2011年10月11日火曜日

“It's time to GRIND!!!”

 久々にRelapse Recordsつべ公式チャンネルに行ってみた。
 色々知らないバンドの動画があがっていたが、どれにしようかなととりあえず最初に、名前だけ知ってたバンド、Cephalic CarnageOhrwurmを選択(リンクは後述する動画の内容を理由に敢えてナシ)。

① ⑤ ② ③ ④

Leonard "Lenzig" Leal - Vo.
レナード・“ランズィグ”・リール ※L
Steve Goldberg - Gt.
スティーヴ・ゴウルドバーグ
Brian Hopp - Gt.
ブライアン・ホップ
Nicholas "Nick" Schendzielos - Ba.
ニコラス・“ニック・シェンヅィーロス ※N
John Merryman - Ds.
ジョン・メリーマン

 ※L:
 /lenzig/でなく/lanzig/の如く。俺の右耳左耳もおかしくなければ。

 ※N:
 ドイツ語読みが適用しやすい綴りだったのでドイツ読み。でもたぶんギリシャ系。
 そもそも「Schendzielos」表記と「Schendzielous」表記が混在しているのがタチ悪い。基本的には「Schendzielos」優位だけど、彼と契約しているWarwickのサイトや、他にこの動画などで「-lous」表記が見られる。
 またNicholasに関しても省略形であるNickの方が広まっているようで、Nicholasとして紹介されている機会が圧倒的に少ない。つべに彼自身のチャンネルがあり、この動画でNicholasと示していることを根拠にこれを本名とした。
 さてなんとなくの「ギリシャ系なんじゃないか?」という根拠のない考えから、ギリシャ人としての出自を証明するべく行動開始。
 ギリシャ語には今も昔も(方言は知らんが)/ʃ/の音がない。SCHENと書いてあれば反射的に/ʃen/の如く読んでしまうが、音から出自を探るのではなく、単純にこのラテン文字によるSchendzielos(-lous)という苗字の転写を繰り返すことによってギリシャ系であるという立証を図ってみた。そして最終的にはこの名を持つギリシャ系アメリカ人はその苗字が英語圏の住人としてなんと呼ばれているかを探る材料のひとつになってくれればと。
 SとCH(或いはKH)を現代ギリシャ語の字母に変換してみるとΣとΧになる。σχενで検索してみると、こういう単語が存在するようだということがわかった。
 残りのDZIELOS(DZIELOUS)は同音異字が多くなってしまった現代ギリシャ語の正書法を以って考えると表記の仕方がいくつかあるが、10回ほどに亘る異なった転写での検索の末に、ギリシャ人の苗字としてΤζηλος(=Tzilos)がヒット。ちなみに「-los」を「-lous」に変えたΤζηλουςではヒットしなかった。
 そしてこれらの結果を元にいざ「Σχεντζηλος」で検索してみたが・・・少なくともネット上には見つからない言葉のようだ。
 結局ギリシャ系アメリカ人としてこの苗字がどう呼ばれるかがわかったわけでないが、一応手がかりみたいなものは得られたように思う。

