本日はグループ・ノルヴェジヤン祭です。
ここ最近のバンドの取り上げ方を見てもわかる通り、なんだかすっかりNuclear Blastフリークになっちゃってる私ですが、以前はCentury Media Recordsの方をよくチェックしてましたし、CDはどういう縁からかRoadrunner Recordsのものを買うことが多かったです。
でもまぁちょっと接しすぎたというか、ハイエナの如くつべでの最新アップロードや公式サイトの新たなトピックの公開を見逃さんとしていると、「そんな頑張らんでもいいかな・・・」って気になってきましてw
あと、話題にするのを意図的に避けていましたが、最近Nuclear Blastと契約を結んだLike Moths to Flamesという、「コア系」でなく、コテコテのメタルコアバンドを知ったことも多少影響しています。
もういつのことやら忘れましたが、チャンネルにアクセスしたらバンド名を確認する暇もなく始まった、アメリカ合衆国はオハイオ州出身の4人組メタルコアバンドのLyric Video-聴いて1分後くらいにはどんなもんだったかさっぱり忘れてしまうようなものでしたね。
Cipher Systemの最新作、Communicate the StormsのAlbum Previewへ投稿されたコメントの内、Like Moths to Flamesを知ったとき最も賛同を得ているのが「今のNuclear Blastはメタルコアバンドが多すぎる」というものでした。
まぁコア系ではあるが、Cipher Systemはメタルコアバンドではないよな。
しかし俺も意見そのものには同意だ。
そしてまた増えた、今度は直球のド・メタルコアバンド・・・。
既に多数、こんな連中歯牙にもかけないほどの凄まじい超人たちによるバンドを擁するレーベルだが、新しく獲得してゆくのがこんなのじゃあねと、レーベルに対する彼らの必要性について疑問に思わざるを得ませんでした。
なんらかの方針によるものなんだろうけど、もうちょっとCentury Media RecordsやRoadrunner Recordsくらいの柔軟さがあってもいいんじゃないかと(しかしもしかしたらRoadrunner Recordsはヒヨりすぎかも・・・)。
まぁ、「コア系ばかり」ってのもそれはそれで、個人的に気に入る気に入らないは別として、他のレーベルとの特徴の違いをアピールする材料にはなるのかもしれませんね。
そんなバンドのこともあって少しNuclear Blastに落胆させられたことや、また、HR/HMの情報を収集することには慣れてきたことだし、両手をひとつのレーベルに占められるがままにするでなく、久々に別のレコード会社にも目を光らせてみるかな、ってことで・・・しかし結局は前に最も注目していたCentury Media Recordsの手招きに再び応じただけなんですがw
しかしあなたたちの元へ帰ってよかったと心から思いました。
過日綴った、「グラインド祭り」の様相を呈していた記事では、その音楽性や楽器毎の聞き分けが難しい演奏からくる得体の知れない印象がいまだ強いグラインドコアにパカっとヤられた脳からどうにか同ジャンルに対するたぎり出した思いを掻き出し、その丈をうまく表現するに拙いながらも文字に起こしてみました。
次-テクデスの次-に俺が注目すべきジャンルはグラインドコアかもしれないと、あのときは確信めいた同ジャンルの頼もしさを感じました。
記事を書くきっかけはただひとつのバンド・Cephalic Carnage(の、気持ち悪すぎるビデオw)でしたが、彼らの音楽性に沿ったバンドを挙げていく内、過去グラインドコアに実は既にノックアウトされていたことを思い出し、同ジャンルへの関心を強くさせられるきっかけとなったバンドや曲も共に話題にしていったわけで、こうまで忘れがたき印象深いグラインドコア、聴かずしてなんとする、と、テクデスやブルデスへの愛はそのままに、次はグラインドコア漁り / グラインドコアのCDの収集に乗り出そうかと・・・思ったはいいが、実行に移す前に別の誘惑が来てしまいました。
ジャンルで言うとブラックメタル・・・なんですが、「ブラックメタルそのもの」じゃないのがミソ。
ブラックメタルというより、北欧-特にノルウェーのバンドと言った方がいいかもしれません。
久々に理屈抜きでボーカリストの歌唱と、歌の旋律に聴き惚れたバンドがコチラ。
-“Storm Seeker”レコーディングラインナップ-
③ ① ② ④ ⑤
Simen Hestnæs a.k.a. ICS Vortex - Vo.
スィーメン・ヘストナス = アイ・スィー・エス・ヴォーテックス
Terje Andersen a.k.a. Cyrus - Gt.
テルイェ・アンダーシェン = サイラス
Jens Fredrik "F." Ryland - Gt.
イェンス・フレドリク・“エフ・”リューラン
Steinar "Azarak" Gundersen - Ba.
スタイナル・“アザラク”・グンダーシェン
Asgeir Mickelson - Ds.
