2011年10月13日木曜日

Mais c'est ce que je veux regarder, et toi ?

 モンのスンゴイ動画見つけてしまった。
 ちょっと半端じゃないよコレ。
 300MB・・・つべってこんなデカいのもアップできるのか。
 Trois-Rivières Metalfest IV(トルワ・リヴィエール-)というDVD・・・「からの映像」、じゃなくて、その内容丸ごとアップロード。
 カナダで2004年に行われた上記メタルフェスから、Cryptopsyのステージ。
 カナダのどこかと言うとケベックで、Lord Wormは終始フランス語でMCを行っている。
 まぁ完全に違法だし勝手に紹介するのもいかがなもんかと思うけど、実はコレ、今はもうないCryptopsyオフィシャルサイトでのみ買えたライヴDVDで、サイトがない今買えないというのは当たり前なんだけど、実際はそのずっと前に完売済だった。HR・HM板のCryptopsyスレで話題になったとき参加したっけなぁ。
 海外サイトでオークションを通して手に入れる手段などがあるにはあったのだが、イロハがさっぱりわからない俺にとってはそれでも入手不可も同じだった。
 つべには前からこのDVDから数トラックがアップされていたが、いくつかに限って提供されたところで事足りるわけもなく、却ってすべての模様が知りたくなるというもの。
 ジャケ写からメンバー紹介。

③ ② ① ⑤ ④

Dan Greening a.k.a. Lord Worm - Vo.
ダン・グリーニン = ロード・ワーム
Alex Auburn - Gt.
アレックス・オーバーン
Daniel "Dan" Mongrain - Gt.
ダニエル・“ダン”・モングレン
Éric Langlois - Ba.
エリック・ラングルワ
Florent "Flo" Mounier - Ds.
フロラン・“フロ”・ムニエ

 ステージ上では、左からオーバーン、ワーム、ラングルワ、モングレンが並列し、その後ろにムニエ。演奏の難度の高さ故か、スペースが狭いからか、Lord Worm以外は誰も動き回りません。
 楽器隊は基本的にみな自分の演奏に集中しており、客を煽ったりするところは殆どありませんが、特にÉric Langloisはその超長髪を活かしたプロペラを頻繁に見せており、個人的には演奏以外のパフォーマンスはこれで満足w
 Martyrなどでも鳴らすその演奏技術の超絶さ故か、単なるヘルプであるDan Mongrainの方がAlex Auburnよりも余裕があると感じられるところも見所ですかね。Alex Auburnは神経質そうに弾いててちょっとカッコワルイ。それにしてもDan Mongrainの髪の豊かさときたら・・・。ちなみに腹の嵩も豊かw
 Alex AuburnとFlo Mounierにはマイクが用意されており、時々叫ぶところが見られます。
 そしてLord Wormはアンコール後にそのステージネームに恥じぬパフォーマンスを・・・。
 さて動画の質についてですが画質はあまり良くなく、音は何故か右チャンネルにはノイズが頻発しますが、作品として元々ミックスが優れているのか楽器毎の分離はかなりよく、ゴリゴリなベースの響きも充分堪能できる点は削がれていません。
 曲を知らないと「何やってんだコレ?」という感想しか出てこないであろうと思われますので、Cryptopsyのレパートリーを知ってる人向けですね。これ聴いてCryptopsyが好いかどうか判断するのは間違いかと。
 途中のFlo Mounierによるドラムソロはしょっぱく、こういうのも既にFlo Mounierを知っていて、彼が叩いてるところが観られるだけでOK!みたいな人じゃないと面白くないかと。マァ、そんな長いものでもないんですが。
 Flo Mounierは次世代エクストリームデスメタルドラミングを世に広めた功労者だとは思いますが、この安定感のなさはやっぱJohn LongstrethHellhammer(本名: Jan Axel Blomberg / ヤーン・アクセル・ブロンベリ)、Inferno(本名: Zbigniew Promiński / ズビグニェフ・プロミニュスキ)みたいな超・超人連中のプレイを聴いた後だとその実力を見くびってしまう要因になることは否めないな。
 冒頭言った通り、このアップロードは違法以外のなにものでもないんですけど、やっぱ観られて嬉しいってのはありますね・・・特に自分が好きで、スタジオ録音のライヴに於ける再現の度合いに興味を持たされるようなバンドはね。
 プロショットのWackenの映像とか、ああいうのってなんで商品としてリリースされないんだろ?中にはプロショットがそういうフェスでのものしかこれまでに存在していないっていうバンドもあるだろうに・・・。まぁ、それは大抵バンド自身がライヴをシュートできない原因になってるんだろうけどさ。
 たとえば、ライヴDVDを発売してないバンドじゃないけど、このラインナップでのライヴを収めた商品はないということで、昨日話題にしたばかりのバンドですがTestamentのコレ。

