読めない文字が深みのあることを示していようが、或いは陳腐なことを示していようが、読めないだけに当然ながらそんなことは一切わからないわけです。
この画像に映された、俺がクメール文字で書いた3文=カンボジア語は和訳だと何を意味しているでしょう?とても含蓄のあることでしょうか?
まさかね。ニューエクスプレス カンボジア語でようやく5課に辿り着いた人間の書いたことですよ、大したものじゃないに決まっている。
上に書かれている文が解読し辛いとすれば、それはひとえに私の字の書き方のせいだと思います。
どんな字も角張らせて綴ろうとするのは私のクセです。書き易いよう意図的にやってるので、クセと言うには少し違うかもしれませんが。
白水社のニューエクスプレスシリーズには、若干の例外を除いて、巻末の方に付属のCDに声を吹き込んだ人による原語でのコメントが載せられています。ニューエクスプレス カンボジア語での該当するページを見てみると、カンボジア語による直筆の名が2名分書かれていますが(ふつうは手書きが採用されておらず、活字。この編集方法は初めて見た。また、本によって原語表記だったり仮名表記だったりする)、私の書くクメール文字と比べると、まるで互いに異なる文字であるかの様です。
CDエクスプレス ヘブライ語を持っていますが、この本には、活字によるヘブライ文字は勿論、日常的に手書きで用いられる字体も載っています。両者の見た目は互いに随分異なります。
クメール文字でもヘブライ文字でも、私は活字体の方が好きです。この2言語を文字にして表現するとき、活字体で書くと、まるで堅苦しい文語で話しているような印象を与えてしまうのでしょうか?そうであるとしても、私は活字体の方が愛おしい。
筆記体のヘブライ文字も一応習得しましたが、見た目が気に入らないだけでなく、ただでさえ格好良く書くことが易しくないヘブライ文字が更に書き辛くなったかのような字体で、こちらで文を長く、たくさん綴るということは皆無に等しかったです。あまりにも不細工な見た目なので、本当にこんな文字で書いてる奴がいるのかとすら考えていたのですが、以前、イスラエルとパレスチナの紛争問題を扱ったあるTV番組で、それに関連して亡くなった少女によるヘブライ語で書かれた平和を願う直筆の詩が見られたのですが、これが筆記体でできていました。「ああ、本当にイスラエル人ってこうやってヘブライ語書いてるんだ・・・」と心に生じた諦めのような納得を未だに覚えています。あれは家庭で、それとも学校で教わるもんなんでしょうか。
以前、長いことアラビア文字を書き続けてきたが未だに慣れないというようなことを書きましたが、ヘブライ文字も同じです。相当色々と書きましたが自分自身、己の手による綴りに全然納得できていません。それほどヘブライ文字は難しい。たぶん全体的に箱型で、且つその中身がスカスカだからでしょうね。しかしラテン文字に比べ、より記号的でない印象を個人的には受けているので、意味在る文字として表現しようとすると、書いてることが途端に億劫になってきます。活字体としては、これまでに見てきた文字の中でもかなり好きな方なんですが、実際自分で書くとなると・・・極めて実現の難しいその美しさに、綴っている最中は常に苦しめられていた思い出があります。
一方ニューエクスプレス カンボジア語の方には、本の見返しに筆記体らしきものが筆順と共に載ってはいるのですが、CDの音声を担当した人の書くクメール文字と比べると活字体寄りです。こちらは練習していません。筆順を見てもいません。
ヘブライ語はもう長いこと勉強していませんが、今回自分で話題にしてまたやりたくなってきました。最後に勉強した頃からすると新しく覚えた文字がいくつかあるので、それらを活字体に成る可く忠実に美しく書くために試行錯誤してきたことを経て、以前とはまた違った気持ちでヘブライ文字の、楽に書くのに効果的で、且つ己を納得させる見た目を実現させる綴りに取り組めそうです。
ところで最近また言語の学習方法が変わりました。確実な暗記云々とこのブログで言い出してから3つ目に編み出した学習法です。編み出したと言うよりも改良を重ねているという方が適当かもしれません。現に、考えついた学習法の併用はしていません。
新しい仕事探しやら引越しやらで落ち着いて勉強のできる気分になれなかった為にニューエクスプレス カンボジア語はまだ5課に来たところですが、進捗は極めてハイペースである筈です。実は、クメール文字の読み方についての解説は大半を読まずに学習を進めています(面倒臭くなったから)。それで労せず勉強できているのだから、今回の学習法には今まで以上に手応えを嬉しく感じています。これからあまりにも理解し難い文法要素などが登場すれば話は別ですが、全20課の文章の暗記だけなら1週間あれば事足りそうです。
新しく考案した学習法は、勿論知る限りのあらゆる言語の学習に際して適用できるように練ってありますが、特にこれまでに知らなかった文字を正書法として持つ言語に対して有効です。このままタイ語、ビルマ語、チベット語と攻略していきたいところです。
ちなみにこれらの学習法の子細をこのブログでは一切書かないようにしています。もしかしたらいつか、こうやって考えついている方法を直接的或いは間接的に利用してカネを稼げるのではないかと思っているので。
最後に、で、上のカンボジア語はどういう意味なんだよ?ってことなんですが、画像のファイル名からもわかる通り(フランス語ですが。日本語でつけると何かと扱い辛いので英語かフランス語を使ってます)、「こんにちは(チョムリアプスオ)。私は日本出身です(クニョム モーク ピー スロク チャポン)。カンボジア語の勉強が好きです(チョールチャト リアン ピアサー クマエ)。」と訳せます(綴り間違いがなければ)。各文末尾に共通の記号が置いてありますが、これがクメール文字の「ピリオド」です。
次回題材候補:
Mitchell “Mitch” Lucker死去
Jeffrey “Jeff” Hanneman死去
新居
言語関係