2011年12月4日日曜日

チベット語学習日記 4頁目

 ハイ、では昨日の続きで上接字
 ・・・といきたいところなんですが、「暗記した」と言っても、実は暗記できたのは付加にあたってのその働きであって、どの基字に付くかってのはちゃんとは覚えてないんですよねぇ。
 というのも、基字に与える影響が、3つあるものすべてがどれもほぼ同じなんです。
 なので、上接字にはどんなものがあるか、上接字の最大の特徴は何か、を覚えておけば、ある3つの基字との組み合わせ以外については別段神経質になることはないんです。

上接字3-1: ར(rá)
概要-付加の対象となった、འ(á)とཤ(shā)を除く第三列の基字を無気化する。
また、第四列鼻音の声調を高くする。

上接字3-2: ལ(lá)
概要-付加の対象となった、འ(á)とཤ(shā)を除く第三列の基字を無気化し、
(chá)とལྗを形成し音をjáに、(thá)とལྡを形成し音をdáにする。
また、(hā)とལྷを形成し音をhlāにする。
また、第四列鼻音の声調を高くする。

上接字3-3: ས(sā)
概要-付加の対象となった、འ(á)とཤ(shā)を除く第三列の基字を無気化する。
また、第四列鼻音の声調を高くする。

 ・・・という具合です。
 見ての通り、རとསに関しては内容がまったく同じで、ལのそれは他2つと同一ではないものの、同じ特徴を含んではいます。
 上接字は第一列の基字にも付くんですが、その音にも声調にも一切影響を及ぼさず、上記の通り、第三、四列の基字が頂いていると認めたときにだけその読みに気を付ければ事足りるわけです。
 今は前置字をやっていますが、これも第三、四列の基字にばかり影響を与える要素ですね。

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