Immolationの新EP・Providenceは、なんとフリーダウンロードで入手可能であることが発覚!
-“Providence”レコーディングラインナップ-
①
② ④
③
Ross Dolan - Vo. / Ba.①
② ④
③
ロス・ドーラン
Bill Taylor - Gt.
ビル・テイラー
Robert Vigna - Gt.
ロバート・ヴィナ
Steven "Steve" Shalaty - Ds.
スティーヴン・“スティーヴ”・シャラティ ※S
※S:
以前Immolationを話題にした際「なんて読むのかわからない。インドっぽい」で終わらせたこの苗字ですが、「Shalaty」をアラビア文字に転写して検索すると人名としてヒット。ただ、俺は「شلتي(shalatī)」と打って検索しましたが、返ってくるのは「شلتی」としてです。後者の方だと「shalatā」とも読めるので「Shalaty」を指していない可能性もある。また、「Shalaty」の出自を探ったつもりでも、アラビア文字からは含まれている母音がわからないので、「Shilatī」とか「Shalatay」とか「Shulatī」などと読まないとも言い切れない。但しアラビア語の単語は基本的に子音のみでは始まらないので、唯一「ShlVtV」としては有り得ない。
ただ、ペルシャ語のアラビア文字だとيの語末形は常にـیなので、「شلتی」はペルシャ人の名前かもしれない-これの含まれる検索結果の文章はアラビア語によるものばかりではあったが。
まぁこれだけでは「じゃあアラブ / 中東系?」と簡単には言えませんが、なんかそう思って顔を見てみるとあっちの人っぽい印象を持ってきてしまうような・・・。あの特徴的なヒゲもあるしねー。中東の人=ヒゲモッサリってイメージがやっぱね。
後々カネを取って売るつもりなのかどうかは知らないが、現在行われているツアーのライヴ会場ではCDと「ヴァイナル・ヴァージョン」(ヴァイナル=vinyl=ビニール。LPのこと)の配布もするそう。ソースはココ。ちなみにこのニュースを知ったのはいつものHR・HM板。
いやー、スゴイね。ただ、とても嬉しいがこのEP制作にかかった費用の採算はどう取るんだろうと心配にもなってくる。現在のツアーの客入りが予想よりも良くてカネに余裕ができたが故のワザとかなんだろうか?
ダウンロードはもう済ませました。フリーで手に入るだけに、「制作にあたって大して費用も労力も費やしてないものなんじゃないか?」と思ってしまう人もいることでしょうが、私はこのProvidence、デスメタル界の重鎮と呼ばれる存在になっても尚現状に甘えず、更なるバンド自身の宣伝及びファンの獲得に貪欲であることが表れたものだと思いますし、また、代金が要求されるCDに対してよりも容易にリスナーの反応が集められるであろうことをバンドは期待し、故に、エクストリームな方向性の極まった昨今のデスメタル界のダイハードなヘッドバンガー連中に向けての生き残りを賭けた挑戦と受け取っていいように感じられました。
Illuminationで初めて知り、「他の曲も聴いてみたい」と思っていたところに願ってもないこのリリース・・・クリックひとつで簡単に手に入ったが侮ってかかっていては精神が返り討ちにされるであろうこの5曲入りの“デジタル”EP、私は有難く拝聴致し、また、真摯な気持ちで感想を書かせて頂く次第であります。
ダウンロードはもう済ませました。フリーで手に入るだけに、「制作にあたって大して費用も労力も費やしてないものなんじゃないか?」と思ってしまう人もいることでしょうが、私はこのProvidence、デスメタル界の重鎮と呼ばれる存在になっても尚現状に甘えず、更なるバンド自身の宣伝及びファンの獲得に貪欲であることが表れたものだと思いますし、また、代金が要求されるCDに対してよりも容易にリスナーの反応が集められるであろうことをバンドは期待し、故に、エクストリームな方向性の極まった昨今のデスメタル界のダイハードなヘッドバンガー連中に向けての生き残りを賭けた挑戦と受け取っていいように感じられました。
Illuminationで初めて知り、「他の曲も聴いてみたい」と思っていたところに願ってもないこのリリース・・・クリックひとつで簡単に手に入ったが侮ってかかっていては精神が返り討ちにされるであろうこの5曲入りの“デジタル”EP、私は有難く拝聴致し、また、真摯な気持ちで感想を書かせて頂く次第であります。
さて次はNuclear Blast所属バンドつながりで、ちっちゃいことながらこんなニュースも-Sickdrummerdotcomチャンネルに、DecapitatedのKrimhによるPest(最新作・Carnival Is Forever収録)のライヴパフォーマンスがアップ。
-“Carnival Is Forver”レコーディングラインナップ-
③ ④ ① ②
③ ④ ① ②
Rafał Piotrowski a.k.a. Rasta - Vo.
