2012年2月11日土曜日

ママン・ノエル


 電撃マガジン?かなんかの付録だったんだって。昨日バイト先で貰った。そしてロッカーの中に置いたまま持って帰るのを忘れた。
 「サンタクロースを見た」というラノベを書いてる人の、この付録用の書き下ろしかなんかだと思ってたんだけど、今日表紙や中身の冒頭をちゃんと見てみると、蒼山サグ沖田雅竹宮ゆゆこ土橋真二郎志村一矢の電撃文庫作家5人が「サンタクロースを見た」を題材に書き下ろしたラノベオムニバス、らしい。
 竹宮ゆゆこ以外知らねぇな~・・・アニメ「とらドラ!」、ハマったからね。原作はチラリとも読んだことないけど。というか店頭で文庫見たことないかも。
 で、この表紙は狼と香辛料で挿絵描いてた文倉十によるもの。この人の絵結構好きだから名前覚えてる。・・・けど、この表紙の絵はイマイチ通り越してめちゃ素人臭いね。俺は文倉十というよりは、「狼と香辛料の絵」が好きだったらしい。けど、上記5人のお話すべてに挿絵をつけたのは結構すごいかも。全エピソード、物語の下地になっているのは現実世界に近しい雰囲気の舞台だから、案外描きやすかったのかもしれないけどね。
 とまぁ、タダでラノベが1冊手に入ったわけですが・・・まぁ、読破するか、いやできるかわかんないね。
 だってラノベはサムい!
 ハルヒはまだマシだったけど、同じくアニメを気に入って原作を読んだ狂乱家族日記なんて、俺よく買った当時読破できたなと感心できるレベル。今絶対最後まで読めないからね。どっちも1巻しか持ってない。2巻以降買うなんてもう考えられねぇ。
 ラノベ原作のアニメもいくつか観てるわけだから、ラノベに関心がないわけではないんだけど、かつてと違い、今はもうめちゃくちゃ苦手だと言わざるを得ない。
 あっ、なんの付録かちゃんと書いてあるや。「電撃文庫MAGAZINE Vol. 23 2012年1月号付録①」、だって。②はなんなんでしょうね?
 返品で付録が残ったのかね。
 書店のことは全然わかんね。
 ちなみにCDは、ケース外付けの帯に始まり、CDケースの内側に入っているものがすべて揃っていないと返品に応じてくれません。そう、ハガキとかチラシとかも全部必要。卸によるのかもしれないけど。
 新品なのに不良CDだった!って人は、落ち着いてCDをパッケの中に戻し、商品が包まれていたビニール以外は何もかも買った時の状態にしてからCD屋に文句言いに行ってくださいね。いや、ホンマはメーカーに直接言って欲しいけどね。たとえば、たまに買ったときからCDやDVD等がトレーから外れてることがあるけど、あれだってただ落としただけじゃ滅多にならんよ。大抵店に着く前、つまり出荷時から外れてるんだよ。
 ラノベと全然関係ない話で記事終わったー!

2012年2月6日月曜日

やすな、چه دختر نازنينی!

キルミーベイベーのやすなが超かわいい!

 またまた出ました、すっごい今更な話題。もう5話くらいまで放映してますもんね。
 ネットを介して観てみたんですが、食い入るほど面白いわけじゃなく、ながら観で延々流しててもウザくなるわけでもなく、つまりは生活音の一部にウェルカムなアニメ、キルミーベイベー。
 アニメ化までに結構やってましたよね、原作。かなり前からその名を知っていた気がするんですが。
 元々原作・アニメ共に全然興味なかったんですけど、アニメはJ.C.STAFFが手がけているということを何かでたまたま知って、俄然気になったのです。
 最近は、アニメ化させる原作の内容やデキのせいもあったかもしれないけど、いまいちなアニメしか世に送り出せていなかった感のあるJ.C.STAFF。このスタジオに対する関心は薄れていく一方だったんですが、「キルミーベイベー」で、やはり日本国内に於ける天下無双のアニメ制作スタジオ(深夜アニメ限定だが)であることを改めて思い知らされたのでした。
 安定且つ高いクオリティのアニメーションに加え、巧みなデフォルメとアニメチックな動きでキャラを更に魅力的に演出するセンス、「日常」のように様々なエピソードを1話毎に多数詰め込みながらも、頻出する場面展開の変化に煩わしさの感じられない滑らかな構成、それから冒頭挙げた通り、やすなが超かわいい、これはひとえに声優の地力の高さは勿論見逃せないが、これに加え脚本と演技指導の優秀さから来ているものです。
 ソーニャは殺し屋だが、普通の高校生でもある。やすなへの反撃の理由について「狙われることもあるから」と言っているが本人に己の仕事を隠したがっている素振りがまったく見られない。こういった破天荒な設定を含め、金髪ツインテとか、殺し屋のくせにミョーにショボイものが弱点だとか、現代の漫画・アニメ的要素の具現化をほぼ一手に担うとてもわかりやすい記号的なキャラクターだが、俺はこんなヤツちっともつまらんね。
 キルミーベイベーは間違いなくやすなのやすなによるやすなのためのアニメ。
 ところどころすごく豊崎愛生っぽいんだよね、中の人。
 ○○っぽいっつーと個性が確立されていないことを意味する場合もあると思うが、個人的に豊崎愛生の、特にけいおん!平沢唯が素っ頓狂なことを言っているときの口調がとても好きで、そんな場面での演技を聞いているかの如き瞬間が、キルミーベイベーを観ていると何度もあるんだよね。これはまさに俺得。
 だけど勿論それだけじゃない。主に表に出てきているのは、そういった声色だったり口調だったり、アニメキャラとしての演技は上手なのかだとか、ディスプレイを介して外側からでもすぐ判断のつくような要素なんだが、“やすな愛”が進化すると意識はディスプレイの内側へと飛び、最終的に俺はやすなに楽しませられることで知れた中の人に惚れた!
 豊崎愛生ライクな点だって、それを抜きにしてもそもそも彼女の実力が高く感じられるからこそ認められるもの。そうでしょ?じゃなかったらホントに単なる物真似声優だ。
 それに台詞単位で一番好きな演技は豊崎的なところじゃないんだなあ。

