2012年5月11日金曜日

革命勃発!

タミル文字の綴り方に革命勃発!

 めちゃちょっとしたことなんだけど、なんだか物凄く嬉しくなったのでこれは記事にせざるを得ないな!
 まぁこれを見りゃれ(暗くて見辛いケド)。


 下部に矢印が引いてある文字に注目してもらいたい。
 その2つの文字と、これらの下、更に矢印の下にある文字とは僅かな違いがある。
 ・・・わかる?
 文章の中に含まれている方の2文字は、その下にある文字に比べて角張ってるんだ。
 これだよ!革命は!
 最初こうやって書いたときは狙ってやったわけじゃなくて、字を書く際の集中が足りなかったかなんかで、いつもの書き方-即ち矢印の下の文字の形で綴るための手の動き-ができなかった。謂わばミスであったと言える。
 「おわっ、曲線が書けなかったっ」と思ったのも束の間、この形が即座にこれまでの書き方を二度と省みる必要がないと思わせるほどに魅力的であることを悟った。
 シンハラ文字やビルマ文字など、丸みを帯びた文字を目にすること自体は好きだ。しかし書くとなると話は別で、将来たとえばこの2種類の文字を書くことがあっても、疑いようもなく俺は文字毎にその各部を己にとっての書き易さに適当なように角張らせるだろうと思う。
 タミル文字は既にそんな風にアレンジしまくって綴っている文字のひとつだが、この書き方は何故だか今日偶然実現させてしまうまで思いつかなかった。
 まだ他のどの字母に適用させられるかについては、考えたり実践したりしてはいないが、きっと更に楽に、俺好みの見た目で記すことができるようになるはずだという不思議な確信がある。
 なるべく元の形を尊重したいとは思っているが・・・それに則り綴ることがストレスになるのなら考え方を改める方が寿命が削られずに済みそうで好いしな。
 デジタルで表すと「எங​களுடைய​ நாது ஜப்பான்.」と書いてある。・・・実はこの文、綴り間違いが2箇所ある。「எங​களுடைய​」の2文字目、「ங​​」の上には点を付ける必要があり、そして真ん中の「நாது」の語末は「து(du)」ではなく「டு(ḍu)」が正しい。
 なので、間違いを正して綴ると、「ங்களுடைய​ நாடு ஜப்பான்.」となる。
 読みは「エンガローダ・ナードゥ・ジャッパーン(< eṅgaḷuḍaiya nāḍu jappāṉ)」、「我々の国は日本である」という意味です。間違った方の文章は「エンガローダ~」になってしまう(;´д`)・・・「ナードゥ」はカナだと区別しようがないのでそのままだが。ちなみにこの「ドゥ」は、反舌音ってやつで、日本語のダ行が歯の付近に舌を密着させた上で発音されるものなら、反舌のDは、その名の通り、口内の天井が柔らかくなるところ(軟口蓋)の直前の部分(硬口蓋)に反らせた舌を付けて出す音です。インドで話されている主要な言語の殆どにある音だと思います。
 所有形容詞には「-உடைய​(uḍaiya)」が付く形と付かない形があり、日常に於いては後者-「我々の」の場合ならஎங்கள்(eṅgaḷ > エンガ)-の方がよく用いられているそうです。短くて言い易いもんね。ただ、「誰の=யாருடைய​(yāruaiya > ヤーローダ)」は、「-உடைய​」が機械的に分離できるからなのか、これを外した形・யார்(ヤール)としても言い表され、「誰が=யார்」と全く同じ綴り、発音になる。文脈でどちらが使用されているか判るというので、問題になってないのかな?
 俺が「エンガ」じゃなくて「エンガローダ」で書いたのは、単に字を沢山書きたかったからですね。よくやるんですよ、こーゆーの。
 「クレオパトラの鼻がもう少し低ければ~うんたら」って逸話があるでしょう(実際はクレオパトラはそんなに美人じゃなかったらしいが)。こういうちょっとしたことでも、実際ショックを与えられたとなると、いやあ、捨て置けませんな~。

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