2011年10月19日水曜日

Trois Groupes Musicaux de Century Media Records \m/

 “The European Leaders of Gore”(by Century Media Records)、Abortedがニューアルバムをリリース!

① ③
② ⑤

Sven "Svencho" de Caluwé - Vo.
スヴェン・“スヴェンチョ”・ド・カリュウェ ※S
Eran Segal - Gt.
エラン・セガル ※E
Michael Wilson - Gt.
マイケル・ウィルソン
J.B. van der Wal - Ba.
イェー・ベー・ヴァン・デル・ヴァル ※JB
Ken Bedene - Ds.
ケン・ビディーン ※K

 ※S:
 Abortedはベルギーのバンドですが、現在在籍するベルギー人は実は彼のみ。名前の読みはフランス語かオランダ語の規則を適用することになりますが・・・これがまたよくわからない!
 姓がC-で始まっているからロマンス語派-つまりフランス系-と見なしたいところですが、-W-が含まれているのでゲルマン語派?-つまりオランダ系-と混乱してしまいます。
 結局はC-で始まっていることを理由に姓はフランス語読みしました。即ち「de」もフランス語読みです。
 ただ名の「Sven」はフランス人らしくないので、これはオランダ語読み。フランス語読みだと「スヴァン」。ただSvenという名前を持ってる人ってそもそも個人的にはスウェーデン人とかノルウェー人って印象がありますけどね・・・。
 英語でのインタビューの動画では「スヴェン」と呼ばれているので、少なくともメディア向けの名乗りには自分でもこう言っているんだと思います。

 ※E:
 出身地がはっきりと明示されている情報はありませんが、たぶんイスラエル人。
 また、出身地がさだかでないときは、名前と、過去に在籍したバンドの活動拠点を参考にもしています。彼はイスラエルのバンドにいたことがありましたし、Segalはユダヤ系の苗字です。Eranはちょっとわからんけど・・・。
 ちょっと混乱させられるような情報がありまして、en.wikipedia.orgによると"The band members of Aborted hail from Belgium, France, Israel, United Kingdom, and the United States."だそうですが、この文章の根拠になっているBlabbermouth.net記事は2008年に作成されたので、2009年からAbortedに参加しているEran Segalのことを示しているわけではないと思います。おまけに当時のメンバーにイスラエル人はいなかったはずなんですが・・・。
 ちなみにSvenchoの妻、Miri MilmanSystem Divideのボーカリスト; Svencho自身も在籍)はイスラエル人です。過去にはOrphaned Landのライヴに参加したことがあるんだそうな。

 ※JB:
 PVには登場せず。この人よりもMichael Wilsonの方が後に入ってきたんですが・・・。どんな風貌の人かということ自体は画像検索でわかります。
 Svenchoのことを「Aborted内唯一のベルギー人」と書きましたが、この人もベルギー人かもしれません。在籍経験のあるバンドがオランダのものばかりだったので(ドイツもアリ; それなりに有名なLeaves' Eyesってバンド)オランダ人かもしれません。
 ちなみに「J.B.」と「der」表記はen.wikipedia.org準拠、公式サイトだと「JB」と「de」、Metallumも同様。前者を選んだのは正しさを無視して完全に好みを優先した結果です。

 ※K:
 イギリス出身。「Bedene」の読み方は調べても出てこなかったので、なんとなくそれっぽい感じで。クロアチアの「Bedene」って人はen.wikipedia.orgでも出てきたんだけどね。