⑤ ③
② ④

Charles "Chuck" Billy - Vo.
チャールズ・“チャック”・ビリー
Eric Peterson - Gt.
エリック・ピーターソン
Steve Smyth - Gt.
スティーヴ・スマイス ※S
Steve DiGiorgio - Ba.
スティーヴ・ディジョルジオ
John Tempesta - Ds.
ジョン・テンペスタ

 ※S:
 正直ずっと「ホントに「スマイス」なの?」と疑問に思っていたんですが、この動画を観て納得。
 「「スマイス」に決まってんじゃんバッカじゃねーの」と思われようが、基本的に日本のレコード会社による音写って信用してないんで・・・。

 以前の記事でも話題にしたWacken 2003のライヴ動画。
 音はあんまり良くない。ドラムは高音域ばかりが前面に出てきているし、音以前にそもそもツインギター陣の演奏がかなり雑なのも気になる。ただSteve Smythのシュレッディングは相変わらずホント凄まじいね・・・。
 ヘヴィメタルとはいえ音楽だし、音楽を扱った商品としてのリリースにこれはどうか?って言われると確かに有り得ないかなと思わないでもないデキではあるが、John Tempestaへのフォーカスがイマイチであることを除けば、各人のアクションは文句ないしカメラワークも多彩で見応えは十分なんだよね。
 これはたぶんストリーミングか何かを録画したものだと思うけど、こういうのアップロードしてくれる人はマジ有り難いよ。オーディエンスショットは基本的にあんまり、だけど。
 こういうのを積極的に公式に公開していかない主催者や、バンドや所属するレーベルなんかはイマイチ需要がわかってないんだと思うな。
 CDのオマケにTシャツなんか用意してる場合じゃないよ。
 ただまあ、映っている人に起因する権利関係?とかもあるのかね。
 次も同じくWackenから、こちらは2009年のもの。

② ③ ⑤
① ④

Charles "Chuck" Billy - Vo.
チャールズ・“チャック”・ビリー
Eric Peterson - Gt.
エリック・ピーターソン
Alexander "Alex" Skolnick - Gt.
アレクサンダー・“アレックス”・スコルニック
Greg Christian - Ba.
グレッグ・クリスティアン
Paul Bostaph - Ds.
ポール・ボスタフ

 こちらではGreg Christianがぞんざいなフォーカスの被害者になっていますが、音も撮影のされ方もイマイチだったJohn Tempestaとは違い、音は最高です。
 Greg Christianだけでなく、これは全体的にすごいいい音してる。そもそも最も大事なバンドのテンションが良かったことも影響してるんだろうけどね。Chuck Billyの咆哮が冴えまくりでチビるわ~。
 Alex Skolnickの、昔に比べてトゲが取れ丸くなったトーンでのフレーズもばっちり拾ってて耳に心地いいね。
 これ商品になったら俺買うけど。
 ラインナップもデビュー時のLouie ClementeがPaul Bostaphに変わってるだけだし映像を商品にしようが問題ないんじゃないの。権利どうこうは全然わからんけどさ。
 The Formation of Damnationが出てからもう3年、ツアーはずっと続けてるみたいけど、シュートするとかいう話は出なかったんですかね。
 そして現時点最新の公式ライヴ作品・Live in London(ドラムはセットリストの内Trial by FireまでがJohn Tempesta、以降はLouie Clementeが務めた)からはもう6年、当時の最新スタジオ作はThe Gatheringだった・・・。
 Chuck Billyはやっぱライヴで観たいよな~。
 少なくともTestamentはミュージシャン寄せ集めの宅録プロジェクトじゃないんだからさ・・・。

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