アスガイル・ミケルソン
先のグラインドコアの記事でのバンドの取り上げ方などにも言えることだと思いますが、「お前目をつけるバンドが今更なヤツばっかなんだよw」と、自分で自分に突っ込みたくなります。
聴いたことがなかっただけで、Cephalic Carnageも名前は知ってたんです。
このICS Vortexも知ってました-とは言っても、Dimmu Borgirのベーシスト / ボーカリストとしてだけで、バンドを立ち上げたことは知りませんでしたが。
数日前、なんだかふとDimmu Borgirが聴きたくなってつべで検索。
同バンド初めての曲だったThe Sacrilegious Scornを久々に聴いて、「やっぱりアホだなぁ」と楽しみました。やってることはなかなか凄味があるんですけどね。色んな意味で。
まったく演奏抜きの、演劇だけのミュージックビデオ・・・別に彼ら以外にもやってる連中はごまんといるでしょうが、ここまで仰々しく、カネがかかってそうで、複数の凝ったつくりの衣装にやたら数多くのモブも用意させてまでの撮影に臨んだメタルバンドってのは殆ど皆無に等しいんじゃないですかね。
いやー、初めてこのビデオを観たときはポカーンだったなあ。
なんだこりゃ、ブラックメタルをやってる連中ってのはマジでこんなことを臆面もなくやれるものなのかと。演劇がやりたいのか、それとも音楽がやりたいのかどっちなんだと。
-“In Sorte Diaboli”レコーディングラインナップ-
③ ⑤
① ④
②
Stian Thoresen a.k.a. Shagrath - Vo.
スティーアン・トーレセン = シャグラット ※S
Thomas Andersen a.k.a. Galder - Gt.
トーマス・アンダーシェン = ガルダー
Sven Kopperud a.k.a. Erkekjetter Silenoz - Gt.
スヴェーン・コッペルド = アルカシェタ・スィレノス ※K
Øyvind Mustaparta a.k.a. Mustis - Key.
エユヴィン・ムスタパータ = ムスティス ※M
Simen Hestnæs a.k.a. ICS Vortex - Ba. / Vo.
スィーメン・ヘストナス = アイ・スィー・エス・ヴォーテックス
Jan Blomberg a.k.a. Hellhammer - Ds.
ヤーン・ブロンベリ = ヘルハマー
※S:
「シャグラス」ではありません。コレ@1:25とコレ@0:07参考。
※K:
「Erkekjetter」はまず一見してノルウェー語であると判断できるので当たり前のようにノルウェー語読みしました。意味は後から調べましたが、「第一の異端者」という逐語訳は彼がこの名を自分につけた意図に沿えてるんでしょうか?一応英語でも言うと「archheretic」です。同じく「arch-」の接頭辞を持ち、逐語訳すると「第一の敵」でしかない「archenemy」がイコール「Satan」なので、これにも何か特別な意味がありそうな気がしますが、果たして。
一方「Silenoz」は読みの調査対象。以前書いた通り既によく用いられているものは基本的に信用していないので、自身を納得させるべく調べました。コレ@0:09とコレ。「シ」じゃなくて「スィ」だよとか言いたいんじゃないよ。結局よく知られてるものが正しかったことがわかったからといってどうということもない。
※M:
本名にちなみ「ムスティス」としましたが、英語読みと考えると「マスティス」もアリなんですヨネ・・・。彼の名が呼ばれている動画は勿論色々と探しましたが見つからず、唯一の手がかりらしきものは、Silenozの読みを探る過程で見つけたこの動画。インタビュアーのネーちゃんが「マスティス」と言っています@0:25。が、どう見ても実際は対面してないというただ一点だけが理由ではありますがなんだか全体的にテキトーにやってる感じがして結果的にその名の読みもいまいち信用できません。でもGalderとSilenoz、(ICS)Vortexの読みは合ってるわけだし、やっぱ「マスティス」が正しいのかなあ・・・。
「シャグラス」ではありません。コレ@1:25とコレ@0:07参考。
※K:
「Erkekjetter」はまず一見してノルウェー語であると判断できるので当たり前のようにノルウェー語読みしました。意味は後から調べましたが、「第一の異端者」という逐語訳は彼がこの名を自分につけた意図に沿えてるんでしょうか?一応英語でも言うと「archheretic」です。同じく「arch-」の接頭辞を持ち、逐語訳すると「第一の敵」でしかない「archenemy」がイコール「Satan」なので、これにも何か特別な意味がありそうな気がしますが、果たして。
一方「Silenoz」は読みの調査対象。以前書いた通り既によく用いられているものは基本的に信用していないので、自身を納得させるべく調べました。コレ@0:09とコレ。「シ」じゃなくて「スィ」だよとか言いたいんじゃないよ。結局よく知られてるものが正しかったことがわかったからといってどうということもない。
※M:
本名にちなみ「ムスティス」としましたが、英語読みと考えると「マスティス」もアリなんですヨネ・・・。彼の名が呼ばれている動画は勿論色々と探しましたが見つからず、唯一の手がかりらしきものは、Silenozの読みを探る過程で見つけたこの動画。インタビュアーのネーちゃんが「マスティス」と言っています@0:25。が、どう見ても実際は対面してないというただ一点だけが理由ではありますがなんだか全体的にテキトーにやってる感じがして結果的にその名の読みもいまいち信用できません。でもGalderとSilenoz、(ICS)Vortexの読みは合ってるわけだし、やっぱ「マスティス」が正しいのかなあ・・・。