 リリース自体は来年だそうですが、おそらくずっと前からアナウンスはされていたんでしょうね。なので一般的には「そんなこと、え、今更?」なんでしょうけどw
 久々に聴きましたね、こいつらの曲。
 先日ゴアグラインドを主題として記事を書きましたが、そういえばAbortedを忘れてました。初めて聴いた曲はDead Reckoningだったなあ、懐かしい。この動画、一旦曲終わったらまた同じの始まるんですよ。意味わからん。
 もしかしたらゴアとの出会いはこの曲がきっかけだったかも。なんだか得体の知れないことをやってるなという印象を持ったことは覚えています。
 それにしてもこいつらもバカテクですね。
 ゴアってテクはいらない印象があったんですけど、テクデスを聴いてるときと同じくらい「技巧的な演奏を聴いて満たされる欲求」が刺激されます。
 他に知ってる曲は、これまたビデオがあったからという理由でThe Chondrin Enigmaなんですが、上のDead Reckoningと併せて、この頃に比べるとトレイラーで聴ける音は大分全体的な音がすっきりしてますね。まぁ、この2曲は映像が低質ということから察するに、もしかしたら音質もアレだっただけかもしれませんけどね。もっとグチャグチャしてる方がいいって人もいそうです。
 ・・・それにしても俺、この手の映像マジダメなんです・・・コワイ・・・。
 ゴアグラインドの音楽性は耳に脳に実に楽しいものですが、扱ってるテーマを視覚的に見せつけられるとマジキツいです・・・。
 上のバンド画像つくるために何回爪が剥がされるシーン見てしまったことか・・・。
 「タバコを目に」もヤバいですが、そこまでいくともうバンドが出てこないので見る必要がなく安心。ヤッタネ!
 さて最新情報としてCentury Media Recordsのチャンネルからもうひとつ。ま、上のもこれも、昨日今日公開されたものじゃないんですけどね・・・。

⑥ ③
② ①

יעקב "קובי" פרחי a.k.a. Kobi Farhi - Vo.
ヤ’アコヴ・“コビ”・ファルヒ
יוסי "סאסי" סהרון a.k.a. Yossi Sassi Sa'aron - Gt.
ヨスィ・“サスィ”・サハロン(サ’アロン)
מתי סוטיצקי a.k.a. Matti Svatizky - Gt.
マティ・スヴァティツキ
אורי זילכה a.k.a. Uri Zelha - Ba.
ウリ・ゼルハ
מתן שמואלי a.k.a. Matan Shmuely - Ds.
マタン・シュム’エリ ※מ
שלומית לוי
a.k.a. Shlomit Levy - Vo.
シュロミト・レヴィ(ツアーメンバー)

 ※מ:
 フォーカスの当たった場面がひとつもなかったので今回は載せられず。正式メンバーじゃないShlomit Levyはアップになってるのに・・・。!סליחה, מתן-それにしてもUri Zelhaはまたもや殆ど顔がまともに表れないなぁw

 Orphaned Land、最新リリースにして初DVDのトレイラー第2弾!
 Abortedという一見ユダヤ人とは関係のなさそうな、しかしイスラエル人(=Eran Segal、たぶんだけど)のいるバンドとOrphaned Land併せての記事の話題になったので、結果的に「ユダヤ人 in HR/HM」のバンドを初めて2つ並べて紹介することになりました。
 Orphaned Landの名前自体も、なんの因果かMiri Milmanについて書いたくだりで出していますね。
 いや決して意図的にこの2バンドを同時に扱おうとしたわけではないですよw 今日Century Media Recordsのつべチャンネルを確認したらこいつらに関係した動画が目に入ったからさぁ・・・。
 まぁOrphaned Landは筋金入り、というかイスラエルのバンドなんで、彼らを指して「メタルユダヤだ!」と喜ぶのはおかしいのですがw
 前回このDVD、The Road to OR-Shalemについて話題にしたときから、ステージ上のミュージシャンたちを見て既にわかっていたことですが、ゲストに呼ばれた人が結構いるんですね。
 こういった人々の出で立ちや用いている楽器、演奏も相俟ってホントに中東色が濃いーのなんのって。
 出身地域の特色やお国柄が音楽を通して表現されるのを聴いたり目にしたりするのはいつであってもなんだか感動してしまいますね。
 メタルにあっては尚更ですね。民族色が出にくいジャンルですし。
 だからこそフォークメタルってのは人気なんでしょう。流行りのサブジャンルを聴いてるだけでは決して味わえない未知の感動があり、メタルの新たな可能性(と言っても今更でもありますが)をまざまざと見せつけられますからね。
 「見せつけられる」ならグロじゃなくてこういうのがイイな、俺はw
 サブジャンルと言えば、「メロディックデスメタル」ほど定義の曖昧なサブジャンルはないと個人的には思っているんですが、このバンドはなかなか聴いてて凡百の連中とは別モノ感がありました。上の2バンドと同じくCentury Media Records所属なので一緒に話題にしちゃいましょう。