 「ホントに再生しますか?」という警告が。
 サムネイルには半裸の男と女の絡みが写っていたので、まぁある程度卑猥な内容なんだろうけど所詮つべの動画だしと思って、「Continue」を選択、いざ再生してみると-。
 うわ、これはホントに気持ち悪いなw
 サムネイルの内容以上に描写が露骨で、オッパイとあと作り物のチンコが出てくるんだけど、それはどうでもよくて、虫がね~・・・ニガテなんだよな、俺。
 あと動画の終盤で男が内蔵をボトボトと落とすとことかも凝ってますね。
 そして最後に虫が尿道口から這いずり出てきてチンコ破裂。身体から切り離されたチンコからダラダラと精液が流れる場面でジ・エンド。
 ・・・一体、何が言いたい曲なんだ?w
 目下最新作であるMisled by Certaintyに収録されている曲なんですが、グロいなーってだけで取り上げたわけではありません。
 PVの内容はともかく・・・コレ、肝心の曲がめちゃくちゃカッコイイ。
 ベースのテクニカルフレーズをイントロにし、ほうほうバンド全体の演奏が始まってみるとデスメタル・・・ん、でもなんか最近聴いてる奴ら、知った奴らとは決定的に何かが違う・・・。
 すごくもにょった。
 めちゃかっこいい!かっこいいけど、どう言葉にすればいいんだ!と。
 動画が終わった後、Metallumに情報収集に行ってみると・・・ジャンルはTechnical Grind/Death Metal。
 グラインドとな。
 グラインドといえば、最近Nuclear Blastでも知ったバンドがいるんだよなあ・・・。
 それはLock Up
 エクストリームメタル界の有名プレイヤーによって結成された所謂「スーパーバンド」(他ジャンルで言うとAsiaUKChickenfootのような)なんだけど、名前を聞いたことすらなかった。
 色んなAlbum Previewを試聴していくなかでコイツらの最新作・Necropolis Transparentにぶち当たったんで初体験と相成ったわけですが、これがまたソソる内容なんだわ。

④ ① ② ③

Tomas "Tompa" Lindberg - Vo.
トーマス・“トンパ”・リンドベリ
Anton Reisenegger - Gt.
アントン・ライゼネガー ※A
Shane Embury - Ba.
シェイン・エンバリー
Nicholas Barker - Ds.
ニコラス・バーカー

 ※A:
 ドイツ人のよーな苗字ですがチリ出身。南米には親ナチが多いってのとは・・・関係ないよなw
 この苗字を持つオーストラリア人が見つかったのでドイツ語読みしときました。
 ちなみにT. Lindbergはスウェーデン人、あとの2人はイギリス人です。

 コメントには「同じ曲ばかりじゃん」ってのがありましたが、仮にスピード落としたりわかりやすくキャッチーなリフとか演奏し出したらそれはそれで叩くくせによw
 Relapse Recordsといえば、Deathのリイシューを発売しており、また、所属バンドを挙げてみると、OriginNileToxic HolocaustDying FetusExhumedObscuraAbysmal Dawnといった見逃せない面々(以上のリンク先の曲はすべて俺にとって各バンドを知る切欠となったもの)の他、これまた俺がとてつもない衝撃を受け一時期本気でCDを買おうか悩んでいたMisery Indexも擁する、「relapse(堕落)」という言葉を冠するに相応しい、聴いててビョーキになってきそうな(あっ、もうなってるか)連中が目白押しのレーベル。

② ③
④ ①

Jason Netherton - Vo. / Ba.
ジェイソン・ネザートン
Mark Kloeppel - Gt.
マーク・クルッペル ※M
John "Sparky" Voyles - Gt.
ジョン・“スパーキー”・ヴォイルズ ※J
Adam Jarvis - Ds.
アダム・ジャーヴィス

 ※M:
 この読みはBobby Koelble(ボビー・クールブル)からの類推です。「Mark Klöppel」という表記もあり、また、この苗字を持つドイツ人がネット上で見つかることからドイツ系なのは確実なようです。割と有り触れたものという印象を受けました。
 今更ですがアメリカ人の苗字に関して「スペイン語読み」とか「ドイツ語読み」などと書いているのは、別に民族的な出自を重視して読みをつけているわけではなく、アメリカ人としてどう読まれているかわからないが為に別の言語の発音規則を適用しているだけです。
 この苗字はドイツ語読みすれば「クレッペル(/'klœpəl/)」ですが、同じくOEという二重母音をその苗字の中に持つBobby Koelbleがアメリカ人としてOEを/u/と発音しているので「クルッペル」とします。