元々Dimmu BorgirはShagrath、Galder、Silenozの3人がメインのバンドらしく、キーボーディスト、ベーシスト、ドラマーは流動的でしたがこのMusticとICS Vortexは歴代キーボーディスト・ベーシストの中でも今のところ最も在籍期間が長く、メインに等しく認められていたんじゃないでしょうか。
見ての通りHellhammerはこのThe Sacrilegious Scornのビデオには残念ながら登場していませんが(もしかするとモブとしてどこかにいる?)、The Serpent Offeringのビデオには出ています。フォーカスが当たるのはちょっとだけで殆ど顔も見えませんけどね。Musticに物凄い凝った細工のされたキーボード(というかオルガン?)が与えられているのとは対照的です・・・。
こちらも演劇仕立てですがDimmu Borgirの連中は演奏しながらの出演になっているので、これにはさすがにドラマーが映っていないと不自然だと判断されたんでしょうか。
これも演出へのこだわりがハンパないですよ。あまりの手の込みようにポカンとはするが、面白いことは面白いんですよね~。
この2曲はいずれも2007年リリースのアルバム・In Sorte Diaboli収録なので、同一アルバムから2曲のプロモというわけです。
メタルバンドとしてはひとつのアルバムから2曲分のミュージックビデオが制作されるってのは珍しいんじゃないでしょうか。
しかもどちらにも相当カネをかけてのプロモーション・・・効果のほどはわかりませんが、バンドが紹介される際、併せて見せられるものがこんなんだったら一発でどういう類の連中かわかってもらえるでしょうから、その点こういうのがひとつでもあれば便利でしょうね。まぁ、既にDimmu Borgirと活動していない人が3人も映っちゃってるわけですが、後年これがDimmu Borgirというバンドの一面だと紹介される際、そこんとこは気にするんですかね。
まぁ、もう既に視覚的な名詞はGateways(最新作・Abrahadabra収録)に取って代わられてますけどね・・・。俺このPVは上2つに比べたらあんまり好きじゃないな。
なんにせよ俺はこうしてバンドの動く姿がありがたく拝めるわけで、且つこういう画像もつくれる、と。
さてなんだかDimmu Borgirに時間を取られてしまいましたが、話題の始まりとなったICS Vortexの話に戻りたいと思います。
上記Dimmu Borgirの2曲共に於いても聴ける彼の朗々としたクリーン・ボーカルを活かした歌が聴けるバンドなんですが、バックの演奏は結構ガシャガシャいってるところがブラックメタル風。
「「ブラックメタルそのもの」じゃないのがミソ」とはつまり、公式にフルで公開されている2曲を聴く限りでは、ICS Vortexの音楽性が「ブラックメタルの影響下にある演奏と音作りが特徴のメタル」であるが故の言い方でした。
The BlackmobileとOdin's Treeという曲が公開されており、どちらも全奏者のテンションの高い演奏が楽しめるのが嬉しいところですが、ブラック系バンドのいいところは、音を聞き漏らさないよう、まるで研究でもするかのように神経を尖らせながら聴こうとせずともストレートに良さのわかる、簡潔に印象的なフレーズを奏でていることだと思います。
テクデスバンドは普通のシャツに普通のズボンを履いてたまにキャップなんかもかぶってるバカもいますが、ブラックメタルはそうはいかない。
見た目と思想ありきの音楽性なので、めちゃ簡単に言うと「MALICE MIZERになります」。
しかし凝った見た目からは凝ったリフやら凝った展開を持つ曲やらが飛び出してきそうではありますが、ワンマンプレイの象徴とも言える、ある曲を語る際象徴的に取り上げられるような練られたギターリフはあまり耳にしませんし、変拍子なんかはブラックメタルだともっと珍しいんじゃないですかね。アヴァンギャルドな方針も込みのバンドならわかりませんが。
The KnackのMy Sharonaの如くシンプルというわけではありませんが、バンド一丸となって直線的に聴き手に襲いかかってくる様は、割と原始的なロックンロールバンドの姿を想起させるところがなくもないなと個人的には思っています。
容姿は行き着くところまで行っちゃってますから一見すると真の意味でのプログレな連中ですが、中身はプリミティヴ。そういえばブラックメタルはヘヴィメタルのサブジャンルですが、更にブラックメタルの中でも「プリミティヴブラック」という形容をされる作風がありますよね。
大抵ヘンな声を出していることが多いボーカルを除けば、バンドのヴィジュアルを目にせずただ聴覚的に知ってみると「あっ、このバンド結構いい・・・」と声を漏らす人はワリといるんじゃないかなと思えるんですが、どうでしょう。
そう、このICS Vortexも掛け値なしにかっこいいんですよ、やってることが。
曲に対する「Odin's Tree」という命名なんて、ブラックメタラーとして「いかにも」どころか北欧出身者がやるとテーマにして当たり前ぐらいに感じますが、歌詞とか、この曲名の元になった意図とかはどうでもいいんですよ。実際歌詞も読んでません。
もう聴いて他にエピソードなんていらないくらいかっこいいんだからそれでいいんです。
なんかたまにあるでしょ、アルバムに明らかな捨て曲が入ってると、「どういうつもりでいれたのか教えて欲しいわ」と思っちゃうこと。収録曲中、名曲の比率の方が高かったりすると尚更w そういう曲に対しては収録にまつわるエピソードが欲しいところですが、ICS Vortexのこの2曲に関しては、曲の成立の過程なんてむしろ知るだけムダな気がします。
