での活動が基本だったみたいですが、解散時はツインギターの片割れがやめていました。
 このメンバーの変動はNevermoreのラインナップに関係していて、Jeff Loomisとの縁は、Sanctuary時代にセカンドギタリストとしてのヘルプを要請したことに始まったそうです。
 現ラインナップは、Sean Blosl(ショーン・ブロスル)を除くかつてのオリジナルメンバーに新しくBrad Hullを加えた5人構成(ちなみに再結成からしばらくはJeff Loomisが参加していた模様)。

⑤ ① ④
③ ②

Warrel Dane - Vo.
ウォーレル・デイン
Bradley "Brad" Hull - Gt.
ブラッドリー・“ブラッド・ハル
Lenny Rutledge - Gt.
レニー・ラトレッジ
Jim Sheppard - Ba.
ジム・シェパード
Dave Budbill - Ds.
デイヴ・バドビル

 Jeff Loomisの新作も気になりますが、このSanctuaryの動向もかなり気になるなあ。
 Nevermoreも、まだとてもよく知っているバンドというわけではありませんが、Sanctuaryはもっと俺にとっては得体が知れないが故に、まだ印象としては「Nevermore復活までのつなぎ」程度ですが、どのバンドでの活動が主体になろうとも、Warrel DaneとJim Sheppardの歩みが止まらないのであれば良いことですね。

2011年10月13日木曜日

Mais c'est ce que je veux regarder, et toi ?

 モンのスンゴイ動画見つけてしまった。
 ちょっと半端じゃないよコレ。
 300MB・・・つべってこんなデカいのもアップできるのか。
 Trois-Rivières Metalfest IV(トルワ・リヴィエール-)というDVD・・・「からの映像」、じゃなくて、その内容丸ごとアップロード。
 カナダで2004年に行われた上記メタルフェスから、Cryptopsyのステージ。
 カナダのどこかと言うとケベックで、Lord Wormは終始フランス語でMCを行っている。
 まぁ完全に違法だし勝手に紹介するのもいかがなもんかと思うけど、実はコレ、今はもうないCryptopsyオフィシャルサイトでのみ買えたライヴDVDで、サイトがない今買えないというのは当たり前なんだけど、実際はそのずっと前に完売済だった。HR・HM板のCryptopsyスレで話題になったとき参加したっけなぁ。
 海外サイトでオークションを通して手に入れる手段などがあるにはあったのだが、イロハがさっぱりわからない俺にとってはそれでも入手不可も同じだった。
 つべには前からこのDVDから数トラックがアップされていたが、いくつかに限って提供されたところで事足りるわけもなく、却ってすべての模様が知りたくなるというもの。
 ジャケ写からメンバー紹介。

③ ② ① ⑤ ④

Dan Greening a.k.a. Lord Worm - Vo.
ダン・グリーニン = ロード・ワーム
Alex Auburn - Gt.
アレックス・オーバーン
Daniel "Dan" Mongrain - Gt.
ダニエル・“ダン”・モングレン
Éric Langlois - Ba.
エリック・ラングルワ
Florent "Flo" Mounier - Ds.
フロラン・“フロ”・ムニエ

 ステージ上では、左からオーバーン、ワーム、ラングルワ、モングレンが並列し、その後ろにムニエ。演奏の難度の高さ故か、スペースが狭いからか、Lord Worm以外は誰も動き回りません。
 楽器隊は基本的にみな自分の演奏に集中しており、客を煽ったりするところは殆どありませんが、特にÉric Langloisはその超長髪を活かしたプロペラを頻繁に見せており、個人的には演奏以外のパフォーマンスはこれで満足w
 Martyrなどでも鳴らすその演奏技術の超絶さ故か、単なるヘルプであるDan Mongrainの方がAlex Auburnよりも余裕があると感じられるところも見所ですかね。Alex Auburnは神経質そうに弾いててちょっとカッコワルイ。それにしてもDan Mongrainの髪の豊かさときたら・・・。ちなみに腹の嵩も豊かw
 Alex AuburnとFlo Mounierにはマイクが用意されており、時々叫ぶところが見られます。
 そしてLord Wormはアンコール後にそのステージネームに恥じぬパフォーマンスを・・・。
 さて動画の質についてですが画質はあまり良くなく、音は何故か右チャンネルにはノイズが頻発しますが、作品として元々ミックスが優れているのか楽器毎の分離はかなりよく、ゴリゴリなベースの響きも充分堪能できる点は削がれていません。
 曲を知らないと「何やってんだコレ?」という感想しか出てこないであろうと思われますので、Cryptopsyのレパートリーを知ってる人向けですね。これ聴いてCryptopsyが好いかどうか判断するのは間違いかと。
 途中のFlo Mounierによるドラムソロはしょっぱく、こういうのも既にFlo Mounierを知っていて、彼が叩いてるところが観られるだけでOK!みたいな人じゃないと面白くないかと。マァ、そんな長いものでもないんですが。
 Flo Mounierは次世代エクストリームデスメタルドラミングを世に広めた功労者だとは思いますが、この安定感のなさはやっぱJohn LongstrethHellhammer(本名: Jan Axel Blomberg / ヤーン・アクセル・ブロンベリ)、Inferno(本名: Zbigniew Promiński / ズビグニェフ・プロミニュスキ)みたいな超・超人連中のプレイを聴いた後だとその実力を見くびってしまう要因になることは否めないな。
 冒頭言った通り、このアップロードは違法以外のなにものでもないんですけど、やっぱ観られて嬉しいってのはありますね・・・特に自分が好きで、スタジオ録音のライヴに於ける再現の度合いに興味を持たされるようなバンドはね。
 プロショットのWackenの映像とか、ああいうのってなんで商品としてリリースされないんだろ?中にはプロショットがそういうフェスでのものしかこれまでに存在していないっていうバンドもあるだろうに・・・。まぁ、それは大抵バンド自身がライヴをシュートできない原因になってるんだろうけどさ。
 たとえば、ライヴDVDを発売してないバンドじゃないけど、このラインナップでのライヴを収めた商品はないということで、昨日話題にしたばかりのバンドですがTestamentのコレ。

⑤ ③
② ④

Charles "Chuck" Billy - Vo.
チャールズ・“チャック”・ビリー
Eric Peterson - Gt.
エリック・ピーターソン
Steve Smyth - Gt.
スティーヴ・スマイス ※S
Steve DiGiorgio - Ba.
スティーヴ・ディジョルジオ
John Tempesta - Ds.
ジョン・テンペスタ

 ※S:
 正直ずっと「ホントに「スマイス」なの?」と疑問に思っていたんですが、この動画を観て納得。
 「「スマイス」に決まってんじゃんバッカじゃねーの」と思われようが、基本的に日本のレコード会社による音写って信用してないんで・・・。

