2011年8月17日水曜日

Human Initiative

 ではまずAZUMA HITOMIきらきら
 う、う~ん?
 インパクトが全然ナイゾ。
 最初抱いた感想としては、ハリネズミに比べると全然・・・だったが、なるたけあれを念頭に置かないように努めて印象を素直に表現しようとしても、やっぱりインパクトがない、に尽きるかな・・・。
 #3の「ハリネズミ」リミックス版はサイテーだね。
 オレこういう類のリミックス版でいいもの聴いたためしがないんだけど、今回も見事に悪い期待を裏切らない!
 Suicide SilenceThe Black Crownのラストに収録されているSlaves to Substanceのリミックスバージョンは、買って以来一度も聴かずにいたが、数日前コンポを停止させず初めて最後まで聴いたときに、やっぱりガックリきた。
 AZUMA HITOMIに話を戻して・・・ハリネズミの収録曲は、#1のハリネズミを筆頭に、収録の3曲すべてがとても印象的で口ずさまずにはいられないものばかりだっただけに・・・残念すぎる。
 なんか歌にも迫力がないよ。元々自分の声で迫力を演出しようとは思ってない人なんだろうけど、それでもハリネズミの歌唱はアツかったよ。
 #3のDown by the Sally Gardensはカバーであったことを鑑みて、ではこれ抜きで純粋にハリネズミの2曲対きらきらの2曲を比較してみると・・・いや、やっぱりハリネズミ圧倒的に優勢だ・・・。
 まぁどうせこれから先耳が慣れると「なんだこれもいいじゃん」とか言い出すんだよ、俺のことだから。
 ただ!・・・初聴の衝撃では断然前作が上ということだけは永遠に覆らないね。
 次、DeathHuman
 オリジナル盤未経験なので、Jim Morrisによる新たなリミックスがこのアルバムの印象をどう変えているのかはわからない。
 実は俺がフルで聴いたことのあるDeathのアルバムはSymbolicだけで、あれに比べると随分ストレートな作風だなと思えた。
 よりデスメタルらしく。
 Chuck Schuldinerの歌唱もSymbolicに比べると低音をよりきかせている。
 プログレ・デスの申し子のようなバンド・CynicPaul Masvidal(Gt.)とSean Reinert(Ds.)が参加してこれってのはちょっとつまらん気がするなぁ。
 折角のSteve DiGiorgioのベースは埋もれがちで、マスビーダルはライナーでディジョルジオが当時如何に革新的なベーシストであったかを語っていたが、このアルバムで彼の特徴が存分に活かされていたかと言うと・・・いや残念な演奏だと思いますよ。
 たぶん1991年リリース当時はこの2011年版に比べると幾分貧相な音だったんだと思うけど、その方がムダな低音に全体が支配されておらず、各メンバーの役割がもうちょっとわかりやすく耳に届いていたんじゃないかと・・・思う。どうでしょう?経験者。
 ただ、ゴリゴリ具合は抜群でそこは実に気持ち良く、Symbolicしか知らない身としてはもっと各人のフレキシブルなプレイを期待してはいたが、まさにデスメタルの中のデスメタル。ウソかホントか、Death Metalという言葉はDeathの当時唯一無二の音楽性を形容するために生まれたという説にも大いに頷けるというもの。
 曲目をよく見てなかったのでKissGod of Thunderが始まった瞬間はビックリしたが、ワリとハマってましたね。
 Disc IIは未だ聴いてないです。
 次、MegadethPeace Sells...But Who's Buying?
 実は今年2月にTOCP-54225を買ってるんですよ、ワタシ。去年出たピース・セルズです。¥1,500だったので・・・今思えば、ですがバカですよね~。
 TOCP-54225は2010年発ですがリマスタリングは2004年仕様です。
 で、今回の発売25周年記念エディションは紛れもなく2011年最新リマスタリング仕様。
 ・・・全然印象変わりませんでしたけどね。
 昨日寝られずずっと起きてて、聴いたのが朝5時くらいだったのでコンポのボリューム10にしてちっちゃい音で流してたのでわからなかっただけかもしれませんが。
 Disc IとIIに分かれてりゃそりゃIから聴くよってことで本編であるIに収録されているPeace Sells...But Who's Buying?をフルで聴くことからこのCDの再生を始めましたが、お目当てはDisc IIの未発表ライブ(未発表かどうかはどうでもいいんだけどね。未発表でなくとも俺が聴いたことないやつは全部未発表も同然だし)。限定盤を、本編以外の特典CDやDVDを目当てで買ったくせにすぐに聴いたり観たりしないってのがなんか当たり前になってる私ですが(SoulflyOmenとか。DIR EN GREYUROBOROSツアーDVD(名前忘れた)もまだ1枚目しか観てないなあ・・・)、これはDisc I終わったらすぐDisc IIをコンポに入れました。
 音はベタっとしていて、空間的な広がりが感じられないですね・・・これはキツイ。個人的にライブ音源の醍醐味はそこにあると思ってますので。まぁ、録音された年も年だし、この頃バンドはカネも大してなかっただろうからこんなもんか。当然Disc Iと同じくボリュームは小さいまま聴いていたので、爆音で体験するとまた違った感想が生まれるかもしれませんが。印象に残ってるのはThese BootsKilling Is My Business...And Business Is Good!収録版とは違ったアレンジで演奏されてたことぐらいすかね。
 TriviumIn Wavesはまだ聴いてません。上記3作品に対する印象が冴えないものに終わったからではなく、これは最初から一番聴くのが楽しみだったのでウキウキです。DVDも速攻観るぞ!ネットで公開されたThe Deceivedとか観てるからデキは大いに期待できるしね。
 最後に、なんとなく撮影したHuman・CDトレイで見られる当時のDeathラインナップ。


 めちゃめちゃ写り悪いですが、とにかく左上から時計回りに、Chuck Schuldiner、Sean Reinert、Steve DiGiorgio、Paul Masvidal。
 Paul Masvidalは当時18歳だったんですってね。スゴイ。そして一番面構えがよろしい。
 インナーのレコーディング風景をシュートした画像では18という年齢に相応しい、あどけない表情の彼が見られます。
 ジャーマンジューイッシュ、アイリッシュ、イタリアンヒスパニックで構成されていた当時のDeath。
 アメリカンアメリカンしてて大物になれた人って、いるのかな?
 ところで上の写真のPaul Masvidal、なんかMetallicaの中のKirk Hammettを彷彿とさせられました。
 Metallicaといえばその1-ピース・セルズのLars Ulrichによるライナーは結構読み応えがありました。
 冷静にあのアルバムの凄味を語りつつ、熱く直情的に絶賛したり、ホントに好きなんだなってのがよく伝わってきましたね。
 Metallicaといえばその2-そういえば彼らもアメリカンアメリカンな人種構成じゃありませんね。

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