たとえばDestructionのReject Emotionは、Marcel Schirmerがカナダ人の恋人とわかれたことが原因でできた曲だそうです。Thrash Anthemsのインナーで彼が語っていたことなんですが、正直「え~・・・」って思いましたよ。メタル、それも世界的に代表的なスラッシュメタルバンドのひとつでフロントマン張ってる男が失恋を元に曲書くのかって。まぁ、当時の知名度が如何ほどだったのかは知りませんが。でも今言うことなんだから、その成立についてウソつくことはできるでしょう?昔既に語っていたことであったとしても、メタルミュージシャンの言うことが過去と現在でまったく違っているなんてのはダ~レもなんとも思いませんしw
こんな風に、知らなくていいこともあるんです。特に、内部がいくら細分化されていようとそのすべてに於いて「自分が無敵であるが如くかっこつけてる」ことが重要なメタルに関してはね。
何故これらの曲が収録されるされることになったかなんてのも、もう聴けばわかりますよね。
厳密には「わかった気になる」だけなんですが、アルバム制作に携わっていない完全に蚊帳の外な我々メタルリスナーが聴いて思う、「問答無用でかっこいいからなんじゃないのか」という理由以外にじゃあ何があるんだと他に思いつきもしないって。
このICS Vortexの歌声、Marko Hietala(Nightwish)っぽいなと俺は思いましたが、彼に比べるとちょっとパワーが足りていないというか、そこフラットしているんじゃあないか?って箇所がいくつか耳に入ってくるのが惜しい。
間違いなくメタル界でも特筆すべき個性さがあるとは思いますが、ややB級というか。
でもなんかそれも原始的にパワフルに演奏するバンドのフロントマンらしくていいかな、とも思えたりして。
さてこのICS Vortex、メンバーの見分けをつけるのに大分苦労しました。
みんな同じような顔・・・。
Simen Hestnæsだけに限らず、他の連中もメタル界で名を馳せた猛者ばかりなので、個人の名を検索すると画像を見つけること自体には苦労しないんですが、ICS Vortexとしての集合写真での写り方に問題があるが故に、照合しようにもいまいちうまくいきませんでした。
「よしこいつはこれかな」と思っても、次のメンバーに作業が移ったときに「あれこいつやっぱこっちかな!?」と認識がなかなか一定せず・・・。以前書いた通り、俺が人の顔を見分けるのが苦手だからってのもあるんでしょうが。
ちなみに個人の区別がつくような体裁でメンバーの紹介をしているのは、元はと言えば自分が顔の識別ができるためにと徹底的に調べ出したことに端を発しています。気になるバンドのこと、メンバーの名前は覚えたがダレがダレだかわかんない・・・じゃ虚しいですからね。
まず一番デカいのはICS Vortexに決定-理由は、彼はデカいからw
次に決まったのがAsgeir Mickelson。帽子をかぶっている画像が多かったので、この画像でも帽子を着用している一番右端の男がそうだろうと。
次がJens F. Ryland。唯一頭の頭頂部の髪の生え際が他の画像でも確認できた人物で、また、ウェーブのかかった髪が特徴的だったので、それらがこの画像でも見られる者-左端の男に。ただ他の画像では顔がこんなには丸く見えなかったので、決定が最後まで保留になっていました。彼に限らず、ICS VortexとAsgeir Mickelson以外の3人は、みんなすぐに判断がつきませんでした。
次がAzarakですが・・・こいつは何が決め手になったか忘れました。ICS Vortexの集合写真はこれともうひとつがあり、これを以っては判断できない何かがそのもうひとつの方では確認できたから・・・とかだったかもしれません。
次に挙げる者であり、最後に確認作業に取り掛かった男がCyrusであると確信できたが故、残ったSteinar Gundersenだと消去法で決まっただけかもw
さてそのCyrusですが、この男以外はそもそもMetallumでも顔が確認できました。が、先述の通り、はっきりと顔の確認できる画像があっても、ICS Vortexとして撮影された結果見られる顔がコレなのであまり役に立たず。特にAzarakは、Metallumで見ると全体的にしまった顔立ちが特徴的ですが、ICS Vortexとしては見ればわかるように、その辺にいるオッサンです。髪の色も、Metallumの画像では黒でしたがこれだと黒以外の何かですし。
で、Cyrusの顔はというと、これが仮面つきなんですね~。ちなみにベースを持って撮られていますが、これは現在Dimmu Borgirのライヴにベーシストとして参加しているからです。
ヒゲは見えているのでこれで判断しようかと思いましたが、当然ながら形は違うながらも見ての通り、全員剃ってないんですよね~・・・。
じゃあインタビューでも受けてないかとつべで検索した結果、あるバンドのミュージックビデオがヒットして、その映像に登場する男のひとりの人相が、このICS Vortexの写真の中の最後に残った男と完全に一致した(と判断した)ので、Cyrusと認識、これを以って各人の区別がついたというわけです。
さあ次はその「あるバンド」の話が始まります。ICS Vortexはもう終わり。
-“Attitude”レコーディングラインナップ-
② ① ④
③ ⑤
Pål Mathisen a.k.a. Athera - Vo.
ポール・マティーセン = アセラ ※P
Terje Andersen a.k.a. Cyrus - Gt.