 以前の記事でも話題にしたWacken 2003のライヴ動画。
 音はあんまり良くない。ドラムは高音域ばかりが前面に出てきているし、音以前にそもそもツインギター陣の演奏がかなり雑なのも気になる。ただSteve Smythのシュレッディングは相変わらずホント凄まじいね・・・。
 ヘヴィメタルとはいえ音楽だし、音楽を扱った商品としてのリリースにこれはどうか?って言われると確かに有り得ないかなと思わないでもないデキではあるが、John Tempestaへのフォーカスがイマイチであることを除けば、各人のアクションは文句ないしカメラワークも多彩で見応えは十分なんだよね。
 これはたぶんストリーミングか何かを録画したものだと思うけど、こういうのアップロードしてくれる人はマジ有り難いよ。オーディエンスショットは基本的にあんまり、だけど。
 こういうのを積極的に公式に公開していかない主催者や、バンドや所属するレーベルなんかはイマイチ需要がわかってないんだと思うな。
 CDのオマケにTシャツなんか用意してる場合じゃないよ。
 ただまあ、映っている人に起因する権利関係?とかもあるのかね。
 次も同じくWackenから、こちらは2009年のもの。

② ③ ⑤
① ④

Charles "Chuck" Billy - Vo.
チャールズ・“チャック”・ビリー
Eric Peterson - Gt.
エリック・ピーターソン
Alexander "Alex" Skolnick - Gt.
アレクサンダー・“アレックス”・スコルニック
Greg Christian - Ba.
グレッグ・クリスティアン
Paul Bostaph - Ds.
ポール・ボスタフ

 こちらではGreg Christianがぞんざいなフォーカスの被害者になっていますが、音も撮影のされ方もイマイチだったJohn Tempestaとは違い、音は最高です。
 Greg Christianだけでなく、これは全体的にすごいいい音してる。そもそも最も大事なバンドのテンションが良かったことも影響してるんだろうけどね。Chuck Billyの咆哮が冴えまくりでチビるわ~。
 Alex Skolnickの、昔に比べてトゲが取れ丸くなったトーンでのフレーズもばっちり拾ってて耳に心地いいね。
 これ商品になったら俺買うけど。
 ラインナップもデビュー時のLouie ClementeがPaul Bostaphに変わってるだけだし映像を商品にしようが問題ないんじゃないの。権利どうこうは全然わからんけどさ。
 The Formation of Damnationが出てからもう3年、ツアーはずっと続けてるみたいけど、シュートするとかいう話は出なかったんですかね。
 そして現時点最新の公式ライヴ作品・Live in London(ドラムはセットリストの内Trial by FireまでがJohn Tempesta、以降はLouie Clementeが務めた)からはもう6年、当時の最新スタジオ作はThe Gatheringだった・・・。
 Chuck Billyはやっぱライヴで観たいよな~。
 少なくともTestamentはミュージシャン寄せ集めの宅録プロジェクトじゃないんだからさ・・・。

2011年10月12日水曜日

今回もNuclear Blast様々|大いなるムダ

 Nuclear Blastのチャンネルに最新アップロードを確認。
 3つ増えてた。
 よーやく来たね、Graveworm
 来る最新作・Fragments of DeathからSee No Futureが、それもPVが公開。アルバムからTeaserすらなくなんの曲のLyric Videoもつくられていなかったのはこれに労力を割いていたからか?w

⑥ ③ ②
⑤ ① ④

Stefano "Stefan" Fiori - Vo.
ステファーノ・“ステファン・フィオーリ
Thomas "Stirz" Orgler - Gt.
トーマス・シュティアツ”・オーグラー
Eric Righi - Gt.
エリック・リーギ
Sabine Mair - Key.
ザビーネ・マイア
Florian Reiner - Ba.
フローリアン・ライナー
Martin Innerbichler - Ds.
マーティン・イナービフラー

 なかなかパンチは利いてるけど、最近聴いた他のバンドとの決定的な違いがSabine Mairによるキーボードだけってのはねぇ・・・。しかも音がちょっとチャチイ。
 俺ブラック系バンドのCD一枚も持ってないんで、近頃Nuclear Blastにハマってるが為に知った縁で最新作買おうかなと思ってたんだけど・・・これアルバム全体的に面白いデキになってるのかなぁ。まぁ、これ聴く限りもうメロデスって形容した方が似合ってる気がするけど。
 次のひとつは、Behemoth、現時点最新アルバム・Evangelionからラストトラック・Luciferのミュージックビデオ・・・なんだけど、俺これどっかでもう観たな。

① ③
② ④

Adam Darski a.k.a. Nergal - Vo. / Gt.
アダム・ダルスキ = ネルガル
Patryk Sztyber a.k.a. Seth - Gt.
パトリク・シュティベル = セス(ツアーメンバー)
Tomasz Wróblewski a.k.a. Orion - Ba.
トマシュ・ヴルブレフスキ = オライオン
Zbigniew Promiński a.k.a. Inferno - Ds.
ズビグニェフ・プロミニュスキ = インフェルノ

 Alas, Lord Is upon Meと同じく、また気持ち悪く凝ったつくり。
 公開されたのはセンサード版ですけど、消されてるのはグロ描写じゃなくてオッパイなので、Alas~同様後日アンセンサードとしてリリースされるかどうかはわかりませんね。
 ジャンルとしては「ブラックテイストのあるデスメタルバンド」と紹介されてることが多い気がするけど、PVの演出がブラック寄りなのは、はっきり言って俺には面白くない。
 バンドの動く姿を観るにはライヴ映像が最適なのは言うまでもないけど、俺はPVでもバンドの演奏が中心になってるやつが好きだなぁ。このBehemothで言うと、LuciferよりもSlaves Shall Serve、とかね。
 実際ステージが用意されて、その上でシュートしたやつなら尚更言うことなし。たとえばOverkillBring Me the NightIronbound収録)なんか、理想のビデオのひとつだね。あれ観てBobby Ellsworthかっこいいなと思わないヤツなんて、いるの?
 テーマ性のあるつくりになってて、1本のドラマを観ているよう。バンドからの出演者はNergalのみです。
 TexturesReaching HomeもボーカルのDaniël de Jonghしか出演してなくて何考えてんだと思ったなぁ。アイドルじゃねーんだぞと。顔がとかじゃなくてw ちなみにビデオのディレクターは同バンドベーシストのRemko Tielemans。レコーディング風景でもなんかコンソールいじってたし、単なるベーシストじゃないみたいね。カッケーっす。
 最後のひとつはImmolationの最新EP・Providenceより、Illuminationのミュージックビデオ。

① ②
④ ③

Ross Dolan - Vo. / Ba.
ロス・ドーラン ※R
Bill Taylor - Gt.
ビル・テイラー
Robert Vigna - Gt.
ロバート・ヴィナ ※R
Steven "Steve" Shalaty - Ds.
スティーヴン・“スティーヴ”・シャラティ ※S

