2011年8月27日土曜日

アリン・アイルジェイ!

アリン・アイルジェイ!
Ricsád Arin Ajldzsej / Րիչատ Արին Այլճեյ / Ричад Арин Ајлджеј
ریچاد ارین ایلجی / ריטשאַד אַרין אײַלדזשײ

 現在A7Xと共にドラムをプレイするArin Ilejay、彼の名の読みです。
 これ以外の仮名転写はfucking wrongですのでご注意を。
 厳密には、最初の「ア」はappleの「a」です。あのねちっこい「ア」ね。
 いやー、動画を探しに探しましたよ。彼の名が呼ばれているものを。
 20近く。
 まずはA7Xのライヴ動画から。
 たくさん観ました・・・。
 M. Shadowsが彼を紹介し、ちょっとソロってそのまま間髪入れずにWelcome to the FamilyNightmare収録)のイントロのドラムに繋げる、というパターンが最近のライブで定着しているようです。
 これで「アリン」という読みはすぐにわかった。
 色んな会場でのこのパフォーマンスを観ましたが、少なくとも俺がチェックした動画だと、全部「アリン」としか呼ばれてないの!
 当然なんかいね。名字まで含めるとよそよそしいのかな。実は知らねーんじゃねーのとも思ったけどw
 で、彼がドラマーを務めていた今はなきメタルコアバンド、Confideの動画までチェックしてみた。
 やっぱ「アリン」だけだね・・・。たとえばこれの0:09、当時のメンバー全員が名乗る(少なくともアリンは解散時のメンバーではない)、あとこれの2:20、アリンのプライベートスペース紹介。
 すげー時間かかったよ。なにせ飛ばせない。当然だけどどこでフルネーム出てきてるかわかったもんじゃないから。
 で、結局、最後の方法として、Arin Ilejayを検索ボックスに入れて、視聴数の多い順にソートして一番上に出てきた動画(1:15~1:30、ところでこいつはなんなの?)でわかったっていう、何故それを最初にしなかったしという試みで名の読みが判明。
 昨日Wikipedia.enの彼の記事でよく確認してなかったんだけど、父・Ric Ilejayはフィリピンやらメキシコの血が混じっているそうで、この変わった名字もそのせいなんだろうね。
 だから昨日「エイリン・アイルジェイ」と憶測で書いたけど、英語らしい読みが適用されないのならもしかして「イレジャイ」とか「イレハイ」が正しいのかなとか考えてた。
 「ハイ」って?-スペイン語だとJは普通、日本語で言うハ行の音なのです。reloj=「レロ」(時計)とかね。
 英語でha ha haと書くところを、スペイン語話者はja ja jaと書きます。ha ha haだと「ア・ア・ア」だからね(hermano=「ルマノ」(兄、弟)、hasta=「スタ」(~まで))。でもわかっているとはいえ最初見たときはやっぱ奇妙だな~と思わずにはいられなかったねぇ。
 余談だけどGも後続がEかIならJと同じ音。ángel=「アンル」(天使)とか、Jorge=「ホル」(=George)とかね。
 ちなみに母親の名前はCharlotte Tuttle(シャーロット・タトル、たぶん)。覚えちゃったよ。彼女も確か混血。まぁ、混血だから何、だよね、あちらさんは。
 Arin Ilejay、フルネームはRichard Arin Ilejay(リチャード・アリン・アイルジェイ)です。つまりステージネームはJames Paul McCartney方式だね。
 正式なドラマーになったわけでもないヤツのことを何こんな熱上げて調べてんの・・・って自分でも思いますが、色々と動画を観ていく中で、「新ドラマーこいつでもいいけど~」的な昨日の記事で見せた考えは、100%「コイツがいい!」に変わりました。
 何せ超いい人そう。
 ナイスガイってやつです。
 動画漁りの過程で見つけたひとつにこんなのがあります。
 上のConfideメンバー全員集合動画でもひとり、なんだか気が小さそうだなと思わずにはいられないテンションですが、すごく控えめなカンジ。
 あと、彼の肉体は純白です。
 その上半身は今年のRock am Ring参加時のこの動画とかで確認できます(A7Xレパートリーのプレイもね!)。
 A7Xの正式なファミリーになった暁には、もしかするとこの先・・・とあまり考えたくないのですが、そのまっさらな肉体に所狭しとタトゥーを入れられるんじゃないか!?と心配せずにはいられません。
 笑顔なんかも、時には大いにワルぶるよ!的な連中(まさにA7Xの面々とかね・・・)のどこかいやらしいものとは違い、かわいい感じ。つべでは彼についてcuteだとか評するコメントが見られますが、まったくですなぁ。
 Not Ready to Dieで聞かれた重たいボトムは、音作りその他彼自身の力強いプレイから生じていた可能性が多分に大かと。
 A7Xにこのまま定着すんのかなぁ。どうかなぁ。
 慣れきれてないのか、The Revのフレーズを再現できているというにはまだカタさが目立ちますが、その辺は練習とライヴの積み重ねが解決してくれるもんでしょう。
 ドラムセットの組み方だって、今はとりあえずレヴの代役として、彼が使っていたものに倣ってます感が強いし(というかもしかして実物を叩かせてもらってる?)、扱い辛いんじゃないかなあ。Confide時代のセットなんて超シンプルだったみたいで、上のレコーディング動画だとバスドラムのリムが叩けるくらいスカスカだよw
 更にそのバスドラム、今の“レヴ・セット”は勿論ツーバスだけど元々はシングルバスドラム+ツインペダルの愛用者だったんだよね。
 で定着するかどうかですが・・・なんというかやっぱキャラが違うよね、A7Xの連中とは。
 デカいツラして追い出されるとか、不遜な態度を原因とした両者の別れはたぶんない。
 むしろA7Xにはいい人すぎて合わずにサイナラ、は大いにありそう。
 これから先を占える材料がまだ少なすぎるってのもあるけど、どうも今はまだ「サポート」としての起用でしかない印象。
 俺は刺青大好き人間ですケド、Arin Ilejayに施しちゃうのはなんか違うぞ!って思うし、バッドボーイ的振舞いが要求されたところで似合うとは思えない。
 純粋にプレイと人柄だけを理由にA7Xが受け入れてくれないのかなぁと期待したいところです。
 余裕はなさそうですけど、勢いを利用してある程度フレキシブルなプレイができるようです。この辺も、見た目はなでるようなヒット、聞こえてくるのは音の洪水みたいな、主にテクデス系統の一線級ドラマーによく見られるスタイルに注目してきた人間には面白くて、一層彼を支持したくなるってもんです。
 彼を伴ったクリエイションの結果、更に面白くなったA7Xが今後、聞けるようになるかもよ!?

 ※Not Ready to Dieの作曲にはArin Ilejayも関わっていると吹聴しているつべのユーザーがいますが、M. Shadowsの手によるものです。

 ※冒頭の仮名以外への転写は単なる「リチャード・アリン・アイルジェイ」という音を示しただけです。この音が日本人が口にするべきものとして正しいことの強調を図ったものですが、単に仮名での表記を繰り返すとバカみたいでしょ?左からハンガリー、アルメニア、セルビア、イディッシュ、ペルシャですが、あくまでも他言語に於けるRichard Arin Ilejayではなく、たとえばセルビア人にとってのRichardはРикард(Rikard)、イラン人だとریچارد(rīchārd)で厳密には-r-が入ります。

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