2011年2月22日火曜日

残りの漫画について

 では残りの漫画について。

שבע - バクマン。

 まず第一に、シュージン髪型変
 まあ、アニメから入ったから、本当はアニメのシュージン髪型変。なんですがね。
 相変わらず背景や小道具の描き込み具合がパネェ。他の大多数の漫画家(もどき含む)と一線を画す最大の特徴だと思います。
 当たり前ですがDEATH NOTEで見られたものとは若干キャラの雰囲気が違い、顔もバンバン崩れます。
 コミカルって意味ではよろしいのですが、はっきり言って表情の統一性のなさは、実は造形の統一性のなさから来ているものであると私は思ってます。小畑はここだけマイナス。こだわりがないのか、気づいてないのか・・・。「人間とはこういうものである」も通らないくらい、コマによって話によって既出のキャラの基本的な造形に変化が見受けられる。
 バクマン。アニメ版はまだまだ放送中、何話やるのか知りませんが現在放映済のエピソードだけでも漫画となると結構な数の巻から取られてると第1巻読んだだけでも思えますんで、しばらくは「これ知ってる~」な話が続きそうです。
 つーか大場つぐみ、もうカンペキガモウでしょ?

שמונה - 君に届け

 くどいようですが俺は女の絵に期待しません。
 この漫画もやっぱザツです。
 うまいとかへたとかじゃないんです。ザツなんです。
 完成されてるとか未完成とかじゃないんです。慣れとか不慣れとかじゃないんです。
 とにかくザツなんです。
 「君に届け」もアニメ版、それも第2期から入ったので、前知識殆どなし。この漫画家の名前も漫画で見て初めて知りました。関係ないけど「軽穂」って結構イイね。
 第2期観てる人なら知ってるでしょうが、エピソード0がありました(ちなみに原作にもある)。松坂先生蟹沢きぬのように下の名前で呼ばれることを嫌う女の子(CV: 平野 綾)を中心に据えた第1期の総集編です。
 てっきりあの子が主役なんだと思ってました。というか初見じゃそう思うよね、フツー。
 と思ってたら陰気な長い黒髪の女の子が中心の恋物語でした。
 面白いか面白くないかで言えば、面白くない。こういうのはとっとと言いたいこと言えば終わるじゃんと思ってしまいます。恋愛モノ向いてないんでしょうね、私に。
 爽子がすぐクラスの特定の人物と打ち解けた展開も気に入らなかった。何巻かに亘ってずっと孤立したままで、実は○○な人だったんだー的な。彼女があっという間に友達を作っちゃったので、周囲で貞子と騒がれる状況にいまいち説得力がないのですよ。あんな和気藹々としてるの遠巻きに見てまだ貞子言うか!?って感じで。
 陰気で話が通じにくそうな雰囲気の彼女が、ただひとり他の連中よりは気軽に話のできるみんなに人気者の少年(風早)と、意図的だろうがそうでなかろうが誰にも秘密になっている恋を静かに育てていく・・・みたいな内容だと思ってましたが。
 これから言ってもいないことを言ったことにされたとか学園モノにお約束の展開があったりするようですが、風早は爽子のこと信じてるんだろうから別に本筋には関係ないと思うんだよなぁ・・・