 ※R:
 「ドウラン」かと思ったんだけど、この動画での名乗りが「ドーラン」と聞こえるのでこうした。
 そして「Vigna」の発音なんだけど・・・うーん、よく聞こえん。「ヴィナ」、なのかなぁ。って感じで仮名付けました。
 ちなみに色んなミュージシャンの名の発音を探るためこの手の動画数え切れんくらい観てきたけど、フルで名乗るメタルミュージシャンは物凄く珍しい。なので有難い動画ではあるのだが・・・聞こえんT_T

 ※S:
 彼をメインにフィーチャーした動画はあるんだが音声として名前は出てこない。ネット検索でも同姓の別人は当たらなかったので仕方なくローマ字読み。なんだかインド風味。「シェイラティ」とかも有り得るのかなあ。

 名前は知ってたけど初めて聴く / 観るバンド。
 基本的にオーソドックスなデスなんだけど、部分的に結構おもしろい。たとえばアルバム1枚買ってみて、他の曲ではどんなことしてるんだろうと思わされる程度には。
 重厚なストリングスとかからブラックテイストを感じたんだけど、この人ら単なるDeath Metalにカテゴライズされてるんだね。
 イメージとしてはむしろGravewormがこういうのをやってるもんだと・・・。
 Nuclear BlastじゃなくてCentury Mediaのバンドの話なんだけど、Bring Me the Horizonってのを今日初めて聴いたのね。
 バンドについてはコア系らしいってことしか知らなくて、あとは、以前リンクを貼ったSuicide SilenceMitch Luckerがタトゥーを語る番組?かなんかと同じやつにこのBring Me the Horizonのボーカリストも出演してて(名前は知らん)、タトゥー入れまくりまクリスティーだなってことをとりあえず覚えてた。
 イントロからして「こいつらもコレ?」ってなフレーズで即萎えたと同時に、ひとつ気づいたことがある。
 またコレか、だけど他のバンドに比べて聴き劣りしてるわけじゃないからとりあえずこの先なんか違ったことやってないかどうかは確認してみるか・・・と俺は思わされるわけだ。
 もうバンドの勝ちだよね。
 こいつらこれでバンドとしての独立性があるつもりなのかと疑ってしまうけど、初めて聴いた時点で「うわショボサイナラ」とリスナーに思われるともう勝負のしようもない。
 ○○系と見なされ呆れる人がいる反面、○○系の幻想を追いかける人には強くアピールしているんだな。
 ジャンルに拘って音楽聴く人とかにね。
 ま、俺は結局Bring Me the Horizonは最後まで聴かなかったんだけど。読み込みで動画止まってもういいやってタブ消したw
 少なくともSee No Future1曲で判断するに、キーボーディストがいることから齎されるイメージとは大きくかけ離れたバンドだなと思わされたGravewormも同じ。
 あれっ、キーボーディストいるのに部分的にしかフレーズが前面に出てきてないじゃん・・・しかも大きく出てくる度に同じフレーズって・・・と、途端に聴く意味がなくなってしまったように思えたけど、マァ基本的な演奏に迫力はあるから聴けなくもないか・・・と。
 こりゃAlbum Preview必須ですよ、このバンドこそ。
 Album Preview出なかったら、若しくはあと2曲くらいはフルで公開されなかったら俺の購入予定リストにすら入りません。
 Immolationは代わりに買ってもいいかな。
 さて今回のキーワードは、最近頻出している「Nuclear Blast」なわけですが、それにまつわる上記3つの動画は実は記事の中心に据えたい話題ではないんですよね。
 Nuclear Blastのチャンネルに行って、最新アップロードから今回初めてImmolationを知りました、そして最新アップロードとは関係なく新たに-厳密には「改めて」-知ったバンドがいます。
 森の妖精(でしたっけ?キャッチフレーズ)、Korpiklaaniです。
 俺もWooden Pintsアホアホミュージックビデオで知ったクチです。
 2chのHR/HM板にスレがあったことも知ってますし、あのビデオで少なくとも日本では最も注目を浴びた落ち武者のような見た目のヴァイオリニストが脱退したという情報もそのスレで頭に入れてしまいました。
 そしてその後忘れ去った。
 Nuclear Blast所属のバンドのミュージックビデオを多数収録したDVDの宣伝トレイラーがあったので観てみたのですが、ユーザーからのコメントのひとつに、「No Tequila?」というのがありました。
 関連動画の表示からKorpiklaaniのTequilaという動画がアップされているのは知ってましたので、あるのかないのかそんなに気になる内容なの?と興味を持たされ、Tequilaのビデオの視聴と相成ったわけです。

① ⑤ ④
② ③ ⑥

Jonne Järvelä - Vo. / Gt.
ヨンネ・ヤルヴェラ
Kalle Savijärvi a.k.a. Cane - Gt.
カッレ・サヴィヤルヴィ = ケイン
Jarkko Aaltonen - Ba.
ヤルッコ・アールトネン
Matti Johansson a.k.a. Matson - Ds.
マティ・ヨーハンソン = マットソン
Jaakko Lemmetty a.k.a. Hittavainen - Violin etc.
ヤーッコ・レンメッテュ = ヒッタヴァイネン ※J
Juho Kauppinen - Accordion
ユホ・カウッピネン

 ※J:
 上述の通り現在は脱退、後任はTeemu Eerola(テーム・エーロラ)。

 ・・・ゴメン、今までWooden Pintsが最初で最後の曲だったから正直バカにしてた。
 かっこいいですねこの人たちのやってること。
 FinntrollとかTurisasがかっこいいと思えるクチなのでたぶん好みに合ってたんでしょうけど、難しいことの何一つもないヘヴィメタルでもこんなにかっこいいものがあるんだなあと-忘れていただけなんでしょう-なんだか新鮮な感動を覚えました。
 あと特筆すべきは歌詞!
 なんだか「tequila」という言葉以外全然聞き取れなくて、実際なんて歌ってるんだ?とMetallumに歌詞を確認しにいったら・・・フィンランド語じゃないですかー!
 Wooden Pintsが収録された1stアルバムのタイトルはSpirit of the Forestといいまして、このアルバムの収録曲が原因で英名タイトルのアルバムには英語の曲が多く収録されているのかな?と思ったのですが、確かにそういう傾向になっているようです。
 そして英語によるタイトルのつけられた曲の歌詞は、全部は確認してませんが、英語で書かれているようです。当然フィンランド語の曲名を持つものには、フィンランド語の歌詞。
 Tequilaという言葉自体はスペイン語ですが、歌詞はフィンランド語。Tequilaを賛美する内容で、一部スペイン語が登場します。めちゃめちゃ安直ですけど、こういう微笑ましさがメタルにあってもイイんだなあ・・・。
 今回初めてフィンランド語でも歌っているということを知りましたが、考えてみるとKorpiklaaniというバンド名の意味は知りませんが綴りからして明らかにフィンランド語ですし、Finntrollなんかもそうですが母国語による名前を持つバンドはやはり母国語で歌っている連中が多い気がするんですよね。もっと早くにそこから気づくべきだったなー。
 しかしたとえばチェコの!T.O.O.H.!は「The Obliteration of Humanity」という英名を持つバンドですが、歌詞は殆どチェコ語。殆ど、というのは、どマイナーなバンドであるにもかかわらず、最初のアルバムをチェコ語と英語で歌ったものの2つに分けてリリースしたのです。変な連中ですね。