 
④ ①
③ ②

Niilo Sevänen - Vo. / Ba.
ニーロ・セヴァネン
Ville Friman - Gt.
ヴィッレ・フリマン
Ville Vänni - Gt.
ヴィッレ・ヴァンニ
Markus Hirvonen - Ds.
マルクス・ヒルヴォネン

 フィンランドのInsomniumです。
 こいつらも「デス」かって言うと、ボーカルの歌い方がそれっぽいだけなんですが、ジャンル分けに依拠していては語れない強い魅力を感じたのです。
 お約束の「PVがあったので聴いた」なのでまず印象に残ったのはバンドの映像的な部分ですが、これ、つくりがとても神秘的ですごく気に入りました。それだけに最後Niilo Sevänenが虫を吐くところが安っぽすぎてめちゃめちゃ余計ですが・・・。
 冒頭の楽器をアップにするカメラワークなんて見慣れているはずなのに、こうも「メタルを演奏するのに用いているでない不思議な道具」を見ている感覚があるのは何故なんでしょう。
 似たバンドで言えば、サビが多少それっぽいということで、Amorphisですかね。アグレッションはInsomniumの方が断然上なので、俺はそこが好きです。今のAmorphisはメロディは相変わらず上質ですが、メタルバンドとしてはあまりにも全体的な質感が暖かすぎる。
 あとこのPVで個人的に重要なのは、ギタリストが歌っているところ。ギターで歌ってるとかではなく、口を動かして、ってことね。ライヴでも歌ってるのかどうかはわかりませんが、レコーディングで入れたコーラスを再現しようとするならNiilo Sevänen以外にも誰かの歌は必須でしょうね。
 もうなんて言っていいやらわかりませんが、2人のギタリストの所作ひとつひとつがこれまたツボなんですよ。歌ってるところなんて、このメロディも相俟ってなんだかすごく胸が締め付けられる思いがします。
 ボーカルだけやってるヤツ、楽器弾いてるだけのヤツより、楽器を弾きながらリードボーカルをとってるヤツ、楽器弾きながらコーラスにも参加するヤツの方が俺は断然好きですし、尊敬できます。
 昨日の記事で元NileJoe PayneFacebreakerのPVで咆えていることについて言及しましたが、その後ライヴ動画を観ると、彼はNile時代と同じくDivine Heresyでも歌ってました。
 Facebreakerの中でだけの歌うフリでも俺には十分かっこよかったのですが、ライヴでも叫んでいると知って本当に感激。
 そう、このInsomniumのギタリスト2人も実際はライヴでは歌ってないとしても、俺にはこういう歌を愛する姿勢を見せてくれてるってだけでも大切ですし、多大な好感を寄せる原因に成り得るんです。
 俺歌ヘタだしな~ってことでコーラスをとらない人もいるでしょう。それはそれで仕方のないことなので別に責めはしません。
 でも楽器やってて、音楽に携わってて、歌キライだ!って奴は果たして実在するのでしょうか?
 俺も歌いたいなと思うのが自然ではないのでしょうか?
 まぁバンドのイメージ上の問題や、ライヴでのパフォーマンスの自由度にも関わることでもありますから、PVでもライヴでもギタリストやベーシストにコーラスを任せることについては一筋縄ではいかない事情もあるでしょうが、なんにせよ俺の心はこのThrough the ShadowsのビデオひとつでInsomniumというバンド、そしてそのメンバーたちに完全に釘付けになったわけです。
 「メロディックデスメタル」って、メロディアスさをウリにするにしてもデス要素で宣伝するにしても中途半端なジャンルじゃないかと今のところは思わずにはいられないんですが、一緒に歌える歌も人間業とは思えないような演奏も好きな身としては、極まればこれほど理想的にその名が耳に響くジャンルもないですね。
 このジャンルの大御所と言えばChildren of BodomArch Enemy、後期CarcassDark Tranquility、それから昔のIn FlamesSoilworkらへんだと思いますが、個人的にどれも「デスメタル」としてはピンと来ないですね。
 目下俺の理想の「メロデス」は、Deathのやっていたこと。
 目立った美しい旋律はChuck Schuldinerによる幽玄な響きのギターフレーズくらいしかなかったかもしれませんが、出番は少なくとも曲を決定的に印象深いものしている大きな要素のひとつとして数えられるのなら、「メロデス」ってのはそれで十分じゃないんでしょうかね。

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