2011年4月2日土曜日

Annihilatorのライブ動画

♪Accept - Blood of the Nations

 Annihilatorのライブ動画が見たくなってつべで探したら一番新しいDVDに収録されてるものが出てきた。
 The Fun Palace、Alison Hell、Clown Parade、King of the Kill・・・。
 なんかもうね、かっこよすぎて泣きそうになった。
 つーかDave Paddenマジすげぇな。こりゃ長くAnnihilatorにいられてるわけだわ。
 まぁたま~にもうちょい迫力ある歌い方できんのかいなと思うこともあるけど、個人的にはアルバム・All for Youで聞かせてくれたAll for YouとDr. Psychoの2曲だけでもう彼はAnnihilatorの新しい顔だと認めましたので以後どんな歌い方されても大丈夫なんですけどね。
 素っ頓狂なだけでしかなかったRandy Rampageの歌ったAlison Hell、歌手としてはRandy RampageよりマシだがNever, Neverlandの歌を歌ってナンボの存在でしかなかったCoburn PharrのThe Fun Palace、彼ら以外で他の誰が歌えばサマになるだろう?ってところをかっこいいメタルソングとして歌った、しかも小技の多いJeff Waters製のキャッチーなリフをしっかり弾きこなしながらのステージングであったDave Paddenには惜しみない拍手を送りたい。
 あとの2人・・・ベースとドラムはMetallumを参考にするに、前者がおそらくDave Sheldonで、後者はRyan Ahoffだが、一応Annihilator、というかJeff Watersとステージを共にするだけあってソツのないプレイで楽曲の根幹を務める者として全然不安のないパフォーマンスであったが個性もなかった。空気だなと思いつつ見ていたが、Dave Sheldon(と思しき人物)はたまに客を煽ったりKing of the Killなどではコーラスを入れたりとベース弾いてるだけで終わってなかったのは良かったな。そういやKing of the Killは元々Jeff Watersが歌った曲だったからか今でもライブじゃ一部本人がリードボーカルを取ってんだね。あのリフ弾きながら歌うのはスゲエ。
 現在、ベーシストとドラマーにはライブのサポートとしてAlberto CampuzanoとCarlos Cantatoreの2人が起用されているが、このCarlos Cantatore、イタリアンヘナチョコメタルの権化・Skylarkで以前叩いていた男と同一人物だとわかったときには仰天した。
 「経歴を見るとイタリアのバンドばかりだなあ・・・ん、Carlosってなんか聞いたことある名前・・・イタリアンメタル・・・カルロス・・・。・・・Skylark!?」。果たしてSkylarkの名前も含まれていたわけだ。
 Sonata ArcticaのTommy Portimoといい勝負の、特徴がなくつまらないドラミングが逆に特徴となっていた。あとザツなシンバルの使い方。めちゃ耳障りで、誰かのドラミング聴いててイライラしたのはCarlos Cantatoreに対してが初めてだ。
 まさかAnnihilatorのような海の向こうの、ベテランスピードメタル(スラッシュではない、断じて。その経歴を通して一度もスラッシュメタルバンドであったことがない)バンドに参加を要請されるとは本人も夢にも思っていなかったに違いない。話が来たときは「俺の無味乾燥なツーバステクが火を噴くぜ」的な気持ちになったんだろうか。
 ホント、今のJeff Watersはムラがなく迸るような個性のないリズム隊が好みなんだなあ。なんだか悲しいよ。
 以前何作かに参加したMike Mangini、Steve Vaiバンドのドラマーも務めた達人だが、正直Annihilatorに於いては速いだけだった。HauntedやChasing the Highなど、それが最大限活かされた曲もあったわけだが、如何に揺るぎない名声があろうとも昨今のJeff Watersの「ビートだけ取っとけ!(インギの如く)」的スタンスを以ってのお眼鏡に適っただけとしか俺には思えなかった。まぁ、最近の曲の傾向として、初期に見られた複雑さがナリを潜めているという点が挙げられるし、Mike Manginiは現在のAnnihilatorにとって理想のドラマーのひとりだったのかもしれない。
 でも俺は好きじゃない。
 Randy Black戻ってこないかなあ。Primal Fearやってるし、ムリか。まぁ、才能の無駄遣いをしてるならまだしも、かっこいいドラミングでバリバリやってらっしゃるし、彼はあれでいいか。
 ああ、Live at Masters of RockのDVD欲しいぞ!!!
 セトリは無難過ぎてアレだが、実際観てみるとやっぱりかっこいい・・・!通して観たらホントに感涙してしまうかもしれん。

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