① ② ④ ③

Josef Veselý a.k.a. Humanoid - Vo. / Gt.
ヨゼフ・ヴェセリー = ヒューマノイド
Wokis - Gt.
ヴォキス ※W
Petr Svoboda a.k.a. Freedom - Ba.
ペトル・スヴォボダ = フリーダム
Jan Veselý a.k.a. Schizoid - Ds. / Vo.
ヤン・ヴェセリー = スキツォイド

 ※W:
 本名不明。また、他の3人(過去にいたメンバーも)はステージネームを英語でつけていますが、Wokisは英語よりはチェコ語らしく見えるのでチェコ語読みで「ヴォキス」としました。そもそも自身の名か姓そのものなのかもしれません。

 しかし変なだけで終わらない、すんごい面白いバンドです。
 残念ながら、現在Annihilatorも所属するEarache Recordsと契約してのデビュー作・Řád a Trest (Order and Punishment)を最後に解散してしまいました。しかし、バンドの画像が見られたり歌詞が読めたりとやけにサービスの良い公式サイトはまだ残ってますし、Amazon.comでCDも注文可能!全曲試聴もできちゃいます。
 さて最後に上で挙げたFinntrollにもう少し言及しておきたい。
 彼らはフィンランド出身のバンドですが、同国第2の公用語であるスウェーデン語でバンドに命名し、また、歌詞を書いています。
 確認できた限りでは、Madon Lauluというフィンランド語の名を持つ曲のみ歌詞がフィンランド語で書かれており、あとは全部スウェーデン語!英語詞ひとっつもなし!この潔さが頼もしいですね!素晴らしいバンドです。勿論曲も素晴らしい。アレッ、つまるところ最高のバンド?
 Gravewormなんかドイツ・イタリア混合のクセに英語一辺倒って・・・。
 まぁともあれ、そんな、今回もNuclear Blast様々のバンドとの出会い(再会)でした。

 話題その2

 毎度お世話になっているHR・HM板内のニュース速報スレだが、ある記事の見出しを目にした瞬間固まってしまった。


 「Gene Hoglanは来るツアーにて当然ドラマーを務めるはずです」。
 Paul Bostaphどうしたの?
 知らん間にTestamentの最新作のタイトルがDark Roots of Earthに決まってたんだけど、これのスタジオレコーディングにはGene Hoglanが参加したとのこと。だからこれを引っさげてのツアーでも叩くと。
 いやだからPaul Bostaphは?
 そのツアーの宣伝に使われているアー写でも外れてはいないし、「Paul Bostaphはヤメた」なんてどこでも言われてないので、「現Testament」であることには違いないようだけど・・・。
 さてTestament with Gene Hoglanという布陣は初のことでなく1997年リリースのアルバム・Demonic以来のこと。彼の激烈ドラミングが映える、Testamentとしてはヘヴィ&ブルータル極まりない作風が特徴だった。
  Paul Bostaphが脱退していないということは、なんらかの小さくない事情でレコーディングには参加できず、ツアーにもバンドと共に出られない・・・マァ実情は明らかになってから納得するしないは決まるわけだが、それにしてもナゼヘルプがGene Hoglan?
 シーン全体がヘヴィ志向に傾倒していった時代のDemonic参加は合点がいくし、また、仮に、まだスピーディなスラッシュメタルバンドとしての認知が容易に得られていたであろう頃の2タイトル・The LegacyThe New Orderに参加していれば、そのプレイは効果覿面で本当に価値があったと思う。特に芸達者というわけではなかったLouie Clementeも俺は好きだったけどね。
 でも今はなぁ・・・Paul Bostaphくらいで丁度いい作風になってるからな。
 Gene Hoglanは大好きなドラマーだけど、とにかく聴ければなんでもいいってわけじゃない。
 彼の立ち上げた今のところ一番新しいバンド・Mechanismは全然面白くなかったし。
 俺個人にとって彼が何をしてるときが一番かっこいいかという疑問に対する答えが既にある今、彼のプレイが相応しくないバンドがいくつあるかわからないが少なくともTestament-今のTestamentでプレイするのは違うだろって思う。
 まぁ、最新作がどんなカンジになってるのか、今はさっぱりわからないんだけどね。
 判断材料は、前作・The Formation of Damnationとラインナップ、それからHR/HM界の流行りくらいだけど、それだけを以ってもここでめちゃめちゃスラッシーに、インパクトたっぷりに、って作風で来るとは思えないし・・・。
 The Formation of Damnationは1999年作・The Gathering以来、2000年代初の、且つ久々のスタジオアルバムだった。しかもラインナップはほぼオリジナルで、デビュー時のLouie Clementeを除く4人にPaul Bostaphを加えたモノ。
 ほぼオリジナルラインナップで復活したとはいえChuck BillyEric Peterson以外は散り散りになっていた時期がそれなりに続いたし、あれを創作・レコーディングする過程で、慣れた仲とはいえ改めて気づいたことも多々あったんじゃないだろうか。
 The Evil Has LandedDangers of the FaithAfterlifeといった、聴きながらやたらに頭を振ったりエアドラムをしてバンドと一体になったりするでなく、あまり速くないテンポを助けに各楽器が何をしているか探ったり、疾走一辺倒でないが故の展開の妙に面白さを見出すべき曲の中で、テンションを天井知らずに上昇させられるThe Formation of DamnationThe Persecuted Won't Forget、そしてHenchmen Rideといった、耳にしている時間を嵐の如く通り過ぎる曲にはやはり掛け値なしの魅力があった。
 Testamentは仕上がったアルバムを通して聴いたとき、これら3曲はやはり別格だとは思っただろうか?
 俺たちはもういい歳になったがこういう曲をやってもまだガキどもには負けないなと思っただろうか?
 こういうスタイルを更に突き詰めたものを次はもっとつくろうと思っただろうか?
 仮にすべてに対して"yes"であったとしても、それでもやはりこれら3曲の作風は、あのアルバムに於いては少数派だったのだ・・・。
 可能性としては、気づいたことがあったとしたら、「俺たちは今後More than Meets the Eyeに象徴されるような路線がぴったりだ」ってことなんじゃないだろうか。
 かつては"One of the Most Legendary Thrash Metal Bands"であったし、今でもOver the WallInto the Pitみたいな曲をライヴでやっても文句ないデキでやりきれはするが、新しい曲としては「ああいうタイプのもの、やたらスラッシーなものはもうできないな」と。
 何も今に始まったことじゃなく、Metallicaと同じく純粋に「スラッシュメタルバンド」としてはバンドの歴史の中で早々に、彼らの場合は2ndで終わっていたTestament、それでもSouls of Blackまでは容姿も含めなんとかそんな雰囲気を保っていたが、Ritualで完全に崩壊、以降は「過去のスラッシーなナンバーも演るところにかつての面影がある元・スラッシュメタルバンド」になってしまった。
 だから突っ走りまくりのTestamentは期待してはいけない。
 ところがそんなバンドに、細かいことやってもOK、突っ走ってもOK、ヘヴィなエッセンスの注入を頼もうものならとことんヘヴィにしてくれる超人・Gene Hoglanが一時的にではあるが加入するという。
 声をかけるアテが他にいなかったんだろうか。
 つまりは、大いなるムダなんです・・・。

2011年10月11日火曜日

“It's time to GRIND!!!”