「教えてくれたらもう言わない」

「じゃないと明日も言う」

「毎日言う」

「朝から晩まで言う~」

 ウザカワイさ1000%表現の完璧な演技!実際は、括弧で括った台詞と台詞の間に殆ど間がない点がポイントで、これは是非直接耳にして欲しいな!
 また、演技とは関係ないけど、このときのポーズも最高。口以外は動きのない静止画で、スタッフだってなんらかの絶対的な理由があってやすなにこのポーズをさせたわけじゃないんだろうけど(いやそれは浅慮か?やはり狙ってた?)、これがまたウザ効果UPに貢献してるんだわ。この場面はホントにもう何から何までベスト of ベスト。これから先、これ以上に印象に残るシーンがあるかどうか心配だ・・・。
 ちなみに2番目に好きなのは同じく2話から、こちらは豊崎的演技。関節技をくすぐりで抜けだそうとするときのあの様子は、必死さとコミカルさが絶妙なバランスでブレンドされています。
 俺の永遠の声の女神・皆口裕子、声優の中の声優・沢城みゆきばりにアニメ声優としてだけではなく人として気になる女性声優は久々かも。
 ・・・えーと、名前はまだ覚えてないんだけどネ。
 だって全然知らなかったんだもん。
 ただ、確かにそんな有名な人じゃなかったみたい。
 ソーニャの方は過去に主役をやったりもしてたんだね。あそびにいくヨ!嘉和騎央とか。俺あれ観てたけど全然気がつかなかった。途中で切るくらい思い入れなかったからかな?
 けど、最近個人的に大ヒットして何度繰り返して観たかわかんないくらい愛好した生徒会役員共出島サヤカでもあったことだってぜんっぜんわかんなかったよ・・・。取り立てて出番が少なかったわけじゃないけど、台詞は基本的に短かったからかなぁ。
 声優名を全然覚えてなかったこともあって、主役を張ったことで今作で初めてメジャーになれる可能性をようやく得られた新人声優かと思ってたよ。
 ・・・あとはね、正直ソーニャの中の人よりも知名度が低いと思しきやすなの中の人の方がずっとハキハキしてて、聞いてて心地いい、これも素人から上がりたてかと思った理由のひとつ。
 小見川千明を筆頭として、活動歴の長短に関わらず、素人臭い声優の特徴はなんといっても声にハリがないことに尽きる。そしてそれに起因して、声の出し方にダイナミクスがつけられないこと。
 小見川はその中でも特にヒドいが。感情の昂ぶりを表現するのにただ大きな発声に頼るがままなんで、声が割れるそんな声優初めて聞いたもん。生徒会役員共に荒川アンダーザブリッジ(2期含む)と、出演したアニメそのものが面白く、何度も観て聞いている内に拒否感が薄れていったので嫌いではないけど。ま~詰まるところ役に因るのかな。
 棒読みと言えるほどにまではヒドくないが、ニュアンスの付け方に芸が感じられないのが、実はソーニャは容姿・設定云々よりもずっとマイナス。
 殺し屋であるというキャラ性に沿った演技だと言われればその言い分には説得力があると思えんこともないが、それでもアニメでの表情の豊かさに演技が合っていないことの説明にはならんしな。彼女に欠けているのは笑顔だけですから。
 あぎりの中の人なんてアイドルグループ(活動休止中)のメンバーのひとりだけど、非常にイイ味出してるよね。ただ初登場のとき、ヘンなイントネーションのせいで外人キャラなのかと思ったよ!
 あぎりは忍者キャラとかよりも、やすなと同じくやっぱり喋りが元で好きですね。狙ってもあんな風に喋れんでしょう、普通。
 喋りありきでやすな&あぎりが愛らしすぎて、ソーニャが霞むのです。
 ただ、この2人が特に好きだといっても、実は彼女たちの絡みが出てくると大抵もどかしい思いをしています、私。というのも、「どマイペース」なあぎりに翻弄されるがままなんですよね、やすなちゃん。ソーニャと相対しているときのキレがねーんだよ、キレが!突っ込みばかりさせられて、驚くほどフツーのこと言うだけで終わる。カナシイヨこりゃ。