ラファウ・ピョトロフスキ = ラスタ ※R
Wacław Kiełtyka a.k.a. Vogg - Gt.
ヴァツワフ・キェウティカ = ヴォッグ
Filip Hałucha a.k.a. Heinrich - Ba.
フィリプ・ハウハ = ハインリヒ ※F
Kerim Lechner a.k.a. Krimh - Ds.
ケーリム・レフナー = クリム ※K
※R:
「Rasta」は本名がRで始まることとラスタファリズムから来てるんでしょうかね・・・ドレッドヘアだし。思想は自由ですが、代表的テクデスバンドのひとつのボーカリストがこれってのはちょっとなぁ。
※F:
もうやめてます。早いよオッサン!(実際はまだ若いが)
ちなみに・・・ドイツ系のステージネームなのでドイツ語読みしましたが、Carnival Is Foreverのあるバージョン付属の特典DVD(@12:00)だと「ハインリシュ」と呼ばれているように聞こえます。ポーランド語でもドイツ語でもCHが示す音は/x/(ドイツ語では更にIの後で/ç/)なんですが・・・俺の耳がおかしいだけかな。
余談ですがこの動画の途中(@5:47)、Krimhの横でVoggとエンジニアのMalta(マルタ、本名: Arkadiusz Malczewski / アルカディウシュ・マルチェフスキ。勿論こんな奴知らんよ、ブックレットに書いてある)がポーランド語で話す様子が映っていますが、Krimh、ポーランド語わからないんじゃ・・・自分のテイクについての話なのになんか不安になるだろこれじゃ。
※K:
Metallumによるとオーストリア人、なのでドイツ語読みしたが・・・何故Krim「h」なんだろう?「Krim」でも同じ音になると思うんだが・・・。
さて以下はこのヘンな「Krimh」というステージネームに触発されたアソビの考えです。
MH(/v/)という二重子音は個人的にアイルランド語を思い起こさせられる(cf. Galway < Gailimh)。関係あるのかわからないが、この動画にユーザーから少し気になるコメントが-「Krimhの話し方にはスコティッシュ訛りが感じられる」。イングランド人、スコットランド人、アイルランド人については与り知らんが、それぞれの言語-ゲルマン語派の英語とスコットランド語、ケルト語派のアイルランド語の2グループは、その成り立ちに於いて相互的な関係性はかなり薄い。が、イングランド、スコットランド、そしてアイルランドは隣接しており、各々が今日等しくUKという連合国家の一構成要素であるが故に、このステージネームと「スコティッシュ訛りがある」という意見-あくまで一意見だし、「like you have ...」でしかなく専門家が聞いて判断したわけではないが-の関係は、実はKrimhはアイルランド系の人間なのではないかという気にさせる。
ここまでを踏まえた上で「Krimh」というステージネームの由来についてだが、その見慣れない綴りは得体の知れない演出のための利用を彼に思いつかせたが、そもそもは出自に忠実に綴られた本名なのではないか。そして「Kerim Lechner」は、本名であるには違いないが英語名、と。
Metallumをハナから信じていればアイルランド語がどうとか言わないんだが、ホントなのかどうなのかこのサイトの情報は個人のプロフィールに関しては信じられん部分がかなりあるからなぁ・・・。
それにしても毎度書く羽目になってるこういった名前についての注釈欄、独立させて記事にしてもいいくらいの文量になることもしばしばだからオマケにしとくのちょっと勿体ないかもw
SickdrummerdotcomはSick Drummer Magazineという、その名の通りキレたドラマーを扱う雑誌が持つチャンネルで、基本的にアップされる動画で最もよく聞こえる音はドラミングのそれなんだが・・・。
この動画はやたらとギターの音が目立つ。というか、スタジオレコーディングを聴いてるのと印象がそう変わらないと言った方がいいか。
こんな音作りにしなくてもDecapitatedはVoggのバンドだってみんなわかってるわけだし、あの暴虐的でもありとてつもなく流麗でもあるギターワークはこんなデカ過ぎる音で表現しなくても元からバンドの中で最高に目立って魅力的なものだと思うんだけどな。
あとユーザーのコメント-「Fog machines suck」という意見の通り、もやがすさまじくジャマ。
この演出、上述の音、Sickdrummerdotcomの動画でドラマーの手腕が理由でなくこんなにガッカリしたのは初めてですw
ただ、今回Krimhについて、Decapitatedのことも含めて書くにあたり色んな動画を観たわけですが、Krimhが単なるドラマーではないとわかったことはとてもいい収穫になりました。
彼はギタリストとしても有能です。ビックリしました。彼自身のチャンネルで観られますよ。自身がギターを弾き弾き、ドラムを叩き叩きする様が切り替わる編集はマジアツいっすね。こんなことできる人、いいなあ・・・。
Krimheraというアルバムをフリーダウンロード音源としてリリースしており、前はRapidShareから入手できたらしいのですが・・・残念、今はもうないです。
