3言語学習成果の記録が終わってすぐに
新たな成果を記事にできることを嬉しく思います。
今日暗記を終えたばかりの、アルバニア語の一課本文を以って記事作成といきましょう。
- Mirëdita, Sokol!
- Mirëdita, Besnik! Si je?
- Mirë, faleminderit. Ku po shkon?
- Po shkoj në restorant. Atje do të ha drekën tani.
- Shkojmë bashkë! Edhe unë do të ha tani.
- Ç'do të bësh në mbrëmje?
- Do të rri në shtëpi.
- Do të punosh?
- Jo, nuk do të punoj, do të pushoj. Po ti?
- Unë do të shkoj në teatër.
例によって第何課だったか・・・。
昨日のバスク語学習成果記事で言及したアルバニア語の接続法は、この課で初登場したものです。
ミラディタ、ソコル
Mirëdita, Sokol!
こんにちは、ソコル。
「mirëdita」は、見ての通り「mirë=良い」と「ditë=日」の合成語ですね。「良い」+「日」で「こんにちは」という挨拶になるのは色んな言語や文化に於ける常識であるという感じすらあります。
ところで、実はこの「mirëdita」が初めて知ったアルバニア語の挨拶=初めて本に出てきた間投詞)ではなく、それは第1課の最初の言葉、「alo(=フランス語・salut)」でした。
ミラディタ、ベスニク. スィ・ィエ
Mirëdita, Besnik! Si je?
こんにちは、ベスニク。調子どう?
特に言うべきことないな・・・。
ミラ、ファレミンデリト. ク・ポ・シュコン
Mirë, faleminderit. Ku po shkon?
元気だよ、ありがとう。今どこに行くところ?
昨日の記事の最後に書いた通り、「faleminderit」で「ありがとう」。語尾の形を見るに、文法的には男性名詞複数主格定形っぽいですね。
プリンダリト・エ・テウタス・バノィナ・ナ・フシャト
Prindërit e Teutës banojnë në fshat.
テウタの両親は村に住んでいる。
「ku」は「どこ(へ)」で、「po」は動詞によって示される動作が進行中であることを示す助詞です。
ポ・シュコィ・ナ・レストラント. アティエ・ド・タ・ハ・ドレカン・タニ
Po shkoj në restorant. Atje do të ha drekën tani.
レストランに行くところだよ。そこで今から昼食を食べようかと思って。
「atje」は「そこ(で)」、「tani」は「今」、「drekën(f.)」は「昼食; 食事」で、単数対格定形です。
さて、ここで接続法が初登場です。言わずもがな、「do të ha」のことですね。
●ha接続法現在形
s. / pl.
unë ha / ne hamë
ti hash / ju hani
ai hajë / ata hanë
直説法現在形は、単数2・3人称以外は上記の通りで、これら2つはそれぞれいずれもhaです。
次に、直説法現在形が子音に終わる場合:
●hap(開ける)接続法現在形
s. / pl.
unë hap / ne hapim
ti hapësh / ju hapni
ai hapë / ata hapin
これの直説法現在形単数2・3人称はhapです。2人称単数は子音+shとなるでなく、子音とshの間にëが挿入され、3人称単数は、haの接続法現在で+jëとなっていたところが、追加されているのがëだけになっているのが判りますね。
で、動詞を接続法に活用し、その動詞の直前にtëを置くことで動詞接続法として、そして更に「të+接続法」の直前に「do」を置くことでその動詞で未来の動作を表現できます。「動詞未来形」と名付けられているかどうかは・・・わかりません。「動詞接続法」が、現実的でない動作を表すものなので、意味の解釈によって未来のことも示すことができるというだけなのかもしれませんね。
シュコィマ・バシュカ. エゼ・ウナ・ド・タ・ハ・タニ
Shkojmë bashkë! Edhe unë do të ha tani.
一緒に行こうよ。俺も今から食べるつもりだったんだ。
「①shkojmë ②bashkë」で、「①=allons-y ②=ensemble」。「edhe」は「...も」を意味し、位置としては対象となるものに先行するようです。
ポ・シュコン・ナ・テアタル・エゼ・ユ
Po shkon në teatër edhe ju?