 ※J:
 名前とは関係ないことですが彼は現在はおらず、後任はDarin Morris(ダリン・モリス)が務めています。

 このMisery Indexもまたグラインド系バンドであり、その迫力たるや凄まじすぎて、当時最新の曲であったアルバム・Traitorsからのリードトラック・Traitorsを聴いてしばらくの間は俺の中で世界一かっこいいバンドになってました。
 部分的に何やってるのかわからんってのは、それはそれでアヤシさの演出として効果的でもありますから受容できるんですが、全体的にグチャグチャしてる演奏はジャンルがなんであれ個人的にNGなんで、あまり触れたことのないグラインドってのが本当に俺に合っているのかどうかはわかりませんが、少なくともMisery Index、Lock Up、そしてCephalic Carnageはマジで聴いてて燃えますね。
 そして同じくRelapse Records所属の忘れてはいけないグラインドコアの巨人・Brutal Truth、こいつらもイイ。

① ④
② ③

Kevin Sharp - Vo.
ケヴィン・シャープ
Erik Burke - Gt.
エリック・バーク
Dan Lilker - Ba.
ダン・リルカー
Richard "Rich" Hoak - Ds.
リチャード・“リッチ”・ホーク

 Sugar Daddyで初めて知ってイイなと思ったもののしばらく忘れてましたけど、最近ニューアルバム出したでしょう。これもヒドいくらいの圧迫感のあるつくりがタマらないっすね。
 あとこれはちょっとしたことなんですけど、Cephalic Carnageはバンドロゴが仰々しくなくシャープにつくられているのが却ってクール。
 何書いてあるのかわからないくらい崩した字体とか、意匠の凝りに凝ったロゴとか、そういったものにはそういったものの味がありますけど、やっぱ見た目シンプル、中身強烈ってのが一番キますからね。
 ちょっと一気に揃えてみたくなりますね、グラインドコア。
 ただ、ここまでグラインドを主軸に据えて話を進めておいてナンですが、実はRelapse Rocordsの中で現在俺が最も注目しているバンドは、グラインドとはまったく無関係のRevocationです。Dismantle the Dictatorとの出会いは忘れられないぜ・・・。

④ ② ③ ①

David "Dave" Davidson - Vo. / Gt.
デイヴィッド・“デイヴ”・デイヴィッドソン
Dan Gargiulo - Gt. / Vo.
ダン・ガージューロウ ※D
Anthony Buda - Ba. / Vo.
アンソニー・ビューダ ※A
Phil Dubois-Coyne - Ds.
フィル・デューボイズ=コイン ※P

 ※D:
 Yahoo! Answers参考。en.wikipedia.orgによるとイタリア人の苗字らしいです。ちなみにこの苗字でググってヒットするものの内、人間として最も最初に来るのがMichael Gargiuloという連続殺人犯・・・。

 ※A:
 「Buda」・・・すごい単純だけどすごい悩む綴り。そして結果的に、安直にスペイン語読みなどをせず悩んだ甲斐のあった苗字。
 en.wikipedia.orgによると、オーストリア、ポーランド、ルーマニアにこの名を冠する地域がある他、アメリカ合衆国にも存在。幸い、3つの「Buda」の記事が作られていた。発音記号が併記されてないかな?と覗いてみると、テキサスのBudaがビンゴ、/ˈbjuːdə/ということなので音写して「ビューダ」と読むことにしました。

 ※P:
 Duboisを理由にフランス語読みしようかと思ったけど(そうなると「デュブワ=クワヌ」)、上の「Buda」の読みが苗字ではなく地域名から判明したので、とりあえず何か当たればとen.wikipedia.org内を検索してみると当たり前ながら人名がヒットしたが、結局今回も地域名から読みが判明。
 ペンシルベニアの「ドゥーボイズ(ちなみに綴りは少し違って「DuBois」)とワイオミングの「デューボイズの二通りがあったが、英語として単なるUなら/juː/という読みの方が自然じゃないか?と思い後者を選択。
 Coyneはアイルランド系の苗字だそうで、こちらも人名が沢山ヒットしたが残念ながら発音の仕方はどこにもなく、仕方ないのでThelma Coyne Longというテニスプレイヤーの日本版記事に「コイン」とあったのでこれを採用。まぁ、「コイン」で合ってるとは思うけど。

 あ・・・Chaos of Formsでひとり増えたんだ。知らんかったw(オマエ上でなんて書いたよ・・・)
 ちょっと俺は歓迎できかねるかも。3人ってトコが好きだったんだよね。

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