 久々にRelapse Recordsつべ公式チャンネルに行ってみた。
 色々知らないバンドの動画があがっていたが、どれにしようかなととりあえず最初に、名前だけ知ってたバンド、Cephalic CarnageOhrwurmを選択(リンクは後述する動画の内容を理由に敢えてナシ)。

① ⑤ ② ③ ④

Leonard "Lenzig" Leal - Vo.
レナード・“ランズィグ”・リール ※L
Steve Goldberg - Gt.
スティーヴ・ゴウルドバーグ
Brian Hopp - Gt.
ブライアン・ホップ
Nicholas "Nick" Schendzielos - Ba.
ニコラス・“ニック・シェンヅィーロス ※N
John Merryman - Ds.
ジョン・メリーマン

 ※L:
 /lenzig/でなく/lanzig/の如く。俺の右耳左耳もおかしくなければ。

 ※N:
 ドイツ語読みが適用しやすい綴りだったのでドイツ読み。でもたぶんギリシャ系。
 そもそも「Schendzielos」表記と「Schendzielous」表記が混在しているのがタチ悪い。基本的には「Schendzielos」優位だけど、彼と契約しているWarwickのサイトや、他にこの動画などで「-lous」表記が見られる。
 またNicholasに関しても省略形であるNickの方が広まっているようで、Nicholasとして紹介されている機会が圧倒的に少ない。つべに彼自身のチャンネルがあり、この動画でNicholasと示していることを根拠にこれを本名とした。
 さてなんとなくの「ギリシャ系なんじゃないか?」という根拠のない考えから、ギリシャ人としての出自を証明するべく行動開始。
 ギリシャ語には今も昔も(方言は知らんが)/ʃ/の音がない。SCHENと書いてあれば反射的に/ʃen/の如く読んでしまうが、音から出自を探るのではなく、単純にこのラテン文字によるSchendzielos(-lous)という苗字の転写を繰り返すことによってギリシャ系であるという立証を図ってみた。そして最終的にはこの名を持つギリシャ系アメリカ人はその苗字が英語圏の住人としてなんと呼ばれているかを探る材料のひとつになってくれればと。
 SとCH(或いはKH)を現代ギリシャ語の字母に変換してみるとΣとΧになる。σχενで検索してみると、こういう単語が存在するようだということがわかった。
 残りのDZIELOS(DZIELOUS)は同音異字が多くなってしまった現代ギリシャ語の正書法を以って考えると表記の仕方がいくつかあるが、10回ほどに亘る異なった転写での検索の末に、ギリシャ人の苗字としてΤζηλος(=Tzilos)がヒット。ちなみに「-los」を「-lous」に変えたΤζηλουςではヒットしなかった。
 そしてこれらの結果を元にいざ「Σχεντζηλος」で検索してみたが・・・少なくともネット上には見つからない言葉のようだ。
 結局ギリシャ系アメリカ人としてこの苗字がどう呼ばれるかがわかったわけでないが、一応手がかりみたいなものは得られたように思う。

 「ホントに再生しますか?」という警告が。
 サムネイルには半裸の男と女の絡みが写っていたので、まぁある程度卑猥な内容なんだろうけど所詮つべの動画だしと思って、「Continue」を選択、いざ再生してみると-。
 うわ、これはホントに気持ち悪いなw
 サムネイルの内容以上に描写が露骨で、オッパイとあと作り物のチンコが出てくるんだけど、それはどうでもよくて、虫がね~・・・ニガテなんだよな、俺。
 あと動画の終盤で男が内蔵をボトボトと落とすとことかも凝ってますね。
 そして最後に虫が尿道口から這いずり出てきてチンコ破裂。身体から切り離されたチンコからダラダラと精液が流れる場面でジ・エンド。
 ・・・一体、何が言いたい曲なんだ?w
 目下最新作であるMisled by Certaintyに収録されている曲なんですが、グロいなーってだけで取り上げたわけではありません。
 PVの内容はともかく・・・コレ、肝心の曲がめちゃくちゃカッコイイ。
 ベースのテクニカルフレーズをイントロにし、ほうほうバンド全体の演奏が始まってみるとデスメタル・・・ん、でもなんか最近聴いてる奴ら、知った奴らとは決定的に何かが違う・・・。
 すごくもにょった。
 めちゃかっこいい!かっこいいけど、どう言葉にすればいいんだ!と。
 動画が終わった後、Metallumに情報収集に行ってみると・・・ジャンルはTechnical Grind/Death Metal。
 グラインドとな。
 グラインドといえば、最近Nuclear Blastでも知ったバンドがいるんだよなあ・・・。
 それはLock Up
 エクストリームメタル界の有名プレイヤーによって結成された所謂「スーパーバンド」(他ジャンルで言うとAsiaUKChickenfootのような)なんだけど、名前を聞いたことすらなかった。
 色んなAlbum Previewを試聴していくなかでコイツらの最新作・Necropolis Transparentにぶち当たったんで初体験と相成ったわけですが、これがまたソソる内容なんだわ。

④ ① ② ③

Tomas "Tompa" Lindberg - Vo.
トーマス・“トンパ”・リンドベリ
Anton Reisenegger - Gt.
アントン・ライゼネガー ※A
Shane Embury - Ba.
シェイン・エンバリー
Nicholas Barker - Ds.
ニコラス・バーカー

 ※A:
 ドイツ人のよーな苗字ですがチリ出身。南米には親ナチが多いってのとは・・・関係ないよなw
 この苗字を持つオーストラリア人が見つかったのでドイツ語読みしときました。
 ちなみにT. Lindbergはスウェーデン人、あとの2人はイギリス人です。

 コメントには「同じ曲ばかりじゃん」ってのがありましたが、仮にスピード落としたりわかりやすくキャッチーなリフとか演奏し出したらそれはそれで叩くくせによw
 Relapse Recordsといえば、Deathのリイシューを発売しており、また、所属バンドを挙げてみると、OriginNileToxic HolocaustDying FetusExhumedObscuraAbysmal Dawnといった見逃せない面々(以上のリンク先の曲はすべて俺にとって各バンドを知る切欠となったもの)の他、これまた俺がとてつもない衝撃を受け一時期本気でCDを買おうか悩んでいたMisery Indexも擁する、「relapse(堕落)」という言葉を冠するに相応しい、聴いててビョーキになってきそうな(あっ、もうなってるか)連中が目白押しのレーベル。

