2011年9月27日火曜日

Call to Arms Kicking Chickenfoot Thrice

 俺は最新HR/HMニュースには多大な関心があるものの、色んなサイトを巡って情報を収集するのはメンドくさいからヤだ・・・という最悪の性格の持ち主なので、専ら2ch HR・HM板(何故HR/HMでないのか!)の「HR/HMニュース速報スレ」と、Nuclearblast.jpのみをチェックしている。
 アルバムの先行試聴ではあるがぶつ切りの「Teaser」じゃなくて、収録されているものの内どれか1曲丸ごととか全曲試聴に飛びつくワタシなので、「フル試聴!」ニュースが特に嬉しい。「スタジオ入り!」とかどーでもよくね?
 というわけで、そのスレに投下されたニュースリンクを通して、AOL Musicにて全曲試聴が可能となったSaxon / Call to ArmsとSebastian Bach / Kicking & Screaming、Chickenfoot / IIIを聴いてみた。
 Saxon!
 びっくらこいた。
 めちゃかっこいいですね。
 特にボーカリストのBiff Byford、ヘッコのアルバムで客演したときの声じゃ、その効果はRhapsodyに於けるChristopher Leeの如くだったので、こんな声で歌ってるとはさっぱり想像つかなかったw
 もうすぐジーサンって歳なんじゃないの?・・・若者にまったく引けを取らないアツいボーカルじゃないですか!
 俺、イギリス産の古いメタルバンドって大抵下目に見てるんですよ。
 どのバンドのせいか知らないけど、たぶんかつて聴いたそのバンドがエラいダサかったんでしょうね、特にNWOBHMを標榜してる連中はまったく聴く気になりません。
 他にもThunderMagnumTankとかいるじゃないですか。
 まぁどれもさっぱり興味が湧いてきませんね。
 あとイギリス産というと、なんかちょっとおかしいなって印象があります。
 ホントに大元がヘンだろこいつらってこともあれば、先進性とか革新性があるなと感じるということを意味する場合もあります。
 Iron MaidenとかJudas Priestだって、見ようによっては(どう見ても?)ダサいでしょ。ダサいと感じられる要素が随所にあるというか。
 でもいつの時代も先駆的だったなって印象もあって、それは素直にスゴイと、敬うに値することだと思います。
 やはりその最高峰は、個人的にはQueen
 他にハードロックの方向性に先鞭をつけたLed ZeppelinThe WhoBlack SabbathDeep Purpleはどうも好きになりきれなくて評価のしようがない)、それから色んなプログレロックバンド・・・なんなんでしょうね、イギリスってのわ。
 方や古くからその音楽シーンが認知されていたものの、何やってもイマイチだなと思わされる国は、ドイツ。
 ドイツメタルシーンと言えばスラッシュですが、アメリカには結局敵わないし、デスメタルもブラックメタルも、プログレやらせてもイマイチ。ゴシックなんかホントにタルいだけだし。
 Acceptがいて、俺も好きな曲いっぱいあるんですが、俺は基本的にああいう無骨なメタルって好みじゃないんで・・・。ちなみにScorpionsは聴いたことないです。
 さてお次にSebastian Bach。
 うーん、Skid Row最初の2枚以降久々に彼の声を聴きましたけど・・・もうダメですね。声出てない。
 曲も凡庸。
 Skid RowはベーシストのRachel Bolanがリーダーであるせいか、あの時代のバンド、そしてバッドボーイズ的雰囲気を前面にした連中の中ではボトムが思い切り脳にズシンと来る珍しいタイプのバンドでしたが、バンド一丸となって実に勢いがあったので曲が押し潰されてなかったんですよね。
 ただドラムはベースに完全に食われていましたし、そのショボさがなんだかな~って感じでしたが、あれでドラムまでかなりヘヴィだったらいい意味での軽さが薄れていたかもしれないし、あの音作りとドラマーのスキルの未熟さは功を奏していたと思います。
 すごく個性的なバンドだったと思いますし、実際めちゃかっこよかったですよね。
 あの頃のムチャな音圧が今やどのバンドでも基準になり、どいつもこいつも似たようなベースの感触を以って売りに出してきていますが・・・こういった音作りが基準となった昨今にあって、Sebastian Bachの声が完全に負けてる。
 自分が出したい音域に到達してない感も思いっきり出てますし、スタジオレコーディングでこれっていうのは・・・休み休み途切れ途切れで録音してたのにそのときどきの全力がこれなの?それとも一発録りってことなの?
 そしてバックの演奏が、Skid Row時代と違って当然ながら荒々しさのかけらもないからSebastian Bachの仕事の雑さが完全に浮いてます。
 それでもSebastian Bachがあの頃よりも深みを増した、或いはありえないとはわかりつつ望まれることとして、あの頃をアップデートしたような歌い方ができるのなら、プロのバックバンドの長としてアルバム全体の雰囲気を掌握しているかの如き印象を持たされていたでしょうが、なんかもうこのバンドにボーカリストがいないからこのアルバム作成のために呼ばれた、とりあえず素人臭さはないので採用されたどこかの無名サンみたいな感じですよ・・・。
 実はこのアルバム、ちょっと興味あったんです。ジャケがダサすぎってことには目をつぶって買ってみようかなって。
 でも完全に冷めました。
 いらないねぇ。
 ライブパフォーマンスはめちゃかっこいい人なんですが・・・。
 AOL Musicのサイトでの宣伝で、「高名な多くの世代にとってのロック・アイコン、こういったアルバムなどのリリースでそのことを証明し続ける」とあったけど、・・・虚しいデス。
 では最後にChickenfoot。
 ・・・ああもう1曲目から格が違う!
 Saxon、Sebastian Bach(笑)と同じく、これにだって目新しさがあるわけじゃないんですが、純粋にかっこよさで聴き通せてしまう魅力がありますね。さすがです。
 なんでしたっけ、Sammy HagerMichael AnthonyChad Smithでしたっけ、演ってるの。あと・・・ハゲのギタリストですよね。いつもグラサンしてる。名前思い出せね~。
 でも、ま・・・買うか?って言われると、買わないなぁ。
 高いんだよChickenfootの邦盤CD。
 これ買うなら日本コロムビアのHR/HMカタログからどれかひとつ買うよ。
 目下購入予定にあるのは、Fleshgod Apocalypse(先頭に出さずにはいられない!)、Lock UpTexturesMayanArkanTastersWorld under BloodHell・・・ってところ。
 これらも¥2,400で決して安くはないんだけどね。
 ただまあ、メタルだから・・・ってのがやっぱありますよね。
 Chickenfootの1stがこれよりしてた覚えがあるので、「III」もたぶん同じくらいの値段になるでしょう。
 こっちはメタルじゃないから・・・実は値段よりもそういう感情の方がデカいのかもしませんね。

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