このチャンネルは4年前に開かれており、Dimmu BorgirやScar Symmetry、Arch Enemyなどのカバーに混じりDecapitatedも!Invisible Controlという曲で、Carnival Is Foreverしか持っていない俺は当然知らない曲ですが、プレイがエラいことになってるのはわかります。故Witold "Vitek" Kiełtykaのコピーですもんね・・・。
現在22歳なので、当時18歳ですか・・・ヒャー。なんか俺が言っていいのかわかりませんが、「あれっ、今のちょっと叩ききれてない?」みたいな場面が何度か散見されるものの、18歳の日本人がニコ動あたりにこんなプレイ動画あげたら神だのなんだのといったコメントがつきまくりそうです。
過去にはMetallumで確認できる限り、フルレンスのアルバムをリリースしたことのあるオーストリアの2つのバンドに在籍していたようですが、あまり活発でないようなので、それらのバンドを通してではなく、このチャンネルの動画を観てVoggはアプローチをかけたのかもしれませんね。
実際ギターもうまく弾けるドラマーってのは多いのかもしれませんが、俺が耳と眼で確認したことあるのは彼と、Decrepit BirthやAbigail Williamsなどでのプレイで有名な超凄腕ドラマー・Sam "Samus" Paulicelliだけですね(イタリア系アメリカ人?)。この人、Insane Drunk Drummerという動画で初めて知ったときはやたらウマいがただのアマチュアだと勘違いしていたのもいい思い出です。
そういえばNileのDallas Toler-Wadeは昔ドラマーをやっていたことがあると目にして、この度ちゃんと調べてみましたが、Lecherous Nocturneというバンドで2006年にドラマーとして音源を残していますね。
なんとこのバンド、元Nile・Joe Payneや現Nile・Chris Lollisもいたことがあるそうです。しかもChris Lollisは当時ギタリストで、上述したDallas Toler-Wadeのドラミングが収められているレコード・Adoration of the Bladeに、彼と共に参加していました。「Guitar」と共に「Backing Vocal」を担っているとも紹介されているので、後のNileへの参加もこの頃から定まっていたようなもんですね。
HR/HMでも特にメンバーチェンジの激しいエクストリームメタル界隈ですが、こういう「縁」みたいなものを探るのは楽しいっすw
彼のドラミング、めっちゃ見てみたいです。・・・と思っていたら、ホント、つべ様様ですね、動画はありませんが音源が“違法”アップロードされてました。
-“Adoration of the Blade”レコーディングラインナップ-
④ ⑤ ③ ② ①
④ ⑤ ③ ② ①
Jason Hohenstein - Vo.
ジェイソン・ホーエンシュタイン ※J
Christian Lofgren a.k.a. Kreishloff - Gt.
クリスティアン・ロフグレン = クライシュロフ
Chris Lollis - Gt.
クリス・ロリス
Mike Poggione - Ba.
マイク・ポッジオーネ
Dallas Toler-Wade - Ds.
ダラス・トーラー=ウェイド
※J:
彼に限らずですが、特に思い入れもないバンドのことなので、今回本当の読みについてはまったくこだわってません。
ただ、上の画像に写っている男たちがそれぞれ誰であるかってのは間違ってないはずですよ・・・たぶん。ちなみにChris Lollis、Dallas Toler-Wadeだけでなく、Mike Poggioneも現在はいません。
おおっ、この顔、このハゲ具合(笑)、ホントにDallas Toler-Wadeだ!
で、そのプレイはというと・・・オイオイ・・・なんだこりゃすげぇぞ・・・。
まぁ普通っちゃ普通のデスメタルドラミングで、ギタリストとしてだけ知っていた人が「実はドラムも叩ける!」(いや、本当は「実はギターも弾ける」ので今ギタリストをやってる!なのかもしれませんが)ということで驚きが評価に多少加味されていることは自分でも否めませんが、それにしたって普通にデスメタルバンドで叩けるってだけで本当は凄いもんな。
ちょっとアイデアもブルータリティも足りない気がするので、それが故に解雇された、或いは自分でドラムには見切りをつけてギタリスト一本でやっていくことにした、とかなんですかね。
ちなみに現在同バンドで叩いているAlex Lanciaは本当のやり手のようで、sickdrummerdotcomでプレイ動画が観られます。いや確かに凄い。
それにしてもまぁ、Steve Shalatyの名前についての2度目の注釈、Kerim Lechnerのライヴパフォーマンスと名前とソロイストとしての活動、元ドラマーとしてのDallas Toler-Wade、記事書き始めからは予想もつかなかった「ドラマー祭り」な内容になりましたねw