テルイェ・アンダーシェン = サイラス
Christian Hagen a.k.a. Elvorn - Gt.
クリスティアン・ハーゲン = エルヴォーン
Ian Åkesson a.k.a. Memnock - Ba.
イーアン・オーケソン = メムノック ※M
Håkon Didriksen a.k.a. Tjodalv - Ds.
ホーコン・ディドリクセン = ショーダル
※P:
ステージネームはおそらく「atherosclerosis(動脈硬化症)」などの言葉の接頭辞になっている「ather- < ἀθήρα(athēra; かゆ)」から来ていると思われるので、それにちなんで「atherosclerosis」の「ather-」が示している音だけを抜き出したものを充てています。
ちなみに「Pål Mathisen」はMetallum表記、en.wikipedia.orgでは「Paul Mathiesen」です。さてどっちなんでしょうねぇ・・・。姓についてはともかく、名は完全に好みで「Pål」だったらいいなぁと思いますw
※M:
見慣れない言葉だと、見たとおり読んでいいのかどうかわからないことがあるんですよね。しかもなんとなく字面からはデンマークのMnemicを、そしてこれを最初「ムネミック」と読んでしまったことを思い出さされてしまったがためにますます即座の正しい読みが適わなくなるハメに(ちなみにja.wikipedia.orgだと誰が書いたか「ネミック」なる名を持つことにされちゃってますが、正しくは「ニーミック」です。Artillery、Witchery、そしてMnemicで個人的に3大ダニッシュメタルバンドってくらいお気に入りです・・・って、あれ?Witcheryってスウェディッシュ!?デンマークのバンドだと思ってた・・・じゃあまぁ2大ってことで。Royal Huntは・・・俺はRoyal Huntに無条件で盲目なわけではなく、「D.C. CooperのいるRoyal Hunt」が好きなので、選定対象にはなりませんねぇ。そもそもデンマークと言えばこうやって挙げた連中よりもまずPretty Maidsなんでしょうけど、俺は聴いたことがないんで)。
しかしこのバンドにはありがたくもこんなインタビュー動画が!これは素晴らしい、この手法を是非全インタビュアーは踏襲すべきだ!残念ながら当時のボーカリストはAtheraではなく、その読みだけはわかりませんが、他の連中のステージネームはこの動画ひとつでバッチリです。というわけで「メムノック」。
しかしTjodalvは本名以上に英語圏の人間にとってはどう読んでいいのかわからないステージネームを持っているという点でめちゃくちゃ珍しい人なんじゃないでしょうか。「ステージネームを持つ=英語圏」の人間へのアピールってどうしても見なしてしまうのがそもそもお門違いなのかもしれませんけどね。ただまぁ、どう考えてもそうだろって連中がとにかく多いのがこの見方の原因ですよ。
「シャグラット」読みの根拠にした動画のひとつめで聞けますが、「エクストリームメタルをやるには普通の名前じゃ似合わない」と言ってるんで、こういう人もいるってのはわかりました。
ノルウェー2連発、後発はこのSusperia(Dimmu Borgirは画像つきで話題にできたのでついで)。彼らはブラックメタルバンドではないので、コテコテではないICS Vortexと併せて、上で「特にノルウェーのバンドと言った方がいいかもしれません」と書いた理由になっています。
このバンドはMetallumによるとMelodic Black / Thrash Metalですが、ブラックメタルともスラッシュメタルともそう形容されると個人的には違和感を覚えますね・・・。
ボーカリストが咆えてて歌のラインやギターのリードフレーズがメロディアスだし、ってことでメロデスでもいいんじゃないですかね。便利なジャンル名です、「メロデス」w
まぁジャンルについて言及しといてナンですが、結局そんなものどうでもいいんですね。
なんたってコイツラも無意識の内にアタマを振りたくなってくるカッコよさがある!
こういう単純なギターのバッキングって、正統的で古臭いメタルを聴くときに感じる「芸のない」印象を受けなくもないんですが、ナンかこの曲ではミョーにかっこいいんですヨネ。音の選び方が好いんですかネ。途中の疾走が勿論更にアツくてたまんねーぜオイ。
ボーカリストも、ICS Vortexほどではありませんが、なかなかインパクトがあります。というか、この人普通に歌ってもウマいんじゃないか?と思わせられるような、声の芯の強さが印象的ですね。
Character FlawのPVで聴いただけではどこがブラックでスラッシュなのかわかりませんが、このChemistyでは序盤、かなりスラッシーです。最後はゆったりしたまま終わるんですが。ギターによる単音フレーズをそこかしこに散りばめているあたりがブラックですかね・・・。
あとはThe Bitter ManというPVも見つかりました。こっちはCharacter Flaw系。
俺が知らなかったということとは無関係に、あまり知名度の高いバンドだとは思えないんですが、PV3つは意外。
デビューはNuclear Blast(おっ!)から果たしていて、後にTabu Recordingsに移籍、現在はCandlelight Recordsに所属しているそうです。まぁ割と日の当たりやすい道のりを歩んできてはいる・・・んでしょうか?