② ③
④ ①

Jason Netherton - Vo. / Ba.
ジェイソン・ネザートン
Mark Kloeppel - Gt.
マーク・クルッペル ※M
John "Sparky" Voyles - Gt.
ジョン・“スパーキー”・ヴォイルズ ※J
Adam Jarvis - Ds.
アダム・ジャーヴィス

 ※M:
 この読みはBobby Koelble(ボビー・クールブル)からの類推です。「Mark Klöppel」という表記もあり、また、この苗字を持つドイツ人がネット上で見つかることからドイツ系なのは確実なようです。割と有り触れたものという印象を受けました。
 今更ですがアメリカ人の苗字に関して「スペイン語読み」とか「ドイツ語読み」などと書いているのは、別に民族的な出自を重視して読みをつけているわけではなく、アメリカ人としてどう読まれているかわからないが為に別の言語の発音規則を適用しているだけです。
 この苗字はドイツ語読みすれば「クレッペル(/'klœpəl/)」ですが、同じくOEという二重母音をその苗字の中に持つBobby Koelbleがアメリカ人としてOEを/u/と発音しているので「クルッペル」とします。

 ※J:
 名前とは関係ないことですが彼は現在はおらず、後任はDarin Morris(ダリン・モリス)が務めています。

 このMisery Indexもまたグラインド系バンドであり、その迫力たるや凄まじすぎて、当時最新の曲であったアルバム・Traitorsからのリードトラック・Traitorsを聴いてしばらくの間は俺の中で世界一かっこいいバンドになってました。
 部分的に何やってるのかわからんってのは、それはそれでアヤシさの演出として効果的でもありますから受容できるんですが、全体的にグチャグチャしてる演奏はジャンルがなんであれ個人的にNGなんで、あまり触れたことのないグラインドってのが本当に俺に合っているのかどうかはわかりませんが、少なくともMisery Index、Lock Up、そしてCephalic Carnageはマジで聴いてて燃えますね。
 そして同じくRelapse Records所属の忘れてはいけないグラインドコアの巨人・Brutal Truth、こいつらもイイ。

① ④
② ③

Kevin Sharp - Vo.
ケヴィン・シャープ
Erik Burke - Gt.
エリック・バーク
Dan Lilker - Ba.
ダン・リルカー
Richard "Rich" Hoak - Ds.
リチャード・“リッチ”・ホーク

 Sugar Daddyで初めて知ってイイなと思ったもののしばらく忘れてましたけど、最近ニューアルバム出したでしょう。これもヒドいくらいの圧迫感のあるつくりがタマらないっすね。
 あとこれはちょっとしたことなんですけど、Cephalic Carnageはバンドロゴが仰々しくなくシャープにつくられているのが却ってクール。
 何書いてあるのかわからないくらい崩した字体とか、意匠の凝りに凝ったロゴとか、そういったものにはそういったものの味がありますけど、やっぱ見た目シンプル、中身強烈ってのが一番キますからね。
 ちょっと一気に揃えてみたくなりますね、グラインドコア。
 ただ、ここまでグラインドを主軸に据えて話を進めておいてナンですが、実はRelapse Rocordsの中で現在俺が最も注目しているバンドは、グラインドとはまったく無関係のRevocationです。Dismantle the Dictatorとの出会いは忘れられないぜ・・・。

④ ② ③ ①

David "Dave" Davidson - Vo. / Gt.
デイヴィッド・“デイヴ”・デイヴィッドソン
Dan Gargiulo - Gt. / Vo.
ダン・ガージューロウ ※D
Anthony Buda - Ba. / Vo.
アンソニー・ビューダ ※A
Phil Dubois-Coyne - Ds.
フィル・デューボイズ=コイン ※P

 ※D:
 Yahoo! Answers参考。en.wikipedia.orgによるとイタリア人の苗字らしいです。ちなみにこの苗字でググってヒットするものの内、人間として最も最初に来るのがMichael Gargiuloという連続殺人犯・・・。

 ※A:
 「Buda」・・・すごい単純だけどすごい悩む綴り。そして結果的に、安直にスペイン語読みなどをせず悩んだ甲斐のあった苗字。
 en.wikipedia.orgによると、オーストリア、ポーランド、ルーマニアにこの名を冠する地域がある他、アメリカ合衆国にも存在。幸い、3つの「Buda」の記事が作られていた。発音記号が併記されてないかな?と覗いてみると、テキサスのBudaがビンゴ、/ˈbjuːdə/ということなので音写して「ビューダ」と読むことにしました。

 ※P:
 Duboisを理由にフランス語読みしようかと思ったけど(そうなると「デュブワ=クワヌ」)、上の「Buda」の読みが苗字ではなく地域名から判明したので、とりあえず何か当たればとen.wikipedia.org内を検索してみると当たり前ながら人名がヒットしたが、結局今回も地域名から読みが判明。
 ペンシルベニアの「ドゥーボイズ(ちなみに綴りは少し違って「DuBois」)とワイオミングの「デューボイズの二通りがあったが、英語として単なるUなら/juː/という読みの方が自然じゃないか?と思い後者を選択。
 Coyneはアイルランド系の苗字だそうで、こちらも人名が沢山ヒットしたが残念ながら発音の仕方はどこにもなく、仕方ないのでThelma Coyne Longというテニスプレイヤーの日本版記事に「コイン」とあったのでこれを採用。まぁ、「コイン」で合ってるとは思うけど。

 あ・・・Chaos of Formsでひとり増えたんだ。知らんかったw(オマエ上でなんて書いたよ・・・)
 ちょっと俺は歓迎できかねるかも。3人ってトコが好きだったんだよね。

2011年10月10日月曜日

最新のRoyal Hunt

 Royal Hunt公式サイトにて最新ラインナップの画像と新作のジャケを公開。
 ジャケだっさ~・・・。
 タイトルはこれに先んじてわかってたけど、これまたなんか・・・ねぇ。
 曲につけるならまだいいんだけど、やっぱアルバムタイトルって、ParadoxとかPaper Bloodみたいに、アッサリと済むものの方が「らしく」感じるんだけどな。
 ジャケとも決定的に合ってない印象が・・・。
 なんかこのジャケだと、バンド名=アルバム名が一番しっくりくる感じ、しませんか?
 とか、「The Crusade」とか。Triviumだけどw
 母国語が英語じゃないと、どんな命名がセンス良いのか悪いのかってのがやっぱわかんないんだろうね。
 って、俺の母国語も英語じゃないけどーw

③ ① ⑤ ④ ②

D.C. Cooper - Vo.
ディー・スィー・クーパー ※D
Jonas Larsen - Gt.
ヨーナス・ラァスン
André Andersen - Key.
アンドレ・アナスン ※A
Andreas Passmark - Ba.
アンドレアス・パスマルク ※P
Allan Sørensen - Ds.
アラン・セーレンスン

