2011年2月21日月曜日

طابت ليلتك / לילה טוב

 昨日、今日併せて読んだ順に感想述べていきましょうかね。

אחת - 荒川アンダー ザ ブリッジ

 絵ヘタクソすぎワロタ。聖☆おにいさんとか、荒川アニメを観てる際流れる漫画最新刊のCMを見てもヘタとか思ったことなくて、大高 忍みたいに、雑に見えても本人に画力は伴っていることが明らかにわかったり、まったく手抜きには見えないタイプの絵を描く人って印象があったんだが。今は単に上達したってことか。シスターよりも縦にも横にも長いタンスとかシュールすぎです。
 リクの髪型が頻繁に変わるのは必見!ハゲに見えたりヅラかぶってるように見えたり(笑)。
 内容は基本的に面白かったです。
 ただ、とか鉄人兄弟は画面上見える形で自己紹介なしでいつの間にかリクルートと普通に話せる間柄になってるのはやや読者置いてけぼりな感じがした。既にキャラの名前や人となりは知ってたから尚のことかな。見た目だけで避けてたのにね。
 巻末にカラーページがありますが、あれがアニメ冒頭の演出に使われてたんですね。普通に意味不明でした。

שתיים - 狼と香辛料

 昨日書いた通り、小梅けいとの絵は元々好きでしたが、ここまで世界観にあったものを服飾、小道具、建物のみならず全体的な雰囲気総出で描けるとはオドロキ。コミカライズっつーか作者自身の宣伝だろ?みたいな漫画になってないところはスゴイ。
 アヘ顔でもカラリと明るい雰囲気で描けるこの作者、あらゆる人物の楽しそうに笑う顔が本当に画面に映えてイイ。
 ただ原作に忠実でありすぎたせいか、自分を殺してまで小説そのままの表現を使ってるのはどうなのとは思った。ところどころよくわかりません。小梅の実力不足もあるかもしれんが。
 もっとオッパイ出てこねーかな。小梅の描くおっぱいは基本大きめなのでかなり新鮮。
 それにしてもホロはアニメでも漫画でもかわゆすなぁ。
 巻末にキャラ原案の人のホロが描かれてますが、完全に小梅ホロに負けてます

 שלוש - おとめ妖怪 ざくろ

 狼~と同じくらい衝撃的だった漫画。
 ヘッポコピーだった狼アニメ版とは違い、J.C. STAFFという超プロ集団によるアニメ版(昨日も書いたが面白くはなかった)を観た後だからかなり見劣りするだろうなと踏んでました。バーズっちゅう中途半端な作家を擁する雑誌の作家っていうのもあったし、なにより私は基本的に女流漫画家には絵を期待しないタチなので。女の絵って大抵ザツです。しかも基本的に線が細いのでザツな部分は途端に説得力がなくなる。
 しかし星野リリィ(覚えた!)、彼女はいいですね。大きく描いても小さく描いてもキャラがイイ。イマドキの作家にありがちな、画面にキャラだけ描いてハイおしまいってなコマが多いのには萎えましたが、キャラが立ってるのでまあいいかな。
 第1話からしてキャラの性格や造形をカンペキにモノにしてるのがよくわかるいい筆遣い!感服です。現代的な感覚を以ってデザインされたハデな和服も全然着用している人物から浮いていないところは必見。学園モノの漫画・アニメ・ゲームなんかで凝ったデザインの制服が主流になってから久しいですが、「こいつら何、コスプレしてんの?」みたいなのばっかですからね。コスプレって基本的に現実感ないでしょう。非現実な人物に非現実な服を着せてるんだから創作物として釣り合いが取れるはずなんですが、非現実がコスプレしてるかのような滑稽さが先立ってんですよ、今の虹は。
 バトルは淡白極まりない(もともとアクセント程度にしか考えられてない?)ので戦う場面の妖人については感想も何も持てないのが残念。妖怪モノっぽくもっとおどろおどろしさを!迫力を!ってなところですね、以後に求めるものは。
 あと荒川と似たようなことなんですが、話の合間に挟んで描いてある絵、あれがアイキャッチの元になってたんですねえ。あれ好きでした。

ארבע - 会長はメイド様!

 こちらもアニメ版は天下の(俺が勝手に言ってるだけだが)J.C. STAFF様。少女コミックの雰囲気が苦手な俺が、とりあえず、アニメだから、ってことで観始めてすぐにしかめ面を解いた稀有な名作でした。
 やはり漫画版は、少なくとも絵には期待してませんでした。
 そしてやっぱり絵は大したことなし。女の子はかわいくないし男の子はかっこよくない。
 アニメ版観てなかったら次買おうと思わなかったかも?
 アニメで好きになれたし、あの後どんな話があるかも気になるので買います、ってところですかね。
 第1巻に収められてるのは知ってる話ばかりなので、漫画版ならではの美点もまだよくわからない。
 作者があとがきで「はっちゃけたら連載になっちゃった」みたいなこと言ってましたが、そうですよ、人間絶対はっちゃけた方がいいことありますよ。
 ちょっとくらい調子に乗る方が自分を見てくれる人も増えますから。

חמש - 神のみぞ知るセカイ

 アニメは徹頭徹尾面白かったわけではないですが、キャラの造形がコミカルなのが気に入りました。まぁ、そういう描写の対象になっていたのは殆どエルシィばっかりでしたが。
 というわけでエルシィ見たさに買ったこの漫画。
 やっぱりエルシィは可愛かった!これに尽きますね。
 これも上と同じく知ってる話しか収められていないので、漫画としての面白さはまだよくわからず。
 それにしても攻略したキャラが以後出てこなくなるってのはつまんないですねー。結構な数続刊してるようですが、ずっとこんな調子なんですかね。
 そういや2期、やるんでしたっけ。今の今まで忘れてました。エルシィのお姉さんも出てくるとか。

שש - マギ

 立ち読みかなんかで1話だけ読んだことがある漫画。前のブログであまりいい評価をしませんでしたが、改めて1巻通して読むと「さすが大高 忍!」って感じのデキで満足。今回感想を書いた漫画の中では一番マンガマンガしてるのは間違いない。自分語りはいらなかった(NARUTOのアホ(作者)がしてるので印象が良くない)。
 絵はすももと同路線。背景はしっかり描かれているし、キャラの服飾も雰囲気作りに文句なし。すごいです。彼女の絵は勢いと余裕に溢れた画風なので、当然連載するにあたって色々参考にしてるものがあるんでしょうけど、そういう苦労が微塵も感じられない。やっぱり大好きだ、この作家。男はかっこいい、女はかわいい、キンニクは美しい、おっぱいは大きい。
 それにしてもまさかファンタジーものだったとは。1話と2話で漫画に対する印象ガラリと変わりますね、これ。ダンジョンが云々とか・・・。ダンジョンなんて言葉漫画で見たの魔法陣グルグル以来ですわ。
 すもものときもそうでしたが、次の巻が超待ち遠しい漫画です、今回も。2巻の告知読んだときが一番テンション高かった(笑)。
 果たしてアラジンは何者なのでしょうか!?
 1話のライラ(ليلة(laylat)、לילה(laylah、いずれも夜)からか?)はいつかまた出てきそうな予感。

 さてこれからバクマン。読みまーす。

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