Tabu Recordingsってのは知りませんでしたがそれもそのはず、ノルウェーのローカルレーベルです。しかし過去の所属バンドにはEnslavedやKeep of Kalessinなんかもいますので無名ってこともないんでしょうね。
Cyrusの顔を確認するだけの筈が、思わぬ嬉しすぎる出会いでした。
さて確かに今回の記事、最も語るに文字を費やしているのはノルウェーのバンドでありますが、Susperiaも、Dimmu Borgirほどではありませんが実はオマケのようなものです。知った経緯からして、「ICS Vortexのメンバーの顔を確認する過程」ですからね。
ノルウェー国旗3連発だから印象に残るのはノルウェーだなってことでの冒頭の文句ですし、記事のタイトルなわけですが、本当のテーマは「久々に理屈抜きでボーカリストの歌唱と、歌の旋律に聴き惚れたバンド」なのです。
そう、ICS Vortexと同じく、もうひとつそういうバンドとの出会いがありました。
そしてICS Vortexと同じく、このバンドのことも名前は知っていました。
しかし個人名としてしか知らなかったICS Vortexと違い、このバンドのことはどういった面々で成り立っているかすらもかなり前から知っていました。
が、当時はたったそれだけでも「知りすぎた」と言えるでしょう。
音楽性の確認をすることなく、連中の見た目だけで関心が削がれてしまったのです。
これは言うなれば、Rammsteinってどんなバンド?とja.wikipedia.orgで彼らについての記事を読んで、「アメリカでのツアー中、猥褻行為と見なされたパフォーマンスが原因でメンバーが逮捕された」というくだりを読んで「ゲー、キモいバンドだな。聴く気起こらんわ」となってしまうが如くでした。
-“Moral & Wahnsinn”レコーディングラインナップ-
①
③ ⑤
② ④
Daniel Täumel a.k.a. Fuchs - Vo.
ダニエル・トイメル = フックス
Volkmar Weber a.k.a. Volk-Man - Gt.
フォルクマー・ヴェーバー = フォルク・マン
Mark Szakul a.k.a. Dr. Pest - Key.
マーク・サクル = ドクター・ペスト ※M
Adrian Vogel a.k.a. Ady - Ba.
アドリアン・フォーゲル = アディ
Georg Lenhardt a.k.a. Sir G. - Ds.
ゲオーク・レンハート = サー・ジー
※M:
「sz」という二重子音を見て俺がまず頭に浮かべるのはハンガリー語(cf. Olaszország / オラソルサーグ=イタリア)かポーランド語(cf. Krzysztof Raczkowski / クシシュトフ・ラチュコフスキ=元Vader、Docentの本名)。
人名としてあたるかなと「Szakul」でen.wikipedia.org内を検索したところ、「Sacu」というルーマニアの地名がヒット。ハンガリー語名はまんま「Szakul」だそうなので、ハンガリー語読みで「サクル」としました(S単体だと/ʃ/)。もしかしたらドイツ語として、ひとつのなんらかの音を示す二重子音として「sz」と綴った場合の基本的な読み方があるのかもしれませんが、俺は知らないので・・・。
ドイツ語では「S+V」は基本的に/zV/に等しく、「SS(もしくはß)+V」でないと/sV/という音が表現できないのですが、この綴りは語頭には来ません。語頭でも/sV/の音を実現するための綴りがあるとしたら、このSZがそうなんだろうか。「SZ」をそれぞれ字母として読むと「エスツェット」になりますが、これはßの字母としての名称そのものなので、もしかすると・・・って気もします。
あとまあ、全然関係ないとは思いますが、Dr. Pestの「Pest」、おそらくは「黒死病」とも言われたペストにちなんでいるのでしょうが、ハンガリーの首都・ブダペスト(ハンガリー名: Budapest / ブダペシュト)の片割れと同じ綴りでもありますね(ブダペストの成り立ちを知らない人はゆっくりウィキっていってね!)。
あとまあ、全然関係ないとは思いますが、Dr. Pestの「Pest」、おそらくは「黒死病」とも言われたペストにちなんでいるのでしょうが、ハンガリーの首都・ブダペスト(ハンガリー名: Budapest / ブダペシュト)の片割れと同じ綴りでもありますね(ブダペストの成り立ちを知らない人はゆっくりウィキっていってね!)。
Die Apokalyptischen Reiter von Deutschland!
人間、結局母語以上に説得力のあるものは口にできないのではないか・・・歌となると関係あるのかどうかわかりませんが、少なくとも俺はそう信じたくなる、実にあっけらかんとした、それでいて貫禄のあるボーカリストにまず目と耳を惹かれます。
今でこそ英語詞ばかりのDimmu Borgirも初期の2枚・For All TidとStormblåstでは全曲ノルウェー語で、その後もごく僅かながらノルウェー語の名を持つ曲では同言語で歌っています。俺にしてみれば今は実に勿体ないことをしているなと思わざるを得ませんが、彼らが国際的な認知度を得たのは英語で歌いだしたからかもしれないし、ずっとノルウェー語で歌っていたら俺が彼らのことを知るのはもっと後になってからだったのかもね。事実、彼らの評価を決定的にしたレコードは突然英語で歌いだしたEnthrone Darkness Triumphantですし。
母国語を以ってしても、人間、100%言いたいことが言えるかというとそれはそれで難しい問題ですが、思考の伝達が完全に口頭だけで適うかどうか怪しい我々であるからこそ、外国語なんて通せば更に細かいニュアンスなどは表現し辛くなるものなのではと思うのですが、それは俺が日本語しか話せないからですか?