 ※D:
 D.C. Cooperの本名は未だ公表されていないようです。Daniel Cainとかの略かと考える以前に、本名がD.C.という文字とはまったく無関係で、更には苗字もCooperでない可能性もあります。というのもD.B. Cooperというアメリカの犯罪者がおり、彼の名をもじって芸名として使用しているんじゃないかと俺は思ってます。若しくは本当に苗字はCooperで、Cooper繋がりでD.B.を拝借して、変えて使っているか。ちなみにD.B. Cooperの本名もわかっていません。

 ※A:
 デンマーク語読み。本名はわかりませんが、親がロシア系でデンマーク出生であるならまだしも、ロシア生まれロシア育ちで苗字がAndersenなわけがない。Andersenをキリル文字でАндерсенと見なして読むと「アンデルセン」。
 ライヴ作・1996のMCでD.C. Cooperに「アンドレ・アンダーセン」と呼ばれていたので英語読み&公式的な名乗り方はこうなんでしょうけど、英語読みなんか面白くもなんともないし、先述の通りロシア人だが本名がさだかでなくまたこれが本名であるとは到底思えないのでロシア語読みも不自然だし、最終的に、デンマークのバンドなのでデンマーク語読みを載せることにしました。
 Andréはロシア語の人名・Андрей(アンドリェーィ)の変形だと思われます。最初名前を見たとき名と姓で語呂合わせをしているのかと思っていましたが、仮に父称がАндрейにちなんだものであり、André Andersenは単にロシア人としての本名をデンマーク人風に変えただけだとすると、彼の本名は先のАндрейと合わせ、Андрей Андреевич(アンドリェーィ・アンドリェーエヴィチュ)になります。
 語末が-eでなく-éになっているのは、「Andre」をデンマーク語読みすると「アンダァ」になってしまうからかと。
 ちなみにMetallumにはReal/full name(本名): André Andersen、Place of origin(出生地): Denmarkとありますが絶対なにひとつ調査せずに書いてます。出生地はともかく、ブラックメタラーあたりの明らかなステージネームでも本名にしてしまうテキトーぶりが横行しているサイトです。わかんなくても空白はダメなのかよ。

 ※P:
 最初デンマーク人だと思って「アンドレーアス・パスマァク」という転写をしていましたが、彼はスウェーデン人だそうです。

 おおお、D.C. Cooperの雄姿・・・!
 しかしあのウェーブがかった、長すぎない長髪が恋しいなあ・・・なんかもう彼はあの髪型以上に似合うものがない気すらする。
 グラサンつけてるのが惜しい!
 目も含めて顔見せてくれ!
 まぁ、新作のインナーでもっとちゃんとした顔を見られることを期待しておきましょう。
 ・・・載るよね?
 それにしても、いつ見てもАllan Sørensenの風貌と体型はRoyal Huntには有り得ないよなぁ。André Andersenの美的感覚に照らし合わせて、この人って、アリなの?まぁ、もう長いですもんね、彼も・・・やりやすさを考えたら多少ひとりだけ方向性おかしくても安易には切れないか。
 しかしこのマイナス分はAndreas Passmarkが補ってくれていますね!
 なんだこの王子様のような佇まいわ。
 それにしても歴代Royal Huntベーシストはみんな基本的にピック弾きですね。見た目とか音とか、André Andersenの好みなのかしら。
 Marcus Jidell(マルクス・イーデル)が私にとっての最後のRoyal Huntギタリストだったんですけど、これまたほっそい人に代わったんですね。
 そしてAndré Andersenは相変わらずの髪に体型・・・何気にスゴイことですよね、コレ。この人だけは昔より今の方が見た目は好きです。
 さて静止画としての最新のRoyal Huntはこうして公開されたわけですが、次は動いている彼が見たいですね!アルバムからのどれか1曲のでいいから、ミュージックビデオ制作されないかしら?

2011年10月9日日曜日

Comment vas-tu, Scott ?|“買い”ですかネェ

 DeathLack of Comprehensionのビデオで演奏してるベーシストって、誰なんだろう?
 ナンかちょっとDave Mustaine入ったブサイクですが・・・。
 ということは、この曲が収録されているHuman制作時ラインナップに入っていたSteve DiGiorgio
 ・・・いや、俺、以前書いた通り人の顔の見分けに全然自信が持てないけど、これがSteve DiGiorgioじゃないってことだけは発輝利わかる。
 顔つきが違う・・・ってのはアテにならないとしても、体格も全然違うし、髪もこんなに横に豊かだったことはないはず。
 あと単なるビデオ撮影とはいえ、こんなベース持ってプレイするだろうか?しかもこんな上の方に構えて。
 まぁ色々とベースは持ってるみたいだし、コレクションのひとつかもしれない。
 しかし俺は彼が4弦ベースを持っているところを見たことがない。
 見られるだけの画像にもネットであたってみたが、やはり5弦ばかりだ。
 ヘッドバンギングにしたって、バカなキッズの如きカッコ悪さ・・・。
 では誰か?というと・・・Scott Carino
 Humanの制作段階がまだプリ・プロダクションだったときのベーシストで、そのフレーズがCosmic Seaというインスト曲のみにだが、残っている。
 しかしこのScott Carinoの顔・・・「Death在籍時」のものはさっぱりだが、他のバンドのメンバーとして活動しているときのものなら見つかる・・・しかしまったく役に立たない。いかんせんあの頃から時が経ち過ぎてすっかりオッサン化した顔しかなく、これらからLack of Comprehensionでのベーシストと照合したところで判断できない。
 いや、厳密には、Scott Carinoをキーワードにして見つかる、彼のバンドの他のメンバーと一緒に写っている画像の中の、どれがScott Carinoかもわからない。もしかしたら写ってないかもしれない。
 Lack of Comprehensionのビデオが撮られたのが、Human発売の年と同じ1991年・・・もしこれがHuman完成後の撮影だったならScott Carino、そして俺が断言するところのSteve DiGiorgio以外の誰かってことになる。
 うーん。アルバムの中で比較的早くできたLack of Comprehensionのビデオをニューアルバム宣伝のためにシュートしたってところだろうか?
 それだとScott Carinoは何故Steve DiGiorgioが録音にあたったはずのLack of Comprehensionのビデオで顔を出しているんだってことになるしなあ・・・。

 ・・・っと、あーっ!!!
 なんか情報ないかとHumanのPaul Masvidalによるライナー読んでたら、

 “Steve DiGiorgio left soon after recording the album to tour with his band, Sadus, and we were joined by bassist Scott Carino, who performed in the video and joined us on the world tour.”

