2011年12月13日火曜日

The Agonist Wrestled a Bear Once

初めてチベット語を勉強しなかった日。

 ま、仕方ないね。朝5時まで起きてて、今日の14時まで寝てたし
 ちなみにバイトは非番。
 で、起きてしばらくしてから更に20時まで寝て、ちょっとギター弾いて、・・・あと何してたっけ?
 そんなわけで本日はチベット語について何も書けないわけですが、今日ふと観たくなったつべのある動画を切欠に、久々にコレ、してみましたので載せます。

...and Their Eulogies Sang Me to Sleep.”(Lullabies for the Dormant Mind収録)撮影ラインナップ

Alissa White-Gluz - Vo.
アリサ・ワイト=グラズ
Chris Adolph - Gt.
クリス・エイダルフ ※C
Danny Marino - Gt.
ダニー・マリーノウ
Chris Kells - Ba.
クリス・ケルズ
Simon McKay - Ds.
サイマン・マケイ

 ※C: ビデオには参加したが、音源は残さず脱退。後任はPascal Jobin(パスカル・ジャビン)。

 ハイ、カナダのThe Agonistですね。
 この...and Their Eulogies Sang Me to Sleep.を聴いた時の衝撃たるや、・・・いやもう正直覚えてないけど、とにもかくにもこのAlissa White-Gluz嬢には一撃KOされましたよ。
 この人を知ってからですね、「メタルバンドでも女ヴォーカリストはアリ」と思えるようになったのは。Arch EnemyAngela Gossowは別になんとも思わなかった。
 これ以前からTarja Turunenは別格でしたが。
 グロウルする女性連中も今は結構いるみたいですけど、発掘してるわけじゃないので、iwrestledabearonceKrysta Cameronしか、A. White-Gluzを知って以降はお気に入りのエクストリームメタル“♀”ヴォーカリストにはお目にかかってませんが、でも個人的にはこの2名でハラ一杯って感じです。すごすぎなので。
 The Agonist、最近何やってんだろと思ったら、新EP出してたんですネェ。
 ただ、収録曲が2曲って・・・シングルじゃダメだったの?
 iwrestledabearonceも、そのリリースカタログが更新されていることに、現時点最新作・Runnin' It for Everybodyの発売後大分してから気づきましたよ。
 このアルバムからは1曲のPVがつくられてますけど、相変わらずアホなことしてますね。
 そうだこのままだ。アホ路線で突っ走り続けるんだ。頼んだぞ。
 あとは、曲調と雰囲気、演出だけに寄り掛からないカオスっぷりが演奏面からも出せるようになれば完璧なんですけどね。
 テクニカルではありますが面白くはありませんからね。
 エクストリームパートでも「音楽」が感じられるようになれば、継ぎ接ぎ感が薄まるでしょう。
 今のところは1曲内に詰め込まれたパート毎の温度差に楽しさのあるバンドですが、これ一辺倒だと、さすがにね。
 こんなことやってるバンド、IWABO以外そういないだろうから、ある意味マンネリとは価値の異なる、IWABOというジャンルが形成されつつあると見なせんこともないけど。
 絶対もっと、もっともっと面白いことができるバンドだと思うのです。
 勿論、稀代のスーパーヴォーカリスト・Alissa White-Gluz擁するThe Agonistの今後にも、期待しておりますよ。

2011年12月12日月曜日

チベット語学習日記 12頁目

 寝てた。
 11時まで。
 なんでかな、昨日床に入ったのが日付変わってからの1時半くらいで、相変わらず寒過ぎでしばらくもぞもぞはしてたけど1時間も経たない間に寝ついたはずなのに。
 まぁそんなわけで、わずかしかチベットの勉強はできませんでした。
 しかしそのちょっとの間に驚愕の事実が判明しました。
 なんと、読めない単語ばかりです!
 どーなってんだコレ。
 では実例を挙げてみましょう・・・と言いたいところなんですが、やっぱ他人が著した本の文章は丸写ししちゃダメでしょうね。
 以前Live Spacesにいた頃は、それはもうやりたい放題してました。
 あそこで記事を更新していた頃主に力を入れていたのがヘブライ語とペルシャ語だったんですが、どちらの言語も、記事にする際は勉強に使っていたCDエクスプレスからの本文丸写しでした。
 暗記できてる課のものだけ、っていう制約は自分に課してましたけどね。
 第一には、記事として見映えするように書くためには、なるべく多くの文章があるべきと思っていたからですが、見ながらの模写でなければちょっと罪の重さが減るかな、なーんて考えてたんすよね。
 今思うとスゴイな・・・なんで俺あんなに沢山の文、それも外国語のものを暗記できたんだか。
 登場した単語を挙げるだけなら著作権もへったくれもないでしょうが・・・単語だけ挙げてどうやって記事にすりゃいいんじゃい。
 ま、今回に限って言えば、俺の思う読み方と、ラテン文字に音写された実際の読みの違いを記せられたらいいから、この次のことはいざって時に考えるか。
 以下転写は「ワイリー方式 / CDエクスプレス準拠」。
 ちなみに今更ですが、「ワイリー方式」について、私は本やネットで見た諸要素から独自に理解しつつあるつもりでいるだけで、ちゃんと学んだわけではありません。厳密に言うと、ワイリー方式にまともに則っていない転写もあると思います。

