2011年10月15日土曜日

世にもアホらしいビデオ

 Nuclear Blast所属のテクニカルデスメタルバンド・ Arsis世にもアホらしいビデオをポストw
 タイトルからはわからないが、出演者は同バンドの現ベーシスト・Noah Martin(ノア・マーティン)ひとりだけ。
 内容を簡潔に説明すると、序盤はクラッカーを口に詰めながらのツアーのアナウンス。
 言葉が不明瞭になってから字幕が表示されるんだけど、途中から字幕ですら何言ってるのかわからない状態にw
 外人の滑稽なお遊びって目にしても滅多に笑ったことないんだけど、これは爆笑したw
 彼も笑っちゃってるしw
 マァ、前後の内容から察するに、大したことは言ってないモヨリ。
 さて何故俺が今回こんなビデオをクリックしたか?
 タイトルはARSIS - Invite YOU to 2011 North American Tour!であり、せいぜいツアーがどういったものになりそうかという予想やそのスケジュールについて言及してオワリなんだろうくらいしか内容の推察はできなかった。
 勿論、映されているのが同バンドのベーシストの愚行に終始するなどということも予測不可能であったとは言うまでもない。
 とにかくタイトルを信じれば、新曲を聞かせてくれたりする内容ではないなと誰でも思うはずだ。
 しかしクラッカーでのお遊びが終わった後、「Wait, there's more」の文字が。そういえば動画の尺がやけに長いが、これから何が・・・?
 果たして、ボーカルのまだ入っていない新曲のバックトラックが流れ出した-途中で観るのをやめないでいた甲斐のあった、アルバムへの期待度マシマシになるテンションの高い1曲だ!
 ちなみにこの新曲を流している間、ノアは大量のミルクを吐きながら飲んでいる・・・。なんだか洗剤でも入っていそうな容器が出てきたので、最初は「何飲むつもり!?」とドキドキしたがw
 この新曲は予想もつかなかったプレゼントとなったわけだが、そもそも何故俺がビデオを再生する気になったか、という話に戻ると、この動画が原因だ。
 俺はこの動画を観るや否やいつ出るとも知れないArsisの新作を買うことを心に決めたし、必ず素晴らしいデキになることだろうと期待するようになった。
 そこへ来た今回のアホビデオ内で流れた新曲。
 前作・Starve for the Devilには、どういう意図で作曲・収録されたかわからないForced to Rockという、ビデオまで作られたがために「すわ、路線変更か?」と思われても仕方のない曲が入っていたが、ニューアルバムではそんなことはなさそうだ。
 ちなみにこの曲、デキは別に悪くない。その曲調から敢えて端的に言葉にするなら「テクニカルデスハードロック」とも形容したくなるような、ある意味とても斬新な曲だ(曲名からして「ロックをやれと強制された」だしね・・・)。PVの内容もまるでデスメタルバンドらしくないw Van HalenHot for Teacherの「雰囲気パロディ」みたいな趣がある。
 詳細の明かされていない新作アルバムの中では目下最も強く期待させられるArsisのまだ見ぬ新兵器-これから発表されていくであろう情報も絶対見逃せねぇな!
 最後にちょっと言及しておきたいんだが、現行のラインナップが新作と共に気になっている。下のはStarve for the Devil制作時(早く最新ラインナップの集合写真撮影してくれ~)。

② ③
① ④

James "Jim" Malone - Vo. / Gt.
ジェイムズ・“ジム”・マロン ※J
Nicholas "Nick" Cordle - Gt.
ニコラス・“ニック”・コードル
Nathaniel Carter - Ba.
ナサニエル・カーター
Michael "Mike" Van Dyne - Ds.
マイケル・“マイク”・ヴァン・ダイン

 ※J:
 嬉しいことに彼自身がフルネームを名乗っている動画がつべで複数見つかりました: 1 2 3 4。知名度が高いとは言えないミュージシャンとしては前代未聞の多さ。名が売れてないやつはみんなフルで名乗れよ~フルで~。
 最初は「マローン」かなと思ってたんですが、聴いての通り、/mə'lɔn/の如くです。もしかしたら間違えられることが多かったりして苗字まで名乗っているのかもしれませんね。

 Arsis正式メンバーとしてはNoah Martinの他、Nick Cordleも最近動画をポストしていますが、Brandon Ellis(ブランドン・エリス)という、これからのツアーに参加するライヴギタリストもYouTubeにそのプレイを収めた動画をあげています。このバンドに参加するんだから当たり前ですがテクニシャン。「こんな凄いヤツでもいつかは死んでしまうなんてな」。
 じゃあジムとニックとブランドン、ステージにギタリスト3人でバンドはツアーの間だけでも5人組になるのか?
 まぁJim Maloneはボーカリストでもあるし、ナンかギタリスト多いなーって絵面にはならないか。
 ツアーでは新曲もやるとNick CordleもNoah Martinも言っているが、その新曲群はもしかしたらJim Maloneが歌いながらレコードに収録した通り弾くには少々難しいのかもしれない。或いはライヴでの再現にあたっては本当にギタリストが3人必要なくらい重厚なギターワークが楽しめるつくりになっているか(大歓迎ですよね!)。
 ギタリストだけで話は終わらない。MetallumでArsisのMEMBERSを確認すると、なんとライヴミュージシャンとしてBrandon Ellisの他にMike Parks(マイク・パークス)という「ボーカリスト」が登録・・・ツインボーカルってこと???-ちなみに名のあるミュージシャンではないようで、画像検索しても顔のわかるものが極端に少ない。とりあえずハゲである(だった)ということはわかった。
 ギタリスト3人の必要性についての推測は上の通りだが、ライヴボーカリストってのは・・・。 
 Jim Maloneがツアーに出られないというわけではないんだろうな。AnnihilatorJeff Watersばりにこのバンドに不可分な存在だし、彼に問題があればツアーなんてそもそもしないだろう。
 「Jim Malone = Arsis」と言って差し支えない要因は、たとえばデビュー作にしてArsisへの期待度の高さを決定的にしたアルバム・A Celebration of Guiltは、Michael Van DyneのドラムスとJim Maloneひとりによるボーカル / ギター / ベースで録られたことを挙げれば十二分にわかってもらえることと思う。
 詳細を待たねばならないのはニューアルバムについてだけではないわけだ。
 ちなみにNoah MartinはNathaniel Carterの前任ベーシスト。つまり出戻り。2人続けてユダヤ出自のギヴン・ネイムを持ってるところがソソるw
 まぁそんなこというとJamesはJames←Jacob←יעקב(ya‘aqov)だし、MichaelはMichael←מיכאל(mikha’el)なわけだけども、この2つほどはよく見かけないからかあんまり英語に毒された気がしなくて、ユダヤ色が強い印象を受けるんだよね。ね!

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