 ってちゃんと書いてあるぢゃん!(笑)

④ ②
③ ①

Charles "Chuck" Schuldiner - Vo. / Gt.
チャールズ・“チャック”・シュルディナー
Paul Masvidal - Gt.
ポール・マスヴィダル
Scott Carino - Ba.
スコット・カリーノ
Sean Reinert - Ds.
ショーン・ライナート

 とゆーワケでLack of Comprehension出演の明らかにSteve DiGiorgioじゃないベーシストは、Scott Carino君で確定しました。
 俺、ちゃんと世界で一番好きなベーシストの顔くらいは自信以って認識できてよかった~(笑)。
 実はね、Human 2011リイシュー盤を買ったとき書いた記事で、CDトレイの内側で見られる当時のラインナップに誰が誰なのか名前載せたときも、「これホントに合ってるかなあ?」ってかなり不安だった(笑)。
 他の連中が顔に大きく影をつくっていたり写りが悪かったりする中でPaul Masvidalだけは、ヒスパニックの特徴的な顔つきもあって間違えようがなかったので、判断すべきはあと3人・・・。
 金髪ロンゲが2人いる。
 Chuck Schuldinerは金髪じゃなかったのでPaul Masvidalの真上の、ウェーブがかった黒い髪の男に決定。まぁ、影があろうとも主張の衰えない、あのシャープな顔つきも決め手のひとつにはなったけど。
 あと2人・・・ブロンド。
 かなり悩んだ。
 最終的に、「より彫りの深い方」、「より年取ってるように見える方(たった2歳だけどね)」、「髪の生え方」で見極めて、下のブロンドをSteve DiGiorgioと認識。
 しかしそうなると上がSean Reinertだけど・・・「写真写り悪すぎ、マジブサイクだけどこれホントにSean Reinert?」って全然自信持てなかった(笑)。
 Lack of Comprehensionのビデオでもわかるけど、Steve DiGiorgioに比べて髪にクセが殆どないんだよね。
 ブックレットにはSean Reinertの顔がはっきり確認できる写真が一枚しかなくて、それと照らし合わせてもやっぱりなんか違うんじゃないかって・・・記事投稿した後もしばしばアクセスして、見て、悩んでた(笑)。
 それにしてもビデオのPaul Masvidal、100%デスメタラーの立ち振る舞い。これ見ると、「今のPaul Masvidalもいいけど・・・」なんて言えないね。この頃の方が完全にいいよ!(笑)
 昔は長髪だったどころか、長髪ばかりのメタル界だけどここまで長い奴はそういないよ!ってくらいの長さだったんだなあ・・・。
 ところで上でSteve DiGiorgioが使っているベースについて書きましたが、手にして写っている画像はないものの、上のPaul Masvidalによるライナーによると、Humanをレコーディングした際の使用機材の中にリッケンバッカーがあったそうです。
 そしてPaul Masvidalと言えばSteinberger、Steinbergerと言えばヘッドレス仕様ですよね。しかしSteinbergerじゃないのかどうかはさだかではありませんが、まだ長髪だった頃Cynicのライブでヘッドのあるギターでプレイしているところを収めた動画を、以前つべで観たんですよ!
 もっかい観たくて探してるんですが・・・見つからない;;
 いやもしかしたら動画じゃなくで静止画だったかもしれない。
 でも絶対にヘッドありのギターを手にしてた!
 へー!Paul MasvidalってSteinberger(=へッドレスギターの代名詞として)ばかり使ってるんじゃないんだ、って思ったのはっきり覚えてますもん!
 ・・・でも見つからない;;
 見つからないと言えば、Scott Carinoの今について。バンドはやってるっぽいんですけど、活動してるかどうか・・・。
 Symbolic一作のみの参加となったBobby Koelble(Gt.)とKelly Conlon(Ba.)-Bobby Koelbleは昔から結構活発だったようですが、Kelly ConlonはMetallumに参加バンドとしてDeathのみが挙げられており、一体今何やってんだ!?って感じでしたが、なんとつべにチャンネルを持っていて、超レアな動画をアップロードしています。
 それは、Chuck Schuldiner, Bobby Koelble, Kelly Conlon, Gene Hoglanの4人でのライブ動画。
 Kelly Conlonはすぐにやめちゃったみたいで、彼を除いた上記3人プラスBrian Benson(ブライアン・ベンソン)というツアー要員によるライブ動画の方が多くつべではヒットします。
 今のところ、Kelly Conlonを入れた4人での動画はオーディエンスショットのみで、且つ、ベーシストよりもチャック!ジーン!ボビーだ!とばかりにKelly Conlonにフォーカスが移らない(笑)。Lack of Comprehensionでも明らかにScott Carinoよりも他の3人の方がかっこよく撮れてますよね・・・。
 ちなみにこのベーシストに対する扱いは、プロショットが残っているBrian Bensonを入れたラインナップでのライブでも同じです(笑)。
 ただまぁ、当の本人も下向いてばかりだし髪が長くて完全に顔見えないしアクションもないしで元から撮影のし甲斐がなかったんでしょうねー・・・。
 でもまぁ、つべにチャンネルがあって、今その姿が確認できるだけまだいいんじゃないか・・・Scott Carinoは本当に何してるんだ!?

 話題その2

 Threat Signalの最新作、Threat SignalAlbum Previewが来ましたねー。
 といっても公開は去る4日前のことで、今更気づいたわけですが・・・。
 うーん、なんだか未だにこれがメロディックデスメタルなのか?って印象が拭えませんが-というか別にジャンルなんて他人が言ってるだけなんでどうもでいいですが-、テクニカルメタル系のお約束フレーズとも言える、バンド全体で細かく刻んだリズムのキレがまず気持ち良いですね。
 心に迫るほどのメロディアスさを有しているかどうかはともかく、多重コーラスがいくつかの曲で聴けたりする点は、最近聴いたAlbum Previewにはなかった特徴で、サビでこのテのボーカルを耳にするのが好きな俺としてはかなり期待できそう。
 まぁ、サビになったらゆったりゆったりするところとかそんな複数の曲に亘って聴かされてもなって感じもしますが、これ系統のバンドの手法としてはもはや入れないと不自然ってレベルなんでしょうかね。
 パフォーマンス動画でその技巧の高さはわかっていたAlex Rüdingerによるドラミングですが、これミックスもかなりドラマーにとってオイシイつくりになってますよね。
 連打が尻切れ気味に徐々に弱くなっていたりせずキチッとぶっ叩ききるプレイなどとも合わさってマジで耳に心地良し!
 リズムのパターンに勢いを感じる曲が多いのもまたアツいですが、上述したように細かく刻むギターのせいでややノリきれない感じ?その内そんな「トラック」に慣れるかなと思うとサビに入りゆったりゆったりと・・・。
 サビで歌を聴かせるタイプのテクニカルメタルにありがちな、残念なトコロ。
 でもぶっといコーラスが入っているので、これはこれで聴きこんでいくと一緒に歌いたくなってきそうだ。
 ちょっとコレは“買い”ですかネェ・・・?
 俄然気になってきましたヨ!

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