ཁོང་ khong / `khon
もしもし

 ངが後置字であっても声調には影響がありませんが、これは私、パラパラと流し読みした先のページのひとつで偶然、何故この語の声調が下降調であるか学ばされたんですよね。曰く、「呼びかけは下降調」だそうです。あと、ཁོང་は知らない人を相手にする際に言うとのこと。

འདི་ ’di / ´di
これ

 前置字འの影響で、ད​(th)がdになっていることに注意しないとね。

ཁྱེད་རང་ khyed rang / "kyheran
あなた

 はい、早くもこっから読めません。
 後置字ད​は直前の母音を長音化する筈なんですが・・・ཁྱེの母音は短いeですね。
 二音節語の第一音節末にあっては母音の長さに影響を与えない、なんて書いてなかったのにな。

གི་ gi / ki
...の; ...のもの

 これは転写で見る通り、CDエクスプレスにはその読みがkiとあるんですが、何故帯気音でないのか?
 たぶんですが、khyed-rangと接続されてひとつの語の如く扱われているから・・・なんですかねぇ?帯気音は、語中にあっては無気音になりますので。
 ただ、チベット文字は分かち書きされませんが、CDエクスプレスでは、チベット語による文章の下部に書かれているラテン文字による転写は、単語毎にスペースが設けられているのです。
 kyheran-kiとでもすべきなのでは?
 もっと簡単な解決法は、何故帯気音として扱われていないのかについて注釈を書いておくことですがね。
 また、声調の指示がありません。無声調の語があるなんて、声調の項に一言も書いてませんでしたが・・・。

མིན་པས་ min pas / ^mänpää
...ではないか

 これも読めないですね。
 後置字ནは直前の母音を長音化するらしいのですが・・・しかもこの語では、iが変質してäになってます。ནにこんな機能があるなんてどっかに書いてましたっけ?

ཨ་ཙི་ a tsi / "a・tsi
あらっ

 これは見たまんま。ただ、転写の「・」については説明がない。
 実は後置字の項で、形容詞など特定の品詞の語幹末に付く接字(པོやབ等)の直前にある後置字によって、その接字の音が変化するということの説明に於いて、本では何度か中黒が使われていました。たとえば、確か後置字ལの項なんかにあったと思います。-ལ་བ་でCä・ra、みたいに。
 なんなんでしょうね。
 音節を分けてるってのは確かでしょうが、では他の語の転写には何故ないのか?って話ですし。
 後々出てくるのかもしれませんが・・・。

ངའི་ nga’i / ´ŋgää
私の(もの)

 これは勉強した通り読めます。

ཡིན་ yin / yin
...である

 これも見たまんま。ただ声調指定はなし。ཡは´yaで、後置字ནは声調に影響がないので、´yinと読んだんですが・・・。

ཐུགས་ཆེ་ thugs che / "tho・chi
ありがとう

 これが一番ヒドい。絶対読めん。
 また出てきた意味不明の中黒、まぁこれはこの際忘れましょう。
 uがoで、eがiってのは一体?
 後置字の後、且つ本文に入る前のページに、「母音は並びによって互いにその音に影響を与え合う」という旨の説明と、その並びと変化前・変化後の母音の例がありましたが、こういうのは載ってなかったですね・・・。
 ちなみに初見でCoCiと読める母音符号は、CོCིです。
 uとo、eとi、それぞれが互いに近似性を持つ母音だってのはわかるんですが・・・本が疑問に答えてくれてるわけではないですね。
 結局、下接字やら後置字やらによる声調の変化だのなんだの学んだのはなんだったのか?と思わざるを得ません。
 まともに読み始めたチベット語による文章がまだ1課の、それも最初の部分だけだから、この先こういった謎の解明に寄与する記述がどこかにある可能性は望めますが、間違いなく、日本人にとってのみならず、世界中の人々にとって取り分け馴染みの浅い字のひとつであるチベット文字、円滑な読みを実現させるために割いたページ数はCDエクスプレスでは他に例を見ないほどこのチベット語では多いですが、これでも足りなかったようですね。
 まだまだ地獄は続く・・・。

2011年12月11日日曜日

チベット語学習日記 11頁目

 とりあえずはまとめてみた後置字。
 しかし今回はかなり不格好だと自分でも思う。
 それに、ここ3日をかけてまとめてきた後置字以外のものは、よりコンパクトな説明を試みる前に、一度は記事に書いていたということも、今回初めて記事の主たる話題にする後置字(一度、他の字のことを前面にして書いた際に、ちょっとだけ言及したことがあったと思う)とは異なる点だ。
 故に、記事向けに見映えのする体裁を、初めて書くものとして、また、ノートに書いた通りでなく、その内容をここで編集する過程で更に小さくまとめるべく、大分苦心する羽目になりそうだ。
 せめて、Web上入力システムに頼らずしてチベット文字が打てたら大分楽になるだろうなあ・・・。