 原作はキャラの少なさ故に読みやすいところが美点として挙げられることもあるそうですが、確かに、まさに少数精鋭ですね。3人だけでもこんなに楽しい!けど、基本はやすなとソーニャの2人。あぎりはOPでもこの2人と同格で出演していますが、やはり準主役って感じですよね。
 えっ、没キャラ?そもそもあいつはなんなんでしょう・・・。キャラ名からしてメタ100%ってところを突っ込みたいですが、やすなとソーニャを狙う理由も・・・なんなんだ?これまたメタで、没キャラから正キャラへの昇格を成就させんとしてのこと、とか?
 デザインは結構いいですね。やすなとは対照的、ソーニャとは同類で、非常に漫画チック。ソーニャをこき下ろした私ですが、アニメを好きで観てんだからアニメ的なキャラが嫌いってことはないですよ。
 ただ、正直ジャマ。意味ある出番が増えたら増えたでキルミーベイベーならではの雰囲気が崩れそうだし。
 中途半端に出して勝手に自滅して主役たちに認識されず本筋に関われないなら、そもそも出てくる必要がないんじゃあ・・・?
 やすな&ソーニャ視点のパートと、その裏で実は没キャラが2人の視点には一切認識されないまま暗躍していたパートの2本立てにするとかすれば、ひょっとしたら面白いかもだけど。
 そうそう、あとは新井里美の出演だね!アニメ・キルミーベイベーで最初に声を視聴者に届けたのは、何を隠そう彼女なんだよね。
 第1話ド頭、「あさ」の台詞でその声を聞いて既にそれから先の彼女の良い仕事を予見し、「ひーるかーもね」でニヤリと確信に変わった。これ以上ない適役をナレーション(?)に配したもんだ。
 やすな、ソーニャ、あぎり、没キャラ以外のモブを、同じくナレーションも務めるチョーとたった2人で担っているという配役の強引さも、演技関係なしに笑える。
 第1話、花瓶を割ってひたすら「やってしまった」を繰り返す女生徒の演技を聞いたときは、色々喋ってしまうとどうしても彼女特有の声質が目立ってしまうから、苦肉の策で無難なことを言わせているのかと思ったんだけど、クレジットを信じるなら公園で会ったあの女の子、彼女も新井里美がやってるってことなんだよね・・・?えー、全然「おば声」にカモフラする必要ないじゃん。わかる人はすぐわかるのかもしれないけど、俺はホント、全然わかんない。
 ただ、教室でゴキブリが見つかったときのモブとしての演技なんて、モロ畑ランコな抑揚のない喋りが出てたけどね!
 とにかくキャラと演技が楽しいキルミーベイベー。
 髪型、髪の色、体格、口癖、生い立ち、趣味、名前、諸々で強制的にキャラとしての個性を強調させられた多数の女の子が出てくるブヒアニメが、たった3人+αのキャラのやり取りがメインのアニメに、人間を見ることの楽しさという点で完敗してるぜ。マジどんな気持ち?
 やはりJ.C.STAFFにはこれからも付いていかざるを得ないんだなあ!
 原作漫画はね、たぶん買わない。くれるって人がいればもらうって程度にしか興味ないな。
 この楽しさはアニメならではだろうから。
 ちなみにタイトルは、やすながguten Morgenだのbuenos díasだの外国語で挨拶してたので(danke schön(どうもありがとう)が含まれてたところがおバカキャラらしい!)、外国語を混ぜての賛辞にしてみました。良い子はپدرかمادرにle sensをשאלしてみるか、ググってみてnhé!
 それにしても相生祐子といい、蟹沢きぬといい、「アホ子ちゃんは外国語で挨拶したがる」のは一種の定番なんだろうか?

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