元々難しいことを言っているのではないからという前提でそれを外国語にして伝えようとしているとしても、やはり母国語を通して表現することとはわけが違うと思うのですが・・・。
「○○語に堪能」って言い方があるでしょう。堪能だろーがなんだろうが結局生涯母語以外は他言語です。
それでも「いや、俺は○○語でも問題なく言いたいこと言えてるよ」って主張が思い込みでないと誰に証明できるでしょうか?
俺にこんな面倒臭いこと考えさせないためにも(笑)、やっぱ歌は歌い手の母語によるものが俺にとっては一番です。
さて、上のミュージックビデオ、曲名はメンバーのステージネーム、Dr. Pestそのもの。
何を隠そう、主にこのDr. Pestの見た目のせいで俺はDie Apokalyptischen Reiterを聴く気がなくなったんですよね。
ふざけてんのかと・・・。
たとえばDimmu Borgir(それにしてもこいつら登場頻度多いな!)の連中は、ステージの上やビデオの中でこそごっちゃり着飾っていますが、ああいった格好をしてインタビューに臨んでいる動画はひとつもありません。インタビューのために「ブラックメタルバンドに着替え」ないのは、他の著名なブラックメタルバンド、たとえばMayhem、Emperor、Darkthrone、Satyriconなども同じです。この点、日本のヴィジュアル系バンドとは対照的ですね。
しかし衣装は新作のプロモーションの度に変わるし、いざビデオ撮影となれば彼らは気合を入れてブラックメタルバンドを演じます。
Dr. Pestの「あの」格好も、数ある彼の演出のひとつかと思っていました。
しかし見てください、Dr. Pestでの彼。プロモーションの度にいつもあんなんです(たまーに違うみたいですが)。ライヴでもアレ。
初めて知ってからかなり経って今回ようやく曲を聴いたわけですが、「あ、彼はこういう役どころなんだ」と、却って納得できました。ふざけてるんですが、真面目にふざけてるんですね。
コープスペイントなんかと同じなんです。あれ目にするだけで「こいつらバカなの?」で曲を聴かず去ってしまったら、評価もクソもしようがない。
さて何故俺はこいつらのビデオをクリックしてしまったんだったか・・・既にさっぱり覚えていませんが、クリックして良かったと心から思います。
ビデオはピアノをバックに、書斎の中の、ドイツ人ってよりユダヤ人って感じの雰囲気を醸し出しているFuchsの語りから始まります。
そして脈絡なく挿入される別の場面に映るあからさまな変人・・・Dr. Pest、そして彼の被害者たち。
そして舞台はバンドが演奏している部屋へ。セミホロウのギター、アップライトベース、点数の少ないドラム、アンティークな見た目の小さなピアノ、そして椅子に座り熟達したミュージシャンの如き雰囲気を纏いながらドクロマイクに向かい歌うシンガー・・・彼の周りにはロウソクが。
この先どんな展開になろうと、もうこの時点でメタルバンドとして“フツー”じゃないw
そして尚挿入されるDr. Pestによる実験めいた行為。
徐々にシンガーの声に熱がこもってきたと思ったら・・・
ドーン!!!
次の瞬間場面は廃墟に、そして画面には緑色のオッサン!!!!wwwwwwwwwwww
いやあ、これは一見の価値ありますよ。
Dimmu Borgirとは違った意味で凝ってる。
緑色のオッサン=Fuchs以外の連中も、上の画像でカンタンに確認できる通り、なんだかよくわからない格好をしています。
浮浪者の如きAdy、ミノムシのようなVolk-Man、自身の格好の他にも据えられている器具がもうなんだかさっぱりわけのわからないDr. Pest、そしてまったく普通の服装をしているSir G.。
こんな格好をさせられ、声には荒々しさが混じっても、ビデオ前半で見られた情感のこもった顔つきはそのままなのがまたオカシくてね~。
そして英語以上に聴解不可能なドイツ語の響きがもうかっこよすぎる。慣れてないからってのもあるんでしょうけど、単に会話に用いられているときでも音が好きになれる言語ってのは、歌になっても好い、いや歌として聴くからこそ更にかっこよく思えるのかな。
俺、たぶんどマイナー映画だと思いますが、ドイツのIn Deep Waterって映画が好きなんですよ。いやでも邦題がついて日本語字幕も作成されたんだからそんなにマイナーでもないのかな?邦題は「大津波」。
知り合いからArmageddon(Aerosmithがエンディング歌ったアレ)が録画されたテープを借りたんですけど、その次に入ってたのがIn Deep Water。
その人はその当時で40くらいのオッサンで、貸してくれたテープはそれだけでなく、18禁ではないけどエロい洋画が収められたやつとかも中にはあったんで、ナンかこれにもエロいシーンとかないかな~と思いつつ最初は観ました。
まぁ、面白いか面白くないかっていうと、別に面白くはない。ちなみに直接的にはエロいシーンもない。いくつかのシーンでほんのりエロかったりです。
簡単に以下でIn Deep Waterの内容を説明してみます。ちなみに十年以上前のことなので、確かにハマって数え切れないくらい観ましたがさすがに既に劇中のことの殆どがうろ覚えです。
