2011年8月29日月曜日

?מה נתן ג'וש קלינגהופר להם ולי

 や~、なんか耳がジーンとしてました、ちょっとの間。

 ヒーリングミュージックと銘打たれたジャンルの下に作成・販売されるCDの中に、安眠を手助けするってやつ、あるでしょ。
 あれクソだなってずっと思ってて。悪徳商売もいいところだし買う方もバカなんじゃねぇのって。
 バイト先で安眠CDどれがオススメですかとか以前言われたことあるんだけど、「勝手に好きなもん買えバカ、どうせ効かねーよ」と正直対応に困りました。
 謂わばつくったもん勝ち、宣伝したもん勝ち、の典型的な一商品です、安眠うんたらってのは。
 合う / 合わないありますから。
 川のせせらぎを間近で耳に流してるくらいで眠れるやつは、たぶん最初からホントはなんにもなしで眠れる奴なんですよ。
 思い込みはこわい。
 まぁ、だから「安眠CDかけてるから眠れる!」ってバカを釣るのに最適のエサとなってるんですけどね、この手の商品。
 みなさんも見たことありませんか?安っぽい、薄い色の木だけでできた棚、そして上部にHealingだかRelaxだかいう文字の書かれた看板(自分の店にあるけど覚えてないや)。ラインナップはジブリの楽曲、コブクロなんかの曲をピアノアレンジしてたり、オルゴールアレンジしてたり。
 あれは、俺も最近他のCD屋行ったとき目にして初めて知ったんですけど、特定のCD屋で見られるものではないのです。
 そういったCD探してる人に案内してあげて、後日「買ったはいいが効かねーぞ!」って苦情言ってきやしねーだろうなと不安になるわ。
 無論、そんなこと販売元は考えもしない。
 どうせ無意味なもん制作してることは己らもわかってるくせに。
 ま、唯一褒められるのはポピュラーミュージックのCDに比べて安価なことですかね。大抵2kしません。
 最近、寝るとき音楽かけてるんです。
 ここまで散々安眠CD貶しておいて、実は「すんませんボクがバカでした、あれホントは効くんスね」とかいうオチなんです、ごめんマジで。
 なわけないし。
 イヤフォン・ヘッドフォンを最近疎むようになったと書きましたが、だからコンポで流すんです。音量ちっさくして。
 というかこれも書きましたね。
 これでMegadeth / Peace Sells...の2枚目ライヴ盤とか聴いたから評価に困ったって。
 以前、床に就いても音楽聴きたいときはイヤフォンで聴いてました。
 フツーに爆音です。
 それでも寝られます。
 だから初めて聴くCDをそういうときに流して、初回はすべて聴く前に寝た、ってことがこれまでに何度もあります。
 昨日、Red Hot Chili Peppersの新譜、I'm with Youもそうしてベッドの中で聴いていて、いつの間にか寝てました。
 Devin Townsend ProjectGhostについて書いたとき、「聴こうとしているCDの雰囲気にあった環境へ足を運ぶ」ことがイヤだと言いました。
 その逆も然り。
 静かな場所でAOR。
 環境ではなく心情に合わせるなら、例えば失恋したときは「失恋ソング(笑)」。
 それで眠るときには安眠CD。
 根本的に俺の性分と合わない。
 だから思いっきりバカにしたいです。
 それでしたんです、上で。
 初めて聴くCDの1曲目が流れてきて、「オッ、これ超いいな!次の曲も気になるぞ~・・・グゥ」と、続きに興味が湧いてもベッドにいりゃ寝るんです、俺は。たとえばSoilworkThe Panic BroadcastなんかがそんなCDでした。
 自然がささやく音、音楽ではない眠りを誘う音の集合ならまだわからんでもない。しかしそれも単なる暗示に過ぎないことを知れ。
 「眠れるクラシック」なんかはつくってる方も利用する方もバカの極み。
 不眠とは言え人間なら眠たくならないワケがないから、いつか必ず眠気は催す。
 次の日仕事あるから早く寝たいしとか守りたい生活のサイクルなんかは知らん。
 寝たいなら目ぇつぶっとけって話。寝るポーズをしなさい。耳に何か宛がいながら、音聴きながらってのは就寝の姿勢として自然ですか?
 医者にかかるとかいう考えはないの?
 ソユコト。
 で、ここまで言っておいてなんですが、寝るとき音楽をかけるってこと自体は悪くないなと、ここ最近で思うようになったんです。
 のび太の如く、布団入ってすぐ眠りに落ちることができればいいんですけど、そうならないので、じゃあなんか聴いとくかと。全部聴き終わるまでには寝てることはわかってるんで、あくまでもヒマな布団の中での、眠りまでのツナギで。
 そういうわけで昨日、I'm with Youの初体験はベッドの中で、そしてCDの回転が止まる前に俺が寝て終わりました。
 CDに合わせて環境を整える、若しくは環境 / 心情に合わせてCDを選ぶなんてカスみたいな真似ゼッタイしませんが、ある環境に流れているある音楽について、その環境で聞けることに対して何か面白味はないかと考えることは好きです。
 夜、床に入ろうと暗くした部屋、ちょっと身じろぎして布団の衣擦れが聞こえようものなら音楽の感覚が曖昧になるような空間で流れる音楽は、たとえデスメタルであろうといいものです。
 それを仰向けになって眠りに落ちるのを待ちながら耳にしているという状況もまた。
 最近はそんなコンポの利用の仕方が気に入ってしまったせいか、日中、音を上げて音楽を聴くということをしていません。
