2011年7月10日日曜日

オドロキの結果だ!

 オドロキの結果だ!

La'cryma Christi
Sculpture of Time
POCH-1657

 こりゃスゴイ!
 えーなになに、こいつら売れなかったの?売れたの?
 もうどっちかわかんないけど是非売れて欲しかった、そしてこういったことをやるバンドが是非多数派になって欲しかった。ヴィジュアル系か否か関係なくね。
 楽器隊全員文句のつけようのないセンスとプレイ。
 ヴィジュアル系らしくカッティングとクリーンのアルペジオが目立つギター陣だけど、細かいオブリガートやフィル、そしてカッティングもただチャキチャキやってるだけじゃなく耳に残る実にイイ音の選び方、重ね方。
 どっちのチャンネルがHIROKOJIなんだろ?右の人に惚れた!
 ギターソロは「もっと印象的なのイケるだろ!?」と終始思わされて若干不満。
 ただ、ギターソロパートが1曲の中に更に1曲を詰め込んだかのような密度の濃いものが多いHR/HMに慣れた感性の方が、より一般的なポピュラーミュージックからするとおかしいのかもしれない。
 これまたヴィジュアル系らしくエフェクターの多用も特徴的だけど、全部キマってるね。
 さてこいつらなんで売れなかったんでしょう?もしくは音楽性がメインストリームに昇格しなかったんでしょう?
 TAKAがクソだからでしょうね。
 このバンドでは歌メロは誰が書いていたんでしょう?
 TAKAだとしたら: メロディのつくり方・歌ののせ方共に最低最悪のセンス。
 ゴミみたいな曲に乗せてるならいいけど、バックトラックだけでもアルバム1枚分の価値があるデキのSculpture of Timeの収録曲に乗せるのがこのメロディって・・・。
 伸ばせないのか伸ばさなかったのかわからないけど、余韻のない歌唱が更に楽曲ブチ壊しの一言。
 TAKA以外だとしたら: 歌メロは書かない方が良かった。誰だか知らないけど演奏は文句ないんだから楽器に集中させしておけばよかったのに。
 とにかく歌で萎えるアルバム。
 唯一THE SCENTのみが曲調と歌がうまく噛み合ってなんの文句もなく心地良く聴けました。
 「つまりわかりやすい歌が乗ってるポップな曲じゃないとアンタダメなんだろ?」と思われるかもしれませんが、シングルってこともあったのか、この曲はSculpture of Time収録曲中随一のキャッチーさを誇ってますからね、むしろこの曲にこのメロディが乗せられなかったらTAKAはマジ終わりでした。
 大多数のこだわりのない、なにかいい曲ないかなと探してるリスナーはギターのフレーズがどうとかベースのラインがどんなだとか気にしない。
 ボーカルのツラと歌がどうかがキモです。
 TAKAはLUNA SEARYUICHIポジの人間だと思うので、一見多くの人を一気に惹きつけられる可能性があったかもしれません。
 でも口を開いたらコレ
 フォロワーなんか出るかっつーの。
 キモがこんなキモかったらキモちよく聴けたわけがないっていうね。
 本当に勿体ない作品・・・。
 ボーカルのみフィルタのかけられる便利な耳か脳をお持ちの方、或いはTAKAの歌唱をどこかで先に聴いて「うん、大丈夫」と言える方には全力でオススメします。
 大半がベーシストのSHUSE作曲ってのが意外だった。あのゴツいツラからは想像できん作品の数々だな。

Artension
Into the Eye of the Storm
RRCY-1028

 バンド名のラテン文字順で聴いたので、実はSculpture of Timeが2番目、こちらが最初。
 思ったよりは悪くなかった。Vitalij Kuprijの独壇場ってワケでもなく、むしろ「もっとやれよ!?」とちょっと物足りなかったり。
 John Westの歌は、断然Royal HuntPaper Bloodで聴けたようなやつのが好みですねー。
 この頃はJoe Lynn TurnerJeff Scott Sotoみたいで、ウマいウマくない云々よりもどこかで聞いたなって印象が先立つのがいけない。
 かく言うPaper Blood期はMats Levénのようですが(以上3人全員インギバンドのボーカル・・・)。
 マァ、Vitalij KuprijとRoger Staffelbachがタッグを組んだことにより始まったこのバンド、他の面子はマイク・ヴァーニーが集めてきたとのことで、ネオクラシカル演ってナンボなみたいな連中ばかりになるのは仕方ないっつーかむしろ必然?
 日本人のレビューを読むとやたら音が悪い音が悪い言われてたので身構えてたのですが、そんな言うほどでも・・・というかこんなもん音が悪い内に入るのか?
 せいぜいドラムに迫力がない程度。
 しかもそれも全楽器陣が団結してユニゾンするパートが多く、そのときの重厚さが印象深いので、あまり気にならない。ただ実は楽曲中のこういうアプローチ、俺あんま好きじゃないんだけどね。あまりに多いからちょっと萎えた。
 そもそもMike Terranaのドラムって他のバンドのレコードでもバッカンバッカンいうミックスになってることないしね。
 1発目のWorld of Illusionから掴みはオッケー。しかしSculpture of Timeほどじゃないが歌メロのキレが悪い曲ばかりなのが気になった。
 耳に残る旋律はあれど全体的にあまりメロディアスでもなく、 John Westの迫力ある歌唱を始め、雰囲気モノの構成の中で堅固な楽器陣が一丸でゴリ押しするパターンに終始してますな。
 でもね、もうちょっとどうにかならんかったんかなーと思わせたら勝ちですよ。
 ある意味クセになってますから。
 また聴くようになります。

Royal Hunt
Paradox
TECW-25535

 で、ベッドに寝転がりながら3番目のこれ聴いてる途中に寝ちゃいました。
 でもいいんだ、Message to God聴いたアトだったから。
 久々に聴いたけど、相変わらず感涙モノの構成が胸に!沁みる!
 D.C. CooperこそがGod!
 オペラティックだか高音だかなんだか知らんが粗雑な歌い回しのMark BoalsなんかマジでいらないからD.C. Cooper戻ってきてくんねーかなあああああああああ。
 アナタはRoyal Huntで歌い、舞うべき人です。
 ま、Jacob KjaerSteen Mogensenももういないし、戻ってきても浮くだけか・・・。

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