舞台はドイツ北部、季節は夏。
氷山(北極の氷だったかも・・・)が溶けて海の水位が増しています、その内津波が来てドイツ北部(と、オランダかどこか)は壊滅の危険性があります、即座の避難をせねば!TV番組に出演した科学者の警鐘を真剣に受け止めた少年はママに避難しようと訴えますが相手にされず。
家族は4人ですが、少年の姉はパパに交際相手のことを認めてもらえず喧嘩の果てに家を飛び出し、パパは息子と妻に何も告げず-人に促され渋々従った形ではあったが-ひとり避難。
そして理由は忘れましたが映画の終盤、少年は愛犬と共に外出し家路の途中で津波に巻き込まれますが、なんとか教会に逃げ込み、水の及んでいない高所へ避難。最後はヘリに見つけてもらい命拾いしますが衰弱した犬は溺死、そして気がついたら家にひとりで残されていたママは不安のあまり鼻歌を口ずさみながら異常な量の精神安定剤を服用したことが原因で死亡(自殺だったかどうかはわからない)。彼女のかたわらには、ハートを象るように並べられたカセットテープが・・・。その時点では家までは津波が来ていなかったので死体は何事もなく警察に発見されます。その後そのあたりも波に飲み込まれたかどうかは・・・さだかではなかったハズ。
救助された少年は人々の集まる場所で下ろされます。再会したパパに抱きしめられる少年。悲痛な表情で「何故神はこんなことをなさるのか」と言うパパに対し、少年は無表情に「神の御業じゃない」(このときの坊やはスゲエ印象的だったので一字一句あってるはず!御業には「みわざ」とルビが振ってありました。ちなみに登場人物の名前は誰のものも覚えてません・・・犬はアレックスだったかなぁ)と突っぱね、パパを背に去ってThe End・・・いやDas Ende。
上で言った通り特に面白い要素もないんですが、敢えて言うならドイツ語が聴けるというところが面白かった。
特に印象的なのは、避難すべきだという主張に耳を貸さない州知事?が早口に知るかボケ的なことをまくしたてる場面。
ドイツ人の喋る速度と矢継ぎ早に言葉を出せる頭の回転の早さハンパねーなと思いながら見てましたw
台本通りに喋ってるだけとはいえ、あれは衝撃的でした。
癪ながら勿論生涯初の外国語は英語、しかし俺を無類の言語好きに仕立ててくれたのは初めて自発的に学んだ外国語であるドイツ語でした。
しかしドイツ語を学んだのは高校1年か2年生のときで、しかも分離動詞が出てきたあたりでちんぷんかんぷんさが限界に達し語学書は読破せず、以後これまで勉強し直したことはありません。
そんな俺が未だにドイツ語に勘があるのは、他のゲルマン系言語を学んだということもあるのでしょうが、根本的には「大津波」をしつこくしつこく観てる内に脳に刷り込まれたからなんじゃないでしょうか。
長くなりましたがつまり俺にとってのドイツ語というのは、よく聴いたことのある、しかし未だ得体の知れない言語なんです。とりあえず好きな響きを持った言語であるということは知ってる、というか。
そのへんの人はね、見かけによります。キモイ感じの男はやっぱキモイですし、アイドルに熱をあげてる連中なんて「こんな奴ら普段はどこに潜んでるの?」ってくらいヘンな見た目のやつらばっかです。
いやマジで!w CD屋でバイトしてっからわかんだよ!w ほらー、アーカーベーが最近売れてンでしょ。こいつら売れるようになってから見慣れんガキとオッサンがuchinoCD屋に増えたンですよ。
・・・でもね。
メタルバンドは見た目で判断しちゃダメっすね!!
まぁそれもこれもDr. Pestが悪いんですが(笑)、ダメだ!違う、まずは歌聴かなきゃ!演奏堪能しなきゃ!
俺が完全に間違ってた!
SMプレイに興じてるようなカッコでDie Apokalyptischen Reiter = Les Cavaliers Apocalyptiques、即ち「黙示録の騎兵(たち)」と名乗られても色モノさに拍車がかかってるようにしか思えんわ!いくらなんでもフザケすぎだ!・・・なーんて、俺は何をしょーもないことで憤ってたんでしょうかね。
大マジメにヘヴィメタルそのもののカッコしててバンド名もJudas PriestなんてDARと同じく聖書由来の名前でかっこつけてても、動機の解釈に極めて困るアホくさいビデオづくりに精を出していた某バンド(ぜんっぜん「某」じゃないしw)もいるじゃないか!しかもそいつらメタル界の大家じゃないか!!
そう、バカっぽく見えていいんです。
当人達はそうでありたいんですから。
しかし、「メタルはダサいけど他のジャンルの信奉者にそう言われる筋合いはない」と俺が先日書いたように、連中のことをその格好だけを理由にいきなり下に見て「どういうつもりだこのバカタレどもがっ」と我々外野が言ってしまってはいけない。
「おおぅ、ちょっとこいつはヘビイだナ・・・」と呟きつつ、あとは黙って、そして目を瞑って、曲を聴く。歌を聴く。
そして新たな扉は開かれるのだ!
立てよメタラー!
ヴィーヴ・ル・メタル!
・・・ま、「アゲ嬢メタル」とか最近出てきてる恥知らずのキーセン連中はぜってー聴かねーけど。