あなたも劇場へ行くところですか?
※主語と動詞の位置を倒置させることによって平叙疑問文を形成します。
尚、接続詞「edhe(e, dhe)」と同じように、複数の語形を取り得る語なのかどうかはわかりません。
チュド・タ・バシュ・ナ・ンブラミェ
Ç'do të bësh në mbrëmje?
夕方は何をするんだい?
「ç'」の原形ってなんなんでしょうね。第1課には「Ç'është Agimi?(チャシュタ・アギミ=アギムとは何であるか→アギムは何をしている人ですか)」という文章があり、ここでも疑問詞「ç'」は動詞に直接付随しています。また、第2課には「Çfarë ke?(チュファラ・ケ=きみは何を持っているんだ→どうしたんだ)」という表現があり、動詞の直接目的としての補語疑問詞には「çfarë」というものがあることがわかります。何故上の文章では「Çfarë do të bësh...」という表現になっていないのか、今のところはわかりません(解説の〆方がわかりませんばっかだな)。
「bësh」の原形はbëjです。直説法現在は単数: bëj, bën, bën, 複数: bëjmë, bëni, bëjnëです。
ド・タ・リ・ナ・シュタピ
Do të rri në shtëpi.
家にいるつもりだよ。
和訳としては表れていませんが、「rri」は「留まる」という意味です。そういえば、アルバニア語、タミル語、バスク語、サンスクリットを書いたノートを撮った画像を載せた記事で言及するのを忘れていた気がするんですが、「rr」という二重子音は巻き舌で発音されるRの音を表します。
ド・タ・プノシュ
Do të punosh?
勉強するの?
実は本での和訳は「働くの?」になっているのですが、家にいて働くってなんじゃい?と俺としてはしっくりこないので(内職ってのもあるが、そこまで俺、考えないといけない?w)、punoj(> punosh)が持つ別の意味、「勉強する」を充てました。フランス語「travailler(トラヴァィエ)」、英語「work」なんかと同じような動詞なんですね。
ヨ, ヌク・ド・タ・プノィ, ド・タ・プショィ. ポ・ティ
Jo, nuk do të punoj, do të pushoj. Po ti?
いや勉強はしない、休息を取るよ。きみは?
これも見たまんまですな。「po」は接続詞、「edhe」との違いはなんだろう。「edhe ti?」とすると「きみも(休むかい)?」という意味に取られちゃう可能性があるかな?
ウナ・ド・タ・シュコィ・ナ・テアタル
Unë do të shkoj në teatër.
俺は劇場に行くつもりだよ。
これも特に言うことなし。
接続法が登場したってこと以外は、言及すべき箇所の乏しい課なんですよね。
接続法現在の語形が直説法現在と比べて大きく違わないことには、学習の円滑な進捗を図る上で大いに助かりましたね。フランス語でも両者の語形は似通っていますが、なんか関係あるんですかね。伝統?イタリア語とかスペイン語の接続法が学習済みだったらもうちょい色々言えたかもな~。
オマケ
●フランス語・ouvrir(ウーヴリール=開ける=アルバニア語・hap)直説法現在形
s. / pl.
j'ouvre(ジューヴル) / nous ouvrons(ヌ・ズーヴロン)
tu ouvres(テュ・ウーヴル) / vous ouvrez(ヴ・ズーヴレ)
il ouvre(イルーヴル) / ils ouvrent(イル・ズーヴル)
●同・接続法現在形
s. / pl.
j'ouvre(ジューヴル) / nous ouvrions(ヌ・ズーヴリヨン)
tu ouvres(テュ・ウーヴル) / vous ouvriez(ヴ・ズーヴリェ)
il ouvre(イルーヴル) / ils ouvrent(イル・ズーヴル)
être, allerなんかは互いにかなり異なりますが。
尚、フランス語の接続法には現在形の他に半過去形がありますが、家で読むフランス語でも大学での学習範囲でも滅多にお目にかかったことがないので、どんな語形だったか全然覚えてません・・・。