I - ག
①+ག་ / གས་(A / Bいずれも^~`): 黙字; 直前の母音を長音化; iかeの後では稀に有音
Caa, Cii / Cik, Cee / Cek
※直上の説明に完全に沿うものは、凡例としてのCaaを除きラテン文字で表現しない。ここではCuu, Cooを省略。以下同。

②二音節語に於いて: 第一音節末で有音; 第二音節末で直前の母音を長音化
第一音節´~"Caa / Cak + 第二音節^~`Caa

③+後置字+接字
3-1. [形容詞 / 名詞語幹-ག་ / གས་]+接字པོ་: 接字の子音及びこれに含まれる母音が変化する
´~"Cako, Ciku, Cuku, Cekpo
※この項では、①と違い、直上の説明に沿うものをラテン文字で表現し、更に変化部分を下線で強調。ここで省略されているのはCoko。
また、後置字が有音となっているわけではなく、あくまでも接字の音がpからkになっているものであるとのこと。
Cekpoについてはこの表記以上の説明がなかったが、後置字と接字の子音自体が共に有音化しているものと思われる。
3-2. [形容詞比較級 / 動名詞語幹-ག་ / གས་]+接字པ
´~"Caka, Cekpa

II - ང
①+ང་(´~") / ངས་(^~`): 黙字; 直前の母音を鼻音化; iの後ではŋ
Can, Ciŋ

②二音節語に於いて: 第一音節末で直前の母音を鼻音化或いは有音; 第二音節末で直前の母音を鼻音化
Can / Caŋ + Can

③+後置字+接字
3-1. [形容詞 / 名詞語幹-ང་ / ངས་]+接字པོ་
´~"Caŋko, Ciŋku, Cuŋku, Coŋko / Coŋpo
3-2. [名詞語幹-ང་]+接字བ
´~"Caŋa
3-3. [形容詞比較級 / 動名詞語幹-ང་ / ངས་]+接字བ་
=3-2.

III - བ
①+བ་ / བས་(A / Bいずれも^~`): 有音; 一音節の動詞語幹末で直前の母音を長音化
Cap; Caa

②二音節語に於いて: いずれの音節でも有音だが、両者共に有している場合は、第二音節末で黙字且つ直前の母音を長音化
´~"Cap + ^~`Cap (Caa)

③+後置字+接字
3-1. [形容詞 / 名詞語幹-བ་ / བས་]+接字པོ་
´~"Capu, Cipu, Cupu
3-2. [形容詞比較級 / 動名詞語幹-བ་ / བས་]+接字པ
´~"Capa

IV - མ
+མ་(´~") / མས་(^~`): 有音
Cam

②二音節語に於いて: =①

V - འ
①+འ་: 黙字; 直前の文字が基字であることを示す
※この働きが具体的にどういう効果をもたらすのかは、この説明だけでは不明。

VI - ར
①+ར་(´~"): 黙字; 直前の母音を長音化; 語によって有音
Caa; Car

②ར་が助詞である場合: 直前の母音を変え、且つ長音化
Caa, Cii > Cää, Cuu > Coo

③+後置字+接字
[形容詞比較級 / 動名詞語幹+ར་]+接字བ
Cara

VII - ད + VIII - ས
①+ད་またはས་(^~`): 黙字; 直前の母音を変え、且つ長音化
Cää, Cüü, Cöö
※iとeは長くなるだけで変質はしない。

②二音節語に於いて: =①

IX - ན
①+ན་(´~"): 有音で、且つ=VII(声調の下降化と黙字であること以外)
Cään

X - ལ
①+ལ་(´~"): =VII(声調の下降化以外)

+後置字+接字
[形容詞比較級 / 動名詞語幹-ལ་]+接字བ་
Cära, Cira, Cüra, Cera, Cöra

XI - འི
①+助詞འི: =X

 こんなところです。
 いやー長くなりましたね。書き始めてからそろそろ1時間半経ちます。
 幾つかの後置字に「二音節語に於いて」の説明がありませんが、これは本にもなく、俺は「=一音節語に於いて」だと解釈してます。
 「これらの後置字を含む語が二音節語を形成することはない」とも解釈できますが、それだとそう書いてるんじゃないかな・・・。
 ノートに書いたものよりはすっきりしました。
 その数故に仕方ないのかもしれませんが、それでももうちょっとコンパクトにならんかなと思いますね。
 たとえば再後置字ས་は付くものが限られており、また、上にある通り、一音節語に含まれ、特定の語幹末にཔོだのབだのといった接字を従えない限りは声調を必ず下降調にするので、これを先んじて説明しておいて、実際に後置字を示して説明する段では省いておく、とかね。

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