תשע - 生徒会役員共

 まず初めに言いたいのは、ピー音が多かったので「こここんなこと言ってたのか」と判明した箇所が多かったこと(笑)。アリアの「私も×××いじるの癖になりそうだけどなんとか踏みとどまっているわ」とか。אנרだったとは。ただピー音ある方がおかしさが増していいですね。SayMove!でピー音なしのBD版7・8話観ましたけど(「水が膣に入っちゃったよ」とか)なんか興醒め。ピー音あるなしでこんなに面白さが変わるとはと驚きました。
 あとピーがあったところじゃないけど、スズの母親が「もう満腹・・・」と言ってるあれ、アニメじゃ俺には「もうーっ!満腹かーん(感)!」と聞こえてました。「もう満腹かーっ」でした。食事を用意する相手は子供たちなのに自分だけ腹一杯になってどうする!?みたいな突っ込みをすべき場面なのかと・・・。
 アニメでは修学旅行とかぶらされてたエピソードなので、スズの母と鹿にじゃれつかれたシノのヘンな突っ込みがシンクロしてましたが、漫画じゃシンクロがなかったどころか修学旅行はめちゃめちゃ薄く描かれてて残念。アニメが拡大しすぎたんだろうけどやっぱアニメ版の方が見応えあるよなあ。修学旅行に限らずだけど。
 氏家ト全はようやく絵がこなれてきた感じ?見苦しい点も殆どなく、あっさりとしかし確実にベッタリとシモをページ内に点在させていて非常にバカらしい。マル。

עשר - そらのおとしもの

 この人も絵ぇヘタだな~!
 何故か修正されずほったらかしのはみ出した線とか全体的に洗練のかけらもない線やベタが非常に目につく画風ってのは、ネットで見た3つのそらおと番外編(イカロス・ニンフ・アストレアそれぞれが智樹の相手をする3編。そのどれもが2期の智樹が寺で修行をするエピソードに組み込まれていた)みたいなものから既に知ってたが、人体の構造についての知識もヤバイ。たぶん見た人誰もが違和感を覚えずにはいられなかったに違いない、海で溺れていたところを智樹に助けられた後喜ぶ大ゴマでの彼女。人間じゃねえ
 こういう1コマ勝負の見せ場はこのテの作家は得意だと思ってたんだけどな・・・多数のキャラがガチャガチャしてるシーンの方が見応えがある。メイド様!藤原ヒロも同じタイプ。
 今までどんな漫画描いてきたのか、どういう経歴があるのか知らないけど、萌えは諦めた方がいいんじゃ?1巻表紙のイカロスも驚くほどかわいくないしね。今は大分上達してんのかもしれないけど。萌えを狙ってるけどスカしてるって点で、岡本 倫の絵を見てるような気分。
 水無月すうの絵に対する失望に於いてトドメをさしたのが、中に挟まれていたチラシ。水無月すうが描いたものをアニメスタッフが模写し若干のアレンジを施してるんだが、作者の表現が話にならないほどの大きな魅力を発揮しております。培ったものからしてそもそも違うってのもあるんだろうけど、それにしたってヒドすぎでしょ、作者・・・。俺チラシってすぐ捨ててますけど、これだけは残しておこうと思った。作者の絵が残念云々抜いて、これ当然の如く手元に残しておきたいほどのいいデキなんだもん。
 イカロスの身につけているものとかも硬度とか重みが伝わってこなかったり(アニメはこの辺秀逸でしたね)翼は明らかに鳥のものを模しているんでしょうけど絶対構造間違えて覚えたものをそのまま絵に起こしてるんだろうなと思わされたり、この作者はちょっとヤバいです。ザツが画風になってるのと、本気出してなくてザツにしかなってないのは大きな違いです。絵の勉強しろよ。

 とまあ、こんな感じです。
 これらの漫画を買ったとき、実は一緒に放浪息子を買おうと思ってたのですが、集めている内に忘れちゃって、今日改めて買ってきました。これから読みます。
 アニメ観てますが、

主役級のキャラが多くて覚えられない
結局男なのか女なのかってキャラがいてわけわからん

 に耐えかねたので、漫画版でゆっくり頭整理しながら楽しむことにしました。
 いやホントはアニメも観たいんよ。
 絵すごいキレイだもんね~。確か知らないプロダクションが手掛けてるんだけど、すごいよホント。もちろんコンピューターでやってるからこそなんだろうけど、それでもスゴイ。フラクタルもそうだけど、こんなのが毎週観られるなんて贅沢以外のなにものでもないって。
 フラクタルは誰が漫画化させようが絶対につまらないと思うんで、コミカライズしても買いません。
 か、買わないぞ!

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