 それで記事冒頭に書いたことに戻るんですケド、コンポは使わず、PCに入れたファイルとして、イヤフォンを通してI'm with Youを聴きました。
 音量の細かい調節が面倒だったので、ざっくりボリュームバーを動かして、その所為かや音は大きめだったかもしれませんが、それにしても音楽聴いて耳に残響があるってのは本当に久しぶりでヘンな気分でした。
 まぁでもよく聞こえてよかったかなと。
 で、感想ですが・・・。
 これは「Red Hot Chili Peppersらしい」んでしょうか?
 ライナーノーツによれば「らしい」そうですが、俺にはわかりません。
 「らしさを残しつつ進化が覗える」とも書いてありました。
 ポピュラーミュージックのライナーノーツに記されていることなんてたいっていアテにならないのもう十分わかってますんで、「Josh Klinghoffer入れたせいでらしさ皆無になって別物になっちった」ってのがホンネなんじゃねーのと疑いたくなるところです。
 なんにせよ、唯一聴いたことのあるBlood Sugar Sex Magikの内容も全然覚えてないし、俺にはレッチリらしさってのはさっぱりわかりません。
 ただ、「レッチリってこんなの」(アニメ日常劇中の言い方で)というイメージはあります。
 それはファンク。
 実際にファンクに分類されているのか、ファンクをしていた / する事実がある、ファンクの要素を持っている音楽性があるのかは知りませんが、たぶん、第一にFleaがチョッパーの名手ってところから来てるんだと思います。
 だから、ノリが軽い音楽を期待してたんです。
 重イッス。
 正直軽快なの、ジョシュのカッティングくらいです。
 Anthony Kiedisの歌は、うまいんだかヘタなんだか・・・少なくとも気分を高揚させられはしない。
 つまりは求めてるものがなかった、だから「なんだコリャ?」としか思えないんでしょうね。
 Britney SpearsOops!...なんとかって曲を聴こうとつべ内を検索したら、COBのカバーがかかっちゃって聴いてみたら「なんだコリャ?」となったカンジ・・・極端っつーか、たとえになってないかw
 正直Ethiopiaのエイオイエイア~だかなんだかそんな歌のフレーズと、#1のサビのバックで鳴るベースのフレーズが、ELOLast Train to Londonのそれに似てる(とはいえ、よくあるフレーズなんだろうけどね)ってことしか印象に残ってないです。
 2日間かけてDIR EN GREYUROBOROS DVDの話をしましたが、あれを切欠にUROBOROSTHE MARROW OF A BONEを久々に、フルで聴きました。
 まぁ国際的な知名度とかCDの総売上枚数とかミュージシャンシップなんかはこの際どうでもいいです。
 どっちが面白いバンドだと思ったか?
 圧倒的にDIR EN GREYです。
 DIR EN GREYはボーカリストはヘナヘナだしギター隊は上達しないしドラムは小難しいフレーズの発想に技術力がやや置いてけぼりだしとライヴひとつ安心して観てられないオコサマバンドですが、「こんな曲聴いたことないな!」という感想はアルバムのリリース毎に生じさせられます。
 今回レッチリの新譜に「これは素晴らしいアイディア!」ってのがあったか?
 いや~・・・ないね。
 「こんなはずじゃなかった」とは思えても、それが必ずしも単純に「イコール・つまらない」に結びつくわけではないことは、多くの音楽愛好者が知っていることでしょう。
 ○○って××ってカンジの音楽やってるんだよな。
 アレッ、違った。
 そうかこういうバンドだったのか!
 イメージ覆った!めちゃかっこいいな!
 で、その結果得られた新たなイメージが以後、初めて(に等しい)聴くバンドに定着すると。
 「つまらんバンド」になっちゃいました、レッチリ。
 何も新しいものがなくてビックリ。
 しかしね、俺も悪かったです。先入観って本当に恐ろしい。最強の敵ですね。
 ま、それ抜きにしてもやっぱりI'm with Youはつまらないけど。
 ライナーノーツ書いた人ー、それからAnthony Kiedisサン、Josh Klinghofferが新しくこのバンドに齎してくれたものってなんだったの?
 Perry FarrellJane's Addiction)の本名、Peretz Bernstein同姓同名をペンネームにしている人がいる(本名: שלומו פריץ ברנשטײן / シュロモ・フリツ・ベルヌシュテイン)ってことと、クリンホファーがユダヤ人かどうかはさだかじゃないけど俺はユダヤ人だと信じてる、そしてKlinghoffer姓を持つユダヤ人は実在する(יצחק-הנס קלינגהופר / イツハク=ハンス・クリンホフェル)。פרץ ברנשטײן(=Peretz Bernstein)とקלינגהופרでググったらかかっちゃいましたよ。פרץはありふれた名ですが、ברנשטײןまで含めているかどうかと思ったら・・・いたっていう。まぁ、苗字でユダヤ人かどうか決まるわけじゃないけど・・・。名まで含めて考えるのがコツだね!
